高杉真宙の“休日課長役”に本人が期待「僕がそっちに寄せていくかも」<「ホメられたい僕の妄想ごはん」インタビュー>
2021.07.03 10:00
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俳優の高杉真宙(たかすぎ・まひろ/24)が、7月10日スタートの真夜中ドラマ「ホメられたい僕の妄想ごはん」(テレビ大阪・毎週土曜深夜0時56分~、BSテレ東・毎週土曜深夜0時~)で主演を務める。彼が演じるのは、なんとゲスの極み乙女。のベーシスト・“休日課長”こと和田理生(わだ・まさお/34)役。今回は高杉と休日課長が、互いの印象や共通点、同作への想いを語った。
高杉真宙、休日課長役を熱演
同作は「グルメ×音楽×恋愛コメディ」をテーマにした新ジャンルのドラマ。休日課長による話題のレシピ本「ホメられるとまた作りたくなる!妄想ごはん」を原案に、妄想の世界に登場する美女にごはんを振る舞うモテない男の奮闘を描く。ディレクションを担当するのは、稲葉浩志・miletらのミュージックビデオを手掛けた針生悠伺監督、Aimer・絢香らを手掛けた佐藤竜憲監督、Official 髭男 dism・[Alexandros]らを手掛けたかとうみさと監督など。音楽にもこだわり抜いた映像表現で、グルメドラマの新境地が開かれる。
そして、2012年にゲスの極み乙女。に加入後、2014年までサラリーマンとして働きながらバンド活動を行ってきた休日課長役に若手実力派の高杉が抜擢された。
「もう1人のすっごく面白い和田理生が出来上がるんじゃないかな」
― 休日課長さんは、この本を出版なさる時にドラマ化の妄想をしていたということなのですが、実際にドラマが決定した時はいかがでしたか?休日課長:妄想はしていたのですが、まさか本当に実現するとは思っていなかったのでびっくりでした。お風呂でメールを見てドラマ化決定を知ったのですが、ちょっと浮足立っていたのか、その後お風呂場の金具に背中をぶつけて怪我しました(笑)。人生でそんなこと起こりうると思っていなかったので、もう嬉しすぎて!
― 今回は高杉さんが休日課長さんの役を演じられますが、高杉さんの印象を教えて下さい。
休日課長:ドラマを見るのが好きなので以前から高杉さんのことは存じ上げていたのですが、自分の役が高杉さんになるというのは妄想でも全く考えていなかったので、最初に聞いた時はびっくりしました。僕は精神的にも不純物の塊みたいな人間なので「そんな役をなんで高杉さんがやってくださるんだろう…?」「高杉さんのファンの皆さんは大丈夫かな?」と心配してしまいました(笑)。
高杉:いやいや、ありがたいです!
休日課長:ですが、もちろんお顔も整っているイケメンである一方で、それだけじゃない深みを持っている個性派俳優さんなので、「もう1人のすっごく面白い和田理生が出来上がるんじゃないかな」という期待もあります。今日実際にお会いしてみて、すごく物腰柔らかな方だなと感じたのですが、やっぱりちょっと変なところもあるなと(笑)。先程、高杉さんが料理の練習をされているというお話をしていたのですが「長ネギを切るのが楽しくなってきた」とおっしゃっていたんです(笑)。そこから楽しさを見出す人はなかなかいないですよね!1つのことに対して色々な面から考えて理解しようとするところがすごく魅力的だと思いました。
高杉:嬉しいです。
― 高杉さんは休日課長さんの役を演じられることが決まった時はいかがでしたか?
