櫻井翔、大島優子、橋本環奈、広瀬すず(C)日本テレビ

広瀬すず&櫻井翔、互いにリスペクト「何でもできちゃう人」抜群のチームワーク・信頼関係みせる<「ネメシス」現場レポート>

2021.05.01 13:44

女優の広瀬すず櫻井翔がW主演を務める日本テレビ系日曜ドラマ「ネメシス」(毎週日曜よる10時30分~)の現場レポート。そこには、互いへのリスペクトと確かな信頼関係があり、「何でもできちゃう人」とお互いの印象を語っている。


広瀬すず&櫻井翔「ネメシス」

初回放送時から話題騒然の連続ドラマ『ネメシス』。横浜の【探偵事務所ネメシス】に舞い込む様々な依頼を毎回鮮やかに解決に導くのは、名探偵の風真尚希(櫻井翔)……ではなく、天才助手の美神アンナ(広瀬すず)。

「私ちょっと入ります」の一言で軽やかに事件解決へと導く。生まれもった天才的なヒラメキで事件の真相を確実に突き止めるアンナだが、表向きにドヤ顔で事件を解決しているのはあくまでも風真。1話で既に確立された2人の絶妙なコンビネーションと連携プレイは、回を追うごとによりスムーズになりつつある。

アンナは、毎回何かしらの方法で風真に謎解きの指示を与え、それをさも自分で解いているかのように堂々と(内心はハラハラしながら)披露していく風真。そんな2人をしょっちゅう「バカタレ!」とりながらも、なんだかんだであたたかく見守るネメシスの社長・栗田一秋(江口洋介)。

「ネメシス」初回から抜群のチームワーク

橋本環奈、広瀬すず(C)日本テレビ
橋本環奈、広瀬すず(C)日本テレビ
3人の息の合った軽妙なやり取りも本作の見どころのひとつだが、こちらも1話から抜群のチームワークを発揮。

「特に何も打ち合わせをしないままクランクインしたんですが、初日から3人のバランスがすごく良くて。なんでこんなに(バランスが)いいんだろう?って思うくらいでしたが、アンナは自由なキャラなので、あえてかみ合わない感じでもいいのかなと思っています」(広瀬)、「家でどんなに準備していったところで、それに勝るものが現場にはあるから毎日が本当に楽しいです。ドラマの撮影がない日にCMの撮影をしたんですが、風真が抜けなくて。CMスタッフに“ちょっと動きが大きくて…いつもの櫻井さんでお願いします”と言われてしまいました(笑)」(櫻井)、「ネメシスの3人は仕事仲間だけど、どこか家族のようなところもあって、カテゴリーにはまっていない付き合い方をしていると思う。3人はもちろん出てくる全員のキャラクターが濃いのも面白いですね。栗田は型にはまらない男ということは意識してやらせてもらっています」(江口)。

広瀬すず、櫻井翔、お互いの印象語る

橋本環奈、広瀬すず(C)日本テレビ
橋本環奈、広瀬すず(C)日本テレビ
現在、撮影は後半戦にさしかかっているが、撮影合間も3人が揃うと自然と談笑が始まり現場は終始和やかムード。今回が3度目の共演となる広瀬と櫻井の相性の良さはもちろんだが、それは互いへのリスペクトと確かな信頼関係があってこそ。

「櫻井さんと私の距離感が風真とアンナに近い気がして、私は勝手にすごくやりやすいなと思っています。本当に何でもできちゃう方なので、いつもかっこいいなと思って見させてもらってます」(広瀬)、「すずちゃんに関しては共演する度に毎回さすがだなと思う。本当に何でもできちゃう人なんだなと思います。運動神経がいいからアクションもすごいし、ラップも上手だったな」(櫻井)。

別々に話を聞いたにも関わらず、お互いを「何でもできちゃう人」と評しているのが印象的。2人のリアルな年齢差的には、兄妹でもなくもちろん親子でもないのだが、凸凹コンビとして無理なく成立している。

上田竜也・橋本環奈らの印象は?

毎話登場する豪華出演者や、新たに”チームネメシス”に加わっていく新レギュラー陣も決してアウェイの空気感にならないように、広瀬と櫻井が率先して話しかけている姿も度々見うけられる。

2話から登場した凄腕の道具屋=星憲章役の上田竜也は、「アニキ」と慕う櫻井とは意外にも役者としては初共演。スタッフによって凝りに凝った作り込みをされた星の仕事部屋のクオリティに驚きつつ、撮影合間は一人仕事台で黙々と作業(の芝居)を続ける上田。だが換気対策で外に出ると、笑顔で櫻井と言葉をかわす楽しそうな上田の姿が。櫻井も「役者として上田と共演するのを楽しみにしていた」と語っており、2人の共演シーンは今後も見どころのひとつとなっていくだろう。基本無表情な星だが、アンナの芝居にさりげなくアドリブを入れ込んできたりとネメシスの世界観に早々に溶け込んでいた。

