広瀬アリス、月9初主演で向き合った“愛”「とんでもなく大変な時期」悲劇から抜け出せた理由とは?<「366日」インタビュー>
2024.03.25 12:00
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フジテレビ系月9ドラマ「366日」(毎週月曜よる9時~※初回15分拡大/4月8日初回)で主演を務める女優の広瀬アリス(ひろせ・ありす/29)。今回、月9初主演となる広瀬は、大好きな楽曲がモチーフとなった同作への出演を「運命」と語る。インタビューでは、楽曲との出会いや思い出、過去に乗り越えた悲劇などたっぷりと語ってもらった。<モデルプレスインタビュー>
広瀬アリス主演月9「366日」
同作はHYの名曲「366日」の世界観に着想を得たオリジナルストーリー。高校時代に実らなかった恋を叶えようと再び動きだした男女が、予期せぬ悲劇に直面しながらも、愛する人を想い続ける壮大な愛の物語となっている。広瀬は、眞栄田郷敦演じる水野遥斗と結ばれることになる主人公の雪平明日香を演じる。発売から16年が経った今もなお世代を超えて多くの人に愛されている同曲。「1年中あなたの事を思っても足りない。だから1日足した」そんな恋心を歌ったこの曲が中学生の頃から好きだという広瀬は大人になるにつれて、曲の印象が変化したという。
「恋愛をしなくても幸せになれる時代に、人を愛すことに全力で向き合うことはどういうことなんだろう」─撮影を控えた広瀬に脚本を読んで感じたことや楽曲に対する思いを語ってもらった。
広瀬アリス「366日」はカラオケの定番曲
- まず、今回題材となった楽曲「366日」との出会いから教えてください。広瀬:中学生の頃によく一緒にカラオケに行っていた親友がいたのですが、卒業式の後に互いの両親とカラオケを訪れて「366日」を歌いました。当時、この曲が主題歌のドラマ「赤い糸」が放送されていて、それを見ていて曲を知ったのが出会いです。今回の出演が決まって、親友からは「やばいね!」と連絡が来ました(笑)。特に同世代からの反響が大きかったです。
- 楽曲にはどの様な印象を抱いていますか?
広瀬:当時から、内に秘めた、人に言わないような言葉を綴っている曲だなと思っていました。友達の失恋会とかで歌っていました(笑)。聴いていて切なくなるような…ちょっと心がキュッと締め付けられるような曲という印象です。
- 中学生時代の思い出の曲ということですが、大人になって改めて聴いて歌詞の解釈など変化したことはありますか?
広瀬:当時は普通の恋愛の曲と思っていたのですが、大人になるにつれて恋愛に限らずいろんな経験をして、言葉1つひとつの重みや、人間らしさがむき出しになっている言葉など…そんな言葉を深く感じられるようになりました。
- 以前インタビューで好きな楽曲に「366日」を挙げていたのを拝見しました。
広瀬:恥ずかしい…(笑)。出演が決まって、純粋に運命だと思いました。カラオケでずっと歌い続けているのは「366日」だけだったので嬉しかったです。
- 出演が決まってからカラオケで歌ったりしましたか?
広瀬:もちろん歌いました!
広瀬アリス、脚本で考えさせられた“愛”
- 脚本を呼んだ感想を教えてください。広瀬:学生時代と大人になった頃の話が並行して進んでいくので、恋だけではなく友情面など等身大の役柄がたくさん集まっているお話でもあるので、人間らしいやり取りがたくさんあるなと思いました。綺麗事だけじゃない内容になっているのが魅力的で、ちょっとした人間関係で悩む部分など、しっかり描かれているので人間味のある内容に注目してほしいです。
- 「366日」のエッセンスを感じる部分はありましたか?
広瀬:恋愛をしなくても幸せになれる時代に、人を愛すことに全力で向き合うことはどういうことなのだろうと台本読みながら、楽曲を聴きながら考えさせられています。視聴者の皆さんにも感じ取っていただけるのではないでしょうか。
- 今回演じる雪平明日香にはどんな印象を抱いていますか?