高杉:僕もまさかこのようなオファーをいただけると思っていなかったので驚きました。1つ1つ研究していこうと思ったり「どんな方なのかな?」って考えたり探ってみたりとかして。今回は料理やベースなど、特に色々な準備が必要になると思ったので気合が入りました。ですが、1つ1つを積み上げていく作業をしていくのが楽しみでもありました。
また、こうしてお話しながら理生さんが自分のことを知ってくださるのは、恥ずかしいですが嬉しいですね。僕は以前から理生さんのバンドの楽曲を聴いたりアーティストとして活躍する姿も拝見していて、それがレシピ本で見ていた姿とはまた違っていたので、正直お会いする前は少しビビっていたんです(笑)。緊張や怖さもあったのですが、実際はすごく柔らかく落ち着いていらっしゃる方でした。今は理生さんのこのような雰囲気をどう演技で表現していこうかワクワクしています。色々なことを学びながら役に反映させていけたら良いなと思っています。
高杉真宙&休日課長の共通点
― 役作りで意識していることはありますか?高杉:撮影はまだ始まっていないのですが(取材は6月上旬)、どんな風に演じていこうかなと考え始めている部分はたくさんあります。普段は台本を読んで、演じるキャラクターの行動や仕草の理由・経緯を想像していくのですが、今回はご本人から直接お話をお伺いできるのがすごくありがたいと感じています。僕の想像では追いつけない事実を教えていただくことで、たくさん理生さんの一面を知ることが出来るので、そこからキャラクターのイメージも膨らませていきたいです。
― 台本を読まれていて休日課長さんとの共通点はありましたか?
高杉:僕が1番共感したのは「褒められたい!」という部分です。ですが、僕は「褒められるためにどうしたらいいんだろう?」と考えた結果、当たり前のことを当たり前にやるという結論に至ったので、そこで「1つのことをひたすら頑張ろう」と料理を極めた理生さんが羨ましいなと思いました。僕も1つのことを練習し続けていれば、今何か身についていたのかもしれないと思うと「どうしてその考えに至らなかったんだ…!」となりました。
休日課長:なんだかすごく恥ずかしいですね…(笑)。高杉さんは、これまでの人生で「褒められたくてめちゃくちゃ頑張った」という経験はありますか?
高杉:ほとんどないですね…。中学1年生くらいから仕事を始めたので、演技は「もっと上手くなりたい、頑張りたい」という思いはありましたが、それ以外に僕が自分から何かを学んだことはなかったです。マンガ・ゲーム・アニメが好きですが、それも趣味の範囲なので、もう少し何かを極めておけば良かったなと後悔しています。
休日課長:妄想を極めるのはいつからでも始められますよ(笑)!
高杉:おお~!名言ですね(笑)。
休日課長:自分で言って恥ずかしくなってきました(笑)。ですが妄想や「褒められたい」という気持ちについて、ここまで1つ1つ分析されている高杉さんはすごいと思います。これはとんでもない和田理生が出来上がるな!もしかしたら僕がそっちに寄せていくかも(笑)。
高杉:本当ですか?!嬉しい!
高杉真宙、料理は「必死に練習中」
― 高杉さんは、料理は未経験ですが今作のために練習中だとお伺いしました。高杉:そうなんですよ(笑)。今必死に練習中です!
休日課長:すごいな~!
高杉:今練習を始めて2週間くらい経って、そのうちの6日間くらいはマンツーマンで先生に教えていただきました。最初は包丁の持ち方から学んで、色々な野菜を切って少しずつ慣れてきたのですが、今1番僕がハマっているのが、先ほどもお話に出た長ネギのみじん切りです(笑)。これまで料理をしてこなかった僕がこうしてチャレンジする機会をいただけたので、これを機に料理の楽しさに気付いて、今後も継続したいと思っています。
― 練習を始めてから、私生活でも料理をされていますか?
高杉:ここ2週間くらいは毎日のようにしています!理生さんのレシピ本を参考に、豚汁、豚の生姜焼き、塩辛と明太子のパスタ、オニオンスープなどを作りました。ドラマ内で出てくる料理もあるので、色々挑戦してレパートリーを増やしていけたらいいなと思っています。
― 休日課長さんから、高杉さんにおすすめしたい料理はありますか?
休日課長:さっきの撮影で、オムライスが好きとおっしゃっていましたよね!レシピ本の中には僕がいつも作っているオムライスのレシピも入っているのでぜひ!
高杉:作ってみます!
休日課長:でも、僕がいつも作っているのはしっかり焼くタイプのオムライスなんです。ふわとろなタイプと好みが分かれますよね…。
高杉:僕はしっかり焼くタイプも大好きです!
