「35にもなって」と妻に言われた俺が、キャベツとレタスの違いより気にしていたこと
上の空で取った緑の野菜
その日は朝から会議が立て続けに入っていて、頭がほとんど回らないまま一日が終わりました。帰り道のスーパーで野菜売り場の前に立ったとき、棚の風景はすでにぼんやりとしか見えていなかったのを覚えています。
頭では「キャベツ」と思っていたはずでした。けれど手が伸びたのは、たまたま近くにあったレタスです。会計を終えて袋に入れたあとは、自分が何を買ったのかすら、ほとんど意識から抜け落ちていました。
「35にもなって」
家に着き、妻が買い物袋を覗いた瞬間、声が飛んできました。
「これキャベツじゃないよね?レタスじゃん」
俺は本気で「え、これキャベツじゃないの?」と聞いてしまいました。それを見て、ようやく自分が何を買ってきたのかを把握したのです。妻の顔が、一気に呆れに変わりました。
「葉っぱの形違うでしょ。35歳にもなってキャベツとレタスの違いも分からないの?」
それを言われると、ぐうの音も出ません。確かに葉っぱの形は全然違います。「ごめん」とだけ口にして、その場を離れました。
キャベツより気にしていたこと
35歳にもなって、買い物くらいちゃんとできるようにならないとな、と思いました。妻の「35にもなって」という言葉は確かに耳に痛いですが、自分でも同じことを思っていたので、反論もできません。
夕食の席では、妻にあまり話しかける気にはなれず、ご飯をかき込んで早めに自分の部屋に戻りました。出されたレタスのサラダがなかなかおいしかったので、せめて「これもうまいね」の一言くらい言えばよかったかもしれません。
そして...
翌朝、いつもより早く起きて、ダイニングのテーブルにメモを置きました。「今日はちゃんとキャベツ買って帰る」とだけ。出勤途中のスーパーに寄り、キャベツの売り場の前に立って、POPの「キャベツ」の文字をしっかり確かめてから、写真を撮って妻に送りました。
通勤電車に揺られていると、妻から「ちゃんとキャベツ買ってきてね」とメッセージが届きました。短い文章を読みながら、思わず苦笑いしてしまいました。「了解、ぼんやりしてた、ごめん」と返信しました。35歳になっても買い物で間違えることはあるけれど、間違えたときに素直に謝って、次は気をつければいい。窓の外を眺めながら、今日こそは絶対にキャベツを間違えないと、心の中でひっそり誓いました。
(30代男性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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