<Sexy Zone中島健人インタビュー>アカデミー賞経験経てアイドルとしての感覚に変化 活躍広げるうえでのポリシーは「世界を目指さないこと」
2024.02.19 12:00
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Sexy Zoneの中島健人(なかじま・けんと/29)にモデルプレスがインタビュー。3月11日(※日本時間)開催の世界最高峰の映画の祭典「第96回アカデミー賞授賞式」をWOWOWで独占生中継する。WOWOWのスタジオゲストとして出演する彼が注目している作品、最近の映画事情について熱くトーク。4月よりグループからソロ活動へとシフトし、人生の分岐点を迎えようとしている彼が海外での出会いから得たものとは―?
中島健人がスタジオゲスト「生中継!第96回アカデミー賞授賞式」
アカデミー賞生中継への出演は今回で5回目となり、今年は日本のスタジオから出演。過去2回の現地中継を経験している中島の独自の視点で語られる言葉や、案内役のジョン・カビラや宇垣美里との掛け合いも繰り広げる。中島健人「アカデミー賞」生中継は「ホーム」
― 今回で5回目の出演ですがいかがですか?中島:ホームですよね。本当に安心しますし、5年も関わらせていただけるということに、大垣さん(番組プロデューサー)の僕に対する愛情と執念を感じます(笑)。嬉しいです。
― 今年の意気込みをお願いします。
中島: 2020年以降から世界全体でアジアに対する関心が高まっていると感じています。日本がハリウッドに近づいていることを、映画にあまり関心がない方にも伝える役目を僕が担えたらいいですね。
中島健人が抱く野望「日本をハリウッド化する」
― 今年は日本から3作品がノミネートされています。(国際長編映画賞『PERFECT DAYS』、長編アニメ映画賞『君たちはどう生きるか』、視覚効果賞『ゴジラ-1.0』)中島:実は僕には「日本をハリウッド化する」という野望があるんですが、今回は3作品もノミネートされているので1歩ずつ近づいている感じがします。僕にとっての5周年の節目でもあり、日本がインターナショナルに近づいている大きなタイミングでもあるので、2つの意味でより濃い伝達人になれればいいなというふうに思っています。
― 3作品はなかなかすごいことですよね。
中島:(『ゴジラ-1.0』で主演を務めた)神木(隆之介)も喜んでいると思いますよ。これから連絡を取ろうかと思っています(笑)。
ノミネーション発表時、山崎貴監督の興奮したXへの投稿が印象的でした。「アカデミー賞」は他人事じゃないという感覚になれていることが、5年前から関われている僕としてはすごく嬉しいです。「アカデミー賞」に触れることで僕も夢が大きくなるんですよ!今年も興奮すると思います。
中島健人「アカデミー賞授賞式」現地取材での悔しい経験「必ず振り向かせてやる」
― 昨年は久々に現地レポートを担当しましたが、中でも印象的だったことを教えて下さい。中島:去年僕が推していた「エブエブ(『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』)」のキー・ホイ・クァンやステファニー・スーと話せたことは嬉しかったです。大好きなアナ・デ・アルマス(『ブロンド』)に一瞥されて素通りされたことは本当に悔しくて、帰りの空港のアナ・デ・アルマスの広告と一緒に2ショットを撮りました(笑)。「俺はまだその程度なんだ」「必ず振り向かせてやる!」と思いました(笑)。
― 「エブエブ」チームの方々とはどんなお話をしましたか?
中島:キー・ホイ・クァンとは、彼のデビュー作「インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説」の監督であるスティーヴン・スピルバーグ監督とのお話もしました。アジアに対するリスペクトも持ちつつ、「アカデミー賞」を受賞する立場になれたことへの喜び、彼の興奮冷めやらぬ感じがすごく伝わってきたので、「アカデミー賞」に常連の方々とはまた異なる熱いものを感じることができて嬉しかったです。
中島健人が今年注目する俳優・作品は?
― 今年注目している俳優は?中島:キリアン・マーフィー(『オッペンハイマー』)ですね。キリアンはクリストファー・ノーラン監督作品の常連メンバーですよね。ヒース・レジャー(第81回に『ダークナイト』で助演男優賞)も取っているので、ノーラン作品に出演したら受賞する確率が高いという傾向になったら面白いですね。僕もノーランと関わりを持ったことがある身なので(笑)。あの日のオーディション以来、声はかかっていないんですけど(笑)。(2021年WOWOWの映画番組『中島健人の今、映画について知りたいコト。』でクリストファー・ノーランにインタビュー)
― では、注目している作品についてもお聞かせください。
中島:今、毎日リビングにいるんですよ(インタビュー時はカンテレ・フジテレビ系『リビングの松永さん』の撮影中)。それで候補作全部は見れていないのですが―。
スタッフ一同:(笑)。
中島:間もなく落ち着くので、オスカーモードになって、映画を見まくるのを楽しみにしています!
― 気になっている作品はありますか?
