25年春夏メンズトレンド解説 ①エキセントリックスタンダード 定番を現代にチューンアップ
25年春夏メンズのトレンドとして、スタンダードを進化させた「エキセントリックスタンダード」が広がった。歴史に試された定番アイテム、スタンダードを見直す動きは、ここ数年のメンズとウィメンズの両方にまたがるビッグトレンドだ。春夏も多彩なスタンダードの新解釈が登場している。
(小笠原拓郎)
スタンダードアイテムは、もともとその用途に合わせて生まれてきたものだ。最も実用的でユニフォーム的な存在でもあるが、それでも現代の生活や気候に合わせて見直しが迫られている。デザイナーたちは、着丈や分量、素材の変化などでスタンダードアイテムを進化させている。トレンチコートやライダーズジャケット、アノラックやミリタリージャケット、さまざまな定番アイテムが来春夏バージョンとなる。
ライダーズジャケットを進化させたのは「ロエベ」や「エルメス」。いずれもラグジュアリーなレザーのクオリティーには定評のあるブランドだが、その上質な素材のレザーを生かしながら、ライダーズジャケットを軽やかにデザインする。ロエベは大きくデコルテをカットしたり、フレアに流れるラインをライダーズジャケットに取り入れた。エルメスは柔らかなダスティーパステルのライダーズジャケットの袖をカットしたデザイン。暑くなった春夏シーズンでも軽快に着られるアイテムとなった。
「ドリス・ヴァン・ノッテン」が取り上げたのはトレンチコート。ピンクのオーガンディのような透け感をまとったトレンチコートがエアリーなムードを運んでくる。それは従来の雨風を防ぐ目的ではない新アイテムといえる。
「プラダ」や「サカイ」はミリタリーの定番アイテムを進化させた。プラダはエポーレットのついたミリタリージャケットの襟をくしゅくしゅと畳んだデザインに。サカイのMA-1は50年代風の自動車のポップなイラストで彩られた。
米国のカレッジスタイルのアイテムをベースにしたのは、「ダブレット」や「カラー」。ダブレットのスタジアムジャンパーは、大きな襟やフードのようなパーツが特徴で、襟が自由自在に折り曲げられる。カラーはアメリカンフットボールのユニフォームのようなカレッジTシャツをレイヤードで着る。
「グッチ」はポロシャツをミニドレスのような長めの着丈に変え、そこにびっしりとスパンコールを飾ってストライプ柄を描いた。「メゾンミハラヤスヒロ」はスカジャンをセットアップに変え、「ホワイトマウンテニアリング」はアノラックを軽やかなチェック柄で仕立てた。
(エルメス、プラダ、カラーは大原広和写す、ドリス・ヴァン・ノッテン=GORUNWAY)
【連載】25年春夏メンズトレンド解説
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