3話から登場する天才大学生=四葉朋美役の橋本環奈は、広瀬とは初共演。八景島シーパラダイスの迷路アトラクションの前で出会い、いきなり2人が手錠で繋がれるというシーンからスタートしたが、同世代の2人は役の通りすっかり意気投合。「環奈ちゃんは風通しのいい気持ちのいい方。壁みたいなものが一切ない感じがしました。朋美とアンナはいきなり出会って意気投合して、ずっと一緒にいることになる役柄。アンナにとって朋美は親友みたいな存在だし、ネメシスの2人と同じように大切な人になっていく。それが結構なスピード感で描かれるし、私自身が人見知りだから最初は“大丈夫かな?”って思ってたんです。手錠のせいで私が勝手に走り出すと朋美ちゃんを引っ張っちゃう形になって、“ごめんなさい!”みたいなこともあったし。でも環奈ちゃんがすごく気持ちのいい方だから、私はすごくやりやすくて。あとはかわいいなぁって。顔を見てお芝居していると“やっぱりかわいいなぁ♡”って毎回癒されてます」(広瀬)。ラブラブな2人の美し過ぎる2ショットこそ、視聴者の癒し。

しかも美しいだけでなく、天才のアンナと拮抗するスーパー理系頭脳の持ち主でもある朋美。いきなりノートに難解な方程式をスラスラと書いたかと思うと、連続爆弾魔が爆弾を仕掛けた場所を見事に割り出してみせるなど、その天才ぶりを見せつける。

4話から登場の天才AI開発者=姫川烝位役の奥平大兼も、最初こそ緊張気味だったが、撮影合間は櫻井の横で和やかに談笑したりと次第にリラックスモードへ。だがいざ撮影になるとそのツンデレぶり&ナルシストぶりを発揮し、風真を翻弄する“姫ちゃん”になりきる。超絶早口で風真への愚痴や、天才特有の(?)屁理屈をまくしたてる姫川だが、アンナも指摘する通り、「本当は風真が大好き」らしい。そんな姫ちゃんと風真のイチャイチャ(!?)も必見だ。

勝地涼・中村蒼・富田望生・大島優子の存在

勝地涼、中村蒼(C)日本テレビ
勝地涼、中村蒼(C)日本テレビ
また初回から登場し、強烈な印象を残している神奈川県警のタカ&ユージ(勝地涼&中村蒼)と薫(富田望生)の3人。誰がどう見てもあの伝説の刑事シリーズを意識しているタカ&ユージだが、昼間でもサングラス、何かと「マティーニで乾杯」と言いたがるなど、事件を解決する気はあまりなさそうな2人。最初は事件現場でことごとく鉢合わせるネメシスをうざがっていたが、4話ではユージが「ファミリーみたいなもの」と発言するなど徐々にネメシスとの対立関係は緩んでいく様子。

警察監修で入っている古谷謙一氏によると「こんな2人がもし警察官の面接に来たら1発で落とします(笑)」とのこと。2人の子守り役として冷静なツッコミをみせる薫役の富田だが、撮影現場では年上の勝地と中村に妹のようにかわいがられている様子が微笑ましい。

同じく1話から登場し、すっかり“チームネメシス”の一員となっているのが大島優子演じる医者の黄以子。もはや医者という本業より、スピード狂の走り屋の印象の方が強く、車に乗ると豹変するキャラ作りのため現場で大島は「ごらぁぁぁ~!」と慣れない巻き舌の練習を繰り返していた。

また普段は超絶ネガティブ思考でもあるという設定の黄以子は、危機的状況に陥るとすぐに最悪な事態を妄想し、1人別世界へ行ってしまうことも度々。現場で「出た!黄以子の情緒不安定!」と江口も笑うほど、安定した不安定ぶりの黄以子だが、車に乗ると圧倒的に頼りになる存在として今後もネメシスを支えていく。

「ネメシス」事務所のセットにも注目

映画監督=入江悠(『SRサイタマノラッパー』シリーズ、『22年目の告白—私が殺人犯です-』)が総監督を務める本作は、映像クオリティ、カメラワーク、細部まで作り込まれたセット……すべてが映画仕様。ネメシスの事務所のセットはその最たるもの。栗田の趣味であろうレトロフューチャーな小物であふれたオシャレ過ぎる事務所は、依頼がなくとも「ここに遊びに行ってみたい!」と思わせる空間。「誰でもウェルカム!階段を登って2階に上がれば解決します!みたいな雰囲気がいいですよね。スタッフさんが用意してくれた写真や小物のひとつひとつから僕たちはヒントを得てキャラクターを作っていくわけだけど、この作品はそんな遊びがいっぱいあります」(江口)。

