ジャニーズWEST重岡大毅「生きてきた中で一番ハード」な撮影期間振り返る “夢を叶える秘訣”も明かす<「禁じられた遊び」インタビュー>
2023.09.08 06:00
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映画『禁じられた遊び』(9月8日公開)で橋本環奈とW主演を務めるジャニーズWESTの重岡大毅(しげおか・だいき/31)が、モデルプレスらのインタビューに応じた。重岡演じる伊原直人の最愛の妻・美雪(ファーストサマーウイカ)が亡くなったことを発端に、最凶蘇り怨霊モンスターが誕生するというストーリーで、重岡は今回ホラー初挑戦。一番苦労したという役作り、作品にちなんだ笑い溢れるエピソードトークから「夢を叶える秘訣」までたっぷり語ってもらった。
橋本環奈&ジャニーズWEST重岡大毅がW主演を務める『禁じられた遊び』
原作は、清水カルマのデビュー作でありながらも、新人離れした恐怖の表現で「第4回本のサナギ賞」で大賞を受賞した人気ホラー小説「禁じられた遊び」(ディスカヴァー文庫刊/2019)。本作の監督を務めるのは、『リング』(1998)、『スマホを落としただけなのに』(2018)、『事故物件 怖い間取り』(2020)など、ホラー、サスペンスなどのあらゆる怖さを追求し、世に送り出してきた中田秀夫監督。直人の元同僚で映像ディレクター・倉沢比呂子を橋本が演じる。直人と美雪の息子・春翔(正垣湊都)が純粋な願いを込めて唱えるのは、愛する人が帰ってくる魔法の呪文“エロイムエッサイム”。それはただの遊びで教えた呪文のはずだったが…。
重岡大毅、ホラー初挑戦 「生きてきた中で一番ハード」な撮影期間振り返る
― 最初にお話をいただいたときと台本を読んでの率直な感想を教えて下さい。重岡:初めてのジャンルに挑めることが嬉しかったです。ホラー作品に出演したことがなかったので何が起こるんだろうというワクワク感がありました。台本を読んで美雪が変わっていく様子がト書きで沢山書かれていたんですけど、これがホラー映画として映像になったときにどういう風になるのかなと思い、楽しみにしていました。
あとはそれ以上に伊原直人という役を頑張るぞ、という気持ちが大きくて、ちょうど去年の夏くらいの撮影中はドームツアーも同時に行っていたので生きてきた中で一番ハードでしたね。アリーナツアーでピアノを弾く曲があったので曲作りして一生懸命ピアノを練習して、ドラマ「雪女と蟹を食う」を北海道で撮影して、フェスとドームツアーがあって、その後に映画の撮影で、映画が終わる頃に那須川天心さんと戦っていた(「炎の体育会TVSP」でのボクシング対決)ので怒涛の日々でした。その頃、29歳だったんですけど、20代最後は20代の中でもかっこいい年にしたいという覚悟があったのでなんとか乗り切れました。
― その頃、メンバーの皆さんの反応は?
重岡:「頑張れ」とすごく応援してくれました。自分自身もやりたくてやっていることですし、それが力になっていました。
重岡大毅、橋本環奈&ファーストサマーウイカの印象
― 橋本環奈さんとファーストサマーウイカさんの印象を教えて下さい。重岡:橋本さんはサバサバしていてかっこいいんですよね。物怖じしないというか割り切るところは割り切るし、エネルギーもあるし魅力的な方だなとすごく思いました。
ウイカさんは特殊メイクがすごく大変だったと思います。4、5時間かかるので誰よりも早く現場に入っていて、覚悟を持ってないとできない役柄だと思いますし、めちゃくちゃエネルギーあるお芝居をされていてすごいなと思いました。
重岡大毅、息子役・正垣湊都とは永遠にしりとり
― 息子・春翔役の正垣湊都くんとは長時間に渡るリハーサルを一緒にしていたそうですが、印象はどうでしたか?重岡:正垣くんはいい子でした。演じやすかったですし、合間もたくさん喋っていました。永遠にしりとり挑んでくるんですよ!勝手に食べ物縛り、乗り物縛り、生き物縛りとか色々ルールをつけて、楽しみました(笑)。彼も当時10歳くらいだったんですが、こちらが勝つじゃないですか。そしたらはっきり「伊達に俺の3倍生きてないわ」と言われました(笑)。ルービックキューブもすごく上手で、僕は一面も揃えられなかったんですけど教えてもらいました。
お芝居もすごくて、とにかくプロだなと思いました。撮影が始まったらバッと切り替えるところは、引き込まれる力がありました。そんな正垣くんが亡くなってしまったお母さんの美雪に話しかけるシーンは胸に来ましたね。
重岡大毅、ファーストサマーウイカとの共演に「緊張感がありました」
― 全体を通して今作の撮影で印象に残っていることは?重岡:叫んだりびっくりしたり慄いたり、普段驚くとか怖がるとか、あれほど怒涛に演じることがあんまりないのでホラー映画ならではの感覚がありました。エネルギーをすごく使うので体力的には大変でしたけど、発散もされるので刺激のある現場でした。
― 現場はどういう雰囲気でしたか?
