喉が痛いとき、食べてはいけない!【管理栄養士が解説】
【管理栄養士が解説】喉が痛いときは、炎症部位を刺激しないように、なるべく刺激しないものを食べるのがおすすめです。喉に痛みがあるとき、避けるべき食べ物をご紹介します。
Q. 喉が痛いとき、食べてはいけないものはありますか?
Q. 「風邪をひくと、喉が痛くなることが多いです。体力をつけるために食べなくてはと思うのですが、喉が痛過ぎて、食べるのがつらいこともあります。少しでも早く治したいとき、食べてはいけない、避けるべき食べ物はありますか?」
A. 痛みの原因が炎症であれば、喉に刺激になる食べ物は避けましょう
喉が痛くなる原因はさまざまですが、風邪やインフルエンザに伴う痛みがある場合、喉に炎症が起きていると考えられます。炎症が起きている部位は、なるべく刺激せずに休ませることが、早い回復のカギです。
刺激を与える食べ物は、痛みを悪化させてしまう可能性があるため、なるべく避けるようにしましょう。喉に刺激を与えてしまう、避けるべき食べ物は以下のようなものです。
・香辛料……トウガラシ、わさび、辛子、マスタードなど
・酸味の強いもの……酢、梅干、柑橘類など
・炭酸飲料
・アルコール
・熱過ぎるもの、冷た過ぎるもの……ラーメンや鍋料理、アイスクリームなど
・食塩を多く含む、味の濃い食べ物
反対に、刺激が少なく軟らかい「うどん」や「おかゆ」などは、喉が痛いときでも食べやすい献立です。ネギや大根、はちみつ、キンカン、黒豆、梨など、喉の痛みによいと言われている食べ物もあります。古くから伝わっている、民間療法的な食材が多いですが、現在ではそれぞれ科学的な裏付けも報告されています。
痛みが強くて食べるのがつらいときには、刺激の少ない、あたたかい緑茶や生姜湯、ハーブティーなどを飲むのもよいでしょう。早く炎症がおさまるように、ゆっくりと喉を休めてください。
痛みが長引く場合は、別の病気の可能性もありますので、病院を受診することをおすすめします。
メタボ研究を行いエビデンスに則ったダイエットを教える管理栄養士。小田原短期大学 食物栄養学科 准教授。女子栄養大学大学院(博士課程)修了。前職の病院での栄養科責任者、栄養相談業務の経験を活かし、現在は教壇に立つ傍ら、実践に即した栄養の基礎を発信している。
執筆者:平井 千里(管理栄養士)
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