広瀬:自分のことよりもほかの人を優先する人だと思いました。彼女は私以上にそういう考えが強く、とても芯の通った女性です。素敵だと思いますし、共感できる部分もあります。
広瀬アリス、月9初主演は「いまだに信じられない」
- 月9初主演を務める心境を教えてください。広瀬:何度か月9には出させていただきましたが、まさか主演をやるとは思ってもいなかったですし、いまだに信じられない気持ちでいっぱいです。プレッシャーももちろんありますが、なるべく考えずに楽しい現場を作れたらいいなと思っています。自分たちの面白いと思うものを作りたいという気持ちの方が大きいかもしれないです。
- 撮影を控えて楽しみにしていることはありますか?
広瀬:正直、楽しみよりも焦りのほうが大きいです。どう若作りしようとか…(笑)始まったらあっという間だと思うので、置いていかれないように今は必死に台本を読んでいる最中です。でも、早く皆さんとお会いしてお芝居やりたいなと思います。
- 座長として、どんな現場にしていきたいですか?
広瀬:私はどんなジャンルの作品でも、お芝居をしやすい環境を作りたいなといつも思っています。今回は恋愛模様を描く場面のほか、同級生役の皆さんと学生時代や大人になってからを演じるシーンもが多いと思うので、役者同士の距離感よりも、普段の自分たちの空気がそのままお芝居に出せたらいいなと考えています。
- いつも現場では、共演者の方とどんなお話をされますか?
広瀬:私は人見知りなのですが、いつも震えながら共演者の方に話しかけています(笑)。最近、年下の役者の方が増えてきて人見知りとも言っていられないなと思って…震えながらですが頑張っています!話しかける時は音楽が好きなので「今どんなの曲が流行ってる?」と聞くことが多いです。芝居とは全然違うことで盛り上がった方が距離感的にも良い気がしているので、お芝居の話はすることはあまりないかもしれないです。お互いに演じながら少しずつ寄り添っていくものだと思っているので、あえて話さないようにしています。
広瀬アリスの「夢を叶える秘訣」
- 同作では、登場人物が予期せぬ悲劇に直面するストーリーとなっていますが、広瀬さんがこれまでの経験を振り返って「悲しみを乗り越えた」経験がありましたら教えてください。広瀬:私は、10代から20代前半まで他の人よりも長い思春期がありました。今振り返ってもとんでもなく大変な時期だったのですが、そこを抜けたきっかけがダイエットでした。半年間やってやる精神で気を引き締めて取り組んだのですが、数字というよりは見た目がかなり変化して、頑張って取り組んだことが自信に繋がり、気づいたら負の連鎖から抜けてコンプレックスやネガティブな気持ちがなくなっていました。
- モデルプレス読者の中にも、夢を追いかけている読者もたくさんいます。そういった読者に向けて、これまでの人生を振り返って感じた広瀬さんの「夢を叶える秘訣」を教えてください。
広瀬:これまでの人生を振り返って、失敗した経験がたくさんあります。俳優業でもプライベートでも言えることなのですが、思っていたものと違ったものになったり、全然うまく出来なかったり…多くの失敗を重ねて、余分なものをどんどん削っていくことで、今の広瀬アリスが出来上がっていると感じるので、失敗することで夢に近づく事ができると思います。
- これまで失敗からどう立ち直ってきましたか?
広瀬:そもそも落ち込むことがないです。失敗して落ち込む必要はないと思っていて、挑戦したからこそ失敗する。でもそれで全てが終わるわけではないので、いい勉強だったなと思って前を向くしかないので、意外と開き直ることって大切だと思いますね。結構、ポジティブなタイプなんです(笑)。
― 素敵なお話、ありがとうございました!
(modelpress編集部)
広瀬アリス(ひろせ・ありす)プロフィール
1994年12月11日生まれ、静岡県出身。「Seventeen」専属モデルを経て、2008年に女優デビューを果たし、多数のドラマ・映画に出演。主な出演作にドラマ「知ってるワイフ」(フジテレビ系/2021年)、「ラジエーションハウスⅡ~放射線科の診断レポート~」(フジテレビ系/2021年)、「失恋めし」(Amazonプライム/2022年)、「どうする家康」(NHK/2023年)、「マイ・セカンド・アオハル」(TBS/2023年)、映画「AI崩壊」(2020年)、「サイレント・トーキョー」(2020年)、「地獄の花園」(2021年)、「劇場版ラジエーションハウス」(2022年)、「バブル」(2022年)など。2024年7月より主演作「連続ドラマW 完全無罪」(WOWOW)が放送予定。
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