重岡:明るかったです。ウイカさんが話しているときはバラエティー番組を観ている感覚でした(笑)。僕は結構正垣くんと話すことが多かったんですけど、皆でお話しているときはウイカさんがしっかりボケて突っ込んでくれるので、勝手に緊張感をもってました(笑)。普段は役者1本の方との共演が多いので、いつもは僕のことも笑ってくださったりするんですけど、バラエティーで活躍されている方には通用しないと思うので、面白くないなと思われたくないから黙っておこうと思ったり…といっても結局うるさかったらしいです(笑)。このあいだ橋本さんに「テレビで見ているまんまでした」と言われたので、「結局まんまやったやん」と思いました。
重岡大毅、妻を亡くしたシングルファーザー役の難しさ
― 重岡さんが一番大変で苦労したのはどういった部分でしたか?重岡:役作りですね。妻の美雪が亡くなって母親を亡くした息子の春翔の姿とか、父と子の親子愛もしっかり描かれているので、そこの深みを出すのはすごく難しかったです。言ってしまえば、共演者との演技で関係性を見せないといけないので、そこは覚悟を持って演じました。
カメラが回ったときに、どうしたら自分が思っているものを出せるか、思っている以上のものを出せるかということに時間をかけました。実際にできあがった作品を観て本当に中田監督についていって良かったなと思いましたし、すごく導いて頂いたので感謝しています。
重岡大毅、最近の恐ろしい体験は…
― 作品の内容にちなんで重岡さん自身がこれまでに体験した恐ろしいことをお聞きしたいです。重岡:この前、アブに刺されたんです。露天風呂に入っていてやたらとでっかい何かがまとわりついて、チャチャッと追い払ったんです。それでもまとわりついてきて左足のアキレス腱あたりをチクッと。完全にロックオンされていて、スマホで調べたら危ないアブだったんです。12・24時間後にパンパンに腫れて激しい痛みがあるということや、すぐに冷やしたりポイズンリムーバーで毒を絞り出したりするべきと書いてあって、怖かったです。チクッと刺された瞬間にはっきりと気づいて絞りに絞って、対応が早かったのか大丈夫でした。あの日は、僕が世界でアキレス腱を絞った人間No.1でした。普段カナブンとかいてもよけてやるくらい優しいんですけど、アブ、蚊、ダニには容赦しないです。後悔はありません(笑)。
一同:(笑)
― では、作中の祈りの呪文「エロイムエッサイム」で何かを願うなら何を願いますか?
重岡:最近はお魚を家で焼くことが多くて、鮎の塩焼きがむちゃくちゃ好きなんです。ある日、スーパーに並んでいたので買ってきて焼き方を調べてグリルで焼いたんです。グリルのガラスの窓からずっと「ちゃんと焼けているかな?」と見ていたんですけど、出してほぐしてみたらちょっと中が生焼けな気がして、もう1回弱火でじっくりやってみたんですけど難しくて成功しませんでした。なので、それが僕の「エロイムエッサイム」で願いたいことですね(笑)。
重岡大毅、心がけている仕事の姿勢
― 近年色々な役柄をやられていますが、役者として心がけていることは?重岡:飛び込むことです。せっかくお話を頂いて色んなことを僕に対してチャレンジしてくださっているので、応えられるようにちゃんと向き合って、なりふり構わず必死になるということです。失敗することは良いけど、例えば全然セリフを覚えていないなど、真剣にスタッフさんがやってくださっている中でそのような失敗はないように、仕事の向き合い方を心がけています。
― 飛び込むということは「自分ができないかも」という感情はあまり抱かないですか?
重岡:不安になったことはちゃんと言います。怖いと思っていることを話すこと自体がすごく大事なことかなと思っていて、共有した方が良いものができる気がします。
重岡大毅の夢を叶える秘訣
― 重岡さんはこれまで色々な夢を叶えてきたと思うんですが、夢を追いかける読者に向けて重岡さんの「夢を叶える秘訣」を教えてください。重岡:秘訣なんてありません(笑)。ありませんけど、僕が好きな歌の歌詞で「戦い続けた勇者のみにチャンスが訪れる」という一節があって、ほんまにコツコツやるしかないと思っています。コツコツやってもそれが叶うか叶わへんかは分からないけれど、生きていくってそういうことです。あとは僕の場合はものすごく諦めの悪いところですかね。それが僕の場合は良かったのかな。そして、健康であることも!元気な方がやっぱり色々できるし、心身ともに健康であることが大事だと思います。
― ありがとうございました。
インタビューこぼれ話
長机に一列に並んだ記者の前に座った重岡は、それぞれ違う記者が質問する度に椅子を動かし、体ごと真剣にこちらの質問を受け止め、1つ1つの回答を考えてくれる姿が印象的だった。モデルプレスが最後にした定番質問「夢を叶える秘訣」には「皆なんて答えているんですか?」と何度も答えを考え直してくれ、インタビュー後に行われた撮影中もこれまでの他の人の回答が気になっている様子で、そんなところに誠実な人柄が滲み出ていた。(modelpress編集部)重岡大毅(しげおか・だいき/31)プロフィール
1992年8月26日生まれ、兵庫県出身。2014年4月23日、「ええじゃないか」でジャニーズWESTとしてCDデビュー。2021年、TBS系ドラマ「#家族募集します」でゴールデン・プライム帯の連続ドラマ初主演を務める。他の主な出演作にTBS系ドラマ「ごめんね青春!」(2014)、映画「溺れるナイフ」(2016)、Netflix「炎の転校生 REBORN」(2017)、Netflix「宇宙を駆けるよだか」(2018)、NHK「これは経費で落ちません!」(2019)、日本テレビ系「知らなくていいコト」(2020)、日本テレビ系24時間テレビ43スペシャルドラマ「誰も知らない志村けん -残してくれた最後のメッセージ-」(2020)、NHK「悲熊」(2020、2021)、フジテレビ系「教場II」(2021)、テレビ東京「雪女と蟹を食う」(2022)、日本テレビ系「それってパクリじゃないですか?」(2023)など。主演映画『ある閉ざされた雪の山荘で』の公開を2024年1月に控える。
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