矢島弘一(提供写真)

「つまんねーもんやってんじゃねーぞ」旗揚げ公演で罵声浴びせられた過去 劇団東京マハロ主宰・矢島弘一氏が語る苦しかった時期 20周年記念公演に懸ける想いとは【モデルプレスインタビュー】

2026.05.27 18:00

東京・本多劇場で5月27日~6月2日まで上演される東京マハロ20周年記念公演「可もなく不可もない戦争」の脚本・演出を務める劇団主宰・矢島弘一(やじま・こういち/50)氏にインタビュー。劇団旗揚げ当初の苦しい経験や現在の抱負について語った。

東京マハロ20周年記念公演「可もなく不可もない戦争」

「可もなく不可もない戦争」キービジュアル(提供写真)
「可もなく不可もない戦争」キービジュアル(提供写真)
本作は、SNS 越しに知る遠い国同士の争いと、疎遠だった父の死をきっかけに揺れ動く1人の人物の心情を重ねながら、家族、立場、失ったもの、そしてそれぞれの「言い分」と向き合っていく物語。矢島氏の脚本・演出のもと、和田雅成、榊原郁恵らが出演する。

矢島弘一氏、東京マハロ20周年記念公演への想い

― 本舞台は記念すべき20周年公演ということで、そこに懸ける想いを教えてください。

矢島:現在50歳。劇団20周年。テレビドラマデビュー10年。色々な節目ということで、今、自分が出来る全てのことを詰めました。

― 20周年という節目を迎えられ、今後東京マハロをどのように発展させていきたいですか?

矢島:たくさんの方にこの質問をしていただくのですが、正直あまり考えていないです。死ぬまで続けると決めているので「毎回、面白い作品を届ける」それだけです。

矢島弘一氏、旗揚げ公演で罵声浴びせられた過去

― 2006年の旗揚げ以来、20年間走り続けてこられましたが、いくつもの舞台を創り上げていく中で壁にぶつかった瞬間はありましたか?

矢島:やはり旗揚げ公演は苦しかったです。とある著名な映画監督が来てくれたのですが、終演後、まだお客様がいるのにその監督は大声で「こんなつまんねーもんやってんじゃねーぞ!」って。それが僕の原点です。

― 動画配信サービスの普及で、映画やドラマなどの多くの作品が簡単に観られる時代になりましたが、そんな時代だからこそ感じる劇場に足を運んで生の演劇を見ることの魅力を教えてください。

矢島:劇場には映画館では味わえない「音」があります。それは音響設備ではなく、お客様の「足音」です。劇場によって、その足音が違います。そこが私が思う魅力です。

矢島弘一(やじま・こういち)氏プロフィール

1975年8月26日生まれ、東京都出身。2006年に劇団・東京マハロを旗揚げし、現代社会が背を向けてはならないテーマからコメディまで幅広いジャンルにチャレンジしてきた。テレビドラマの脚本も担当し、2016年に放送された「毒島ゆり子のせきらら日記」(TBS系)では、「第35回 向田邦子賞」を受賞。主な脚本作は、ドラマ「コウノドリ~命についてのすべてのこと~」(TBS系/2017年)、「健康で文化的な最低限度の生活」(関西テレビ・フジテレビ系/2018年)など。現在放送中の「夫婦別姓刑事」(フジテレビ系/毎週火曜21時〜)でも脚本を務めている。(modelpress編集部)

和田雅成コメント

和田雅成(提供写真)
和田雅成(提供写真)
東京マハロさんの公演は何度も観させていただいていたので、そっち側にいる事が不思議な感覚もありますが、自分が観劇した時に感じた心の隙間にスーッと入ってくる感覚はこういう風に創作されていくんだなと東京マハロさんの魅力を内側から感じております。矢島さんはとにかく演劇と東京ヤクルトスワローズを愛している方です。自分も野球が大好きで、一緒に野球を観に行かせていただいた時もその愛をひしひしと感じました。そして稽古場でガッツリとご一緒して感じた事は、作品作りを愛して、役者を愛して、この世に自分が作った作品を残すんだという気概をとても感じて、自分のでき得る全てをここに尽くそうと思ってしまう方です。千秋楽まで、その先も、矢島さんと作品を愛し続けたいと思います。
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