事務所の定位置にデン!と鎮座する秋田犬のマーロウも現場の人気者。前述した星の仕事場も、キャスト陣も驚愕の圧倒的な完成度。ホラー映画のDVD、全国駅弁MAP、手や足の造形物、キッチュな小物などが所狭しと詰め込まれ、あの部屋を見ただけで星の強烈なキャラクターが一目瞭然となっている。

映画のようなロケ地も…

広瀬すず(C)日本テレビ
広瀬すず(C)日本テレビ
ロケ地も1話ごとに全く雰囲気の異なる場所へ。3話では八景島シーパラダイス全面協力のもと、営業中の園内で大がかりなロケを敢行。普通に遊びに来ていた一般の方達も、突然現れた広瀬や櫻井の姿を二度見ならぬ三度見で呆然と見つめていた。園内を走るバスに爆弾が仕掛けられるという某有名ハリウッド映画を彷彿とさせる設定を、連続ドラマ1話ぶんだけでやってしまうという贅沢さ。4話では由緒正しき女子高で教師と生徒の禁断の恋(!?)が原因の殺人事件など、毎話が全く違うテイストなのも映画的。

万華鏡のように物語の色も形もガラッと変わっていく本作は、毎週違う映画を何本も見ているかのような感覚に陥らせてくれる。「絶対に映らないよねというところまで、美術&装飾さんがきっちり作り込んでくれているというのが伝わると、やっぱり僕らのお芝居も変わってきます。熱意が人を動かすし、自分も動かされるなというのは日々感じていますね。1話ごとにシチュエーションが全く違うから、基本はそのロケ地で撮っていくというやり方も映画っぽいと感じる理由かも。どちらがいい悪いという話では全くないですが、現場に流れている空気感が(ドラマではなく)映画のようだなというのは確かです」(櫻井)。

広瀬すず・櫻井翔・江口洋介、最終地点を見据えた想い

「ネメシス」(C)日本テレビ
「ネメシス」(C)日本テレビ
回を追うごとにアンナと風真のコンビネーションは冴えわたり、謎解きの「解決編」は本作の名物シーンといった感も。「この世に晴れない霧がないように……」で始まる風真のお決まりの前口上。その裏で毎回風真に的確な指示を出していくアンナとのアイコンタクトには毎回ワクワク。2人がシンクロするように謎を解いていく姿は、もはやドラマ史上最高のコンビの予感。

1話完結の痛快な謎解き劇に見えて、20年前のある事件や、アンナの父=始(仲村トオル)の失踪の謎などが、1話からのすべての事件にリンクしていくというストーリーテリングも緻密だ。本編の合間合間に差し込まれる意味深な回想シーンが、5話以降で一層その輪郭を色濃くしていく。最終地点を見据えたキャスト陣の想いとは――。

「アンナは(最後のサプライズ的な展開に向けた)お芝居の逆算はあえてしなくていいかなと思っています。何も知らないまま日本に来て、お父さんを探しているというその想いだけでいいのかなと。アンナの人間臭さみたいなものをどこまで出そうかなっていうのは、ちょっと難しいなと思っていますけど。ただ後半……8話以降の準備稿とかを読むと風真さんや栗田さんは大変そうだなって思いました。櫻井さんはとにかくセリフ量が多くて、特に後半は(回想シーンが入らない)現在のシーンがほぼ一連でずっと繋がっている感じになるので、私だったらこんなにたくさんの説明ゼリフを覚えられない!って思います。櫻井さんに思わず“がんばってください!”って言っちゃいました(笑)」(広瀬)

「前半は本当にノビノビ&ワイワイやっているテンションなんですが、8話くらいから全体のトーンが変わっていくんですよね。“うわ!芝居だ!”って……いや、これまでももちろん芝居なんだけど(笑)、バチバチのお芝居が始まるなという予感があります。自分のことはあまり分かっていないけど、すずちゃんと江口さんがどんな風に演じてくるんだろう?っていうのがすごく楽しみ。あとは5話の最後も好きで”お!ついに始まるな!”っていう緊張感にワクワクしました」(櫻井)

「アンナの父親を探しながら事件を解決していくというのがベースにあるので、風真と2人のシーンは少しシリアスモードになりますね。誰にも言えない栗田の秘密部屋もあって、あの部屋に入ると分かりやすくシリアスモードに入れる気がします。栗田が“ネメシス”という名前を事務所につけた想い、探偵歴30年の想いを想像しながらそこは演じています。このドラマって根っからの悪人は出てこない気がするんだけど、最後にこれまでの伏線が重なってきた時に見えてくるものは、かなり考えさせられるものがあると思う。コメディだと思って見ていたら、最終的に実はすごいところに着地したみたいなことになるんじゃないかというのが僕も楽しみです」(江口)

(modelpress編集部)
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