休日課長:その日によってどっちが食べたいか変わることもありますよね(笑)。
高杉:そうですね(笑)。
― 休日課長さんのオムライスを作るコツを教えて下さい。
休日課長:僕は中のチキンライスが好きなので、いつもそこにこだわっています。深みが出るようにウスターソースを隠し味にしているところがポイントです。それから、チキンを香ばしく焼くと食感も楽しめます。深みや香ばしさなど、緩急をつけるのがこだわりで……あれ、これ何のインタビューでしたっけ(笑)?
高杉:すごい!シェフに取材してるみたい(笑)!ミュージシャンの方とは思えないような熱量ですね。
休日課長:恥ずかしい…(笑)。
高杉真宙「温かいごはんを食べるって良いな」
― では最後に、この作品の見どころを教えて下さい。高杉:これまではあまりこだわりがなかったのですが、今回料理に挑戦させていただく中で「温かいごはんを食べるって良いな」と強く思ったんです。前の僕のように、ごはんを作らずにコンビニで買って済ませてしまうという方も多い中で、理生さんはサラリーマンとして働いてからバンドの練習に行って、その後帰宅してから美味しいごはんを作るのが本当に素敵だと思いました。ドラマに出てくる料理の中には、誰でも簡単に出来るものもありますし、作る時間を短縮する裏技もたくさんあります。この作品を見て、一緒に料理を楽しんでくださったら嬉しいです。
休日課長:もう本当に高杉さんがおっしゃった通りです(笑)。仕事や受験、就活など、張り詰めている時って誰にでもあると思うのですが、妄想は自分の都合の良いように自由に出来るじゃないですか。この作品は、そういうちょっと息を抜いてホッとするような場所になると思っています。また、僕自身も高杉さんがすごく面白い和田理生を作り上げてくださるのではないかと期待しています(笑)。色々な意味で癒やされる作品になると思うので、忙しくて疲れている方たちにも見ていただきたいです。
― ありがとうございました。放送を楽しみにしています!
(modelpress編集部)
インタビューの合間にも、高杉は休日課長に様々な質問を投げかけ、休日課長がユーモアを交えながら自身の経験を話す姿が印象的だった。休日課長の言葉に真摯に向き合っていた高杉は、きっとその会話までも役作りに活かすのであろう。高杉が演じる“和田理生”が楽しみで仕方ない。
ドラマ「#ホメられたい僕の妄想ごはん」高杉真宙さん&休日課長さんからモデルプレス読者へメッセージ📢
— モデルプレス (@modelpress) 2021年7月10日
インタビューでは作品裏話をたっぷり話していただきました✨@MahiroTakasugi_ @eninaranaiotoko @tvo_mayodora #妄想ごはん
🔻記事&撮り下ろし写真はこちらhttps://t.co/EnIDmlyIrC pic.twitter.com/FFpsaMtMYg
「ホメられたい僕の妄想ごはん」番組概要
平日は電機メーカーの子会社で働くサラリーマン、週末はバンドマンでベーシストの主人公・和田理生(まさお)。真面目でこだわりが強い分、人間関係は不器用。女性にモテず、彼女いない歴なんと3000日。やさぐれ気味の理生はいつも思う“誰かにホメられたい”と。そんな理生は、美味しいご飯を作るのが日課。こだわりの食材を用意し、今日もキッチンに立つ。手際よく調理をしながら、一人二役で架空の彼女との会話を楽しんでいると、誰もいないはずの食卓から女性の声が。不思議な妄想の世界で、美女との楽しい食事が始まる。
高杉真宙(たかすぎ・まひろ)プロフィール
1996年7月4日生まれ。2009年より俳優活動をスタート。2012年、映画「カルテット」にて初主演を務める。2014年、映画「ぼんとリンちゃん」にて第36回 ヨコハマ映画祭 最優秀新人賞を受賞。2017年、映画「散歩する侵略者」にて第72回 毎日映画コンクール スポニチグランプリ新人賞を受賞。2018年、主演映画「笑顔の向こうに」が第16回 モナコ国際映画祭でエンジェルピースアワード 