中島:やっぱり「バービー」「オッペンハイマー」はものすごく話題になりましたよね。賛否両論がある中でも、作品としての重み、質が高ければ、観る人々にとって良い作品だと感じることができると思うので、そういった議論を経てこの2作品が最終的にどういう結果になるのか気になります。
中島健人の印象的だった出会い・監督から直々リクエストも
― 2023年は「中島健人の今、映画について知りたいコト。」でも海外でのインタビューが増加したと思いますが、いろいろな出会いの中でも印象的だった人を挙げるとしたらどなたですか?中島:全員印象的だったのですが、ノーラン監督とチャド・スタエルスキ監督、ガーソン・ユーさん(タイトルデザイナー)との出会いは大きいです。ガーソン・ユーさんは人柄が素敵でした。(第35回『世界が注目する若き鬼才 アリ・アスター監督が語る“恐怖の美学”』でインタビュー)先ほどの話にも繋がりますが、アジアに対してすごくこだわりを持ちつつ、アジアが世界で評価されることに喜びを感じていらっしゃいました。今まではマイノリティだったアジアのものが、より深く幅広くなっていく現在の状況はとても興味深いですよね。日本人の自分としては中国や韓国といった同じアジアのクリエイターたちが「日本も一緒に行こうぜ」と思ってくれていることがすごく嬉しかったです。
チャド・スタエルスキ監督は、次回の「ジョン・ウィック5」のために「君のリールを送ってくれ」と言ってくれたんですよ(笑)。僕もそのためにアクションのフィルモグラフィーを作ったんですが、それをInstagramのDMで送るか迷っていて…。(第31回「『ジョン・ウィック』流アクションの神髄~監督直撃&LA稽古場に潜入! 」でインタビュー)
スタッフ一同:送ったほうがいいですよ!
中島:ですよね(笑)。すごい、みんなが応援してくれた(笑)。チャドは真田広之さんとお仕事をされていることもありますし、日本に対する造詣が深い方です。海外の作品が描く日本は、いわゆる“ネオ東京”のようなきらびやかなイメージがあるんですが、「ジョン・ウィック」では真田さんが本当の日本に近づける作業をしてくださっていると思っていて、徐々に実際の日本の姿が伝わっている感じがします。チャド監督からは日本への思いを感じたのでいつか一緒にお仕事ができたらな、と思いました。
中島健人「アカデミー賞」での経験が変化もたらす「役割をしっかり果たしていきたい」
― 「アカデミー賞」に携わった経験はご自身にとっても変化がありましたか?中島:俳優としても、そしてアイドル、アーティストとしても、感覚みたいなものが変わったのは事実で、自分が唯一無二だと思えるようになったし、すごく感謝すべきことだと思っています。自分が今後どういうふうに日本をレペゼンできる作品に関わっていけるのかすごく楽しみだし、30歳になるタイミングなので、日本のエンタメを世界に連れていく役割をしっかり果たしていきたいと思っているんです。そのために、今こういう立場で「アカデミー賞」に携わるというのは非常に大事で、たくさんの映画を観れば観るほど、自分の人生の幅が広がっていくので感謝しています。
中島健人、世界へ羽ばたくうえで最も大事にしていること
― そういった経験を4月からのソロ活動でも活かせそうでしょうか?中島:今後は国内外をテーマにして活動の幅を広げていきたいと思っています。2017年辺りにアジアのアーティストたちの音楽がアメリカ全土で注目されだした頃から意識し始めてはいたのですが、その3年後(2020年)の第92回アカデミー賞で現地に行って「パラサイト 半地下の家族」が作品賞を受賞した瞬間を目の当たりにしたことが大きかったんです。元々持っていた夢を「夢じゃないんだよ」と教えてくれたのが「アカデミー賞」だったんですよね。
まだ、「日本アカデミー賞」にも直接携われたことがないので、まずはそこにアプローチしたい気持ちも強いんですが、狙いを定めすぎても良いものは生まれない気がしています。最近よく思っているのは、本当にインターナショナルを目指すうえで一番大事にすべきなのが「世界を目指さないこと」。「中島健人の今、映画について知りたいコト。」で是枝(裕和)監督も「国内のエンタメを充実させることが国外に繋がる」とおっしゃっていました。YOASOBIのAyaseと仲が良くて、よく「マジで世界に行きたいんだったらグローバル狙っちゃダメだよな」と話しています(笑)。この間も2人で焼肉を食べながら「リビングの松永さん」の1話を観て「マジで日本極めていこうぜ」と盛り上がりました(笑)!
中島健人、ソロ活動の捉え方「グループにとっても自分にとってもすごく大切なこと」
― 2017年頃からそういった考えを持っていたのですね。中島:メンバーそれぞれに自分が今後やりたいことというのはあるとは思うんですが、自分が今後やりたいことを考えたときに、これはグループに対して恐らくスケジュールの面でも時間の面でも、恐らく支障があるなと判断したことは確かです。「グループの中でできるんじゃないの?」ということもあるんですが、メンバーに対して迷惑がかかるかもしれないと考えたときに、1人になってしっかりとやりたいことをすべて達成していくことが、グループにとっても自分にとってもすごく大切なことなんじゃないかなと思いました。
― 熱いお話ありがとうございました。
インタビュー裏話
夕方帯のインタビューに「こんばんは」と颯爽と現れ、取材会場を一瞬で爽やかな空気に包んだ中島。インタビュー中にはノミネート作品の資料にしっかりと目を通しながら熱く語る姿が印象的で、番組スタッフも巻き込んで話す様子からは彼の明るい魅力が伝わった。(modelpress編集部)中島健人プロフィール
1994年3月13日生まれ、東京都出身。2011年にSexy Zoneとして1stシングル「Sexy Zone」でCDデビュー。代表作にドラマ「生まれる。」(TBS系/2011)「BAD BOYS J」(日本テレビ系/2013)「黒服物語」(テレビ朝日系/2014)「未満警察 ミッドナイトランナー」(日本テレビ系/2020)「彼女はキレイだった」(2021/カンテレ・フジテレビ系)、映画「銀の匙 Silver Spoon」(2014)「黒崎くんの言いなりになんてならない」(2016)「心が叫びたがってるんだ。」(2017)「桜のような僕の恋人」「ラーゲリより愛を込めて」(2022)「おまえの罪を自白しろ」(2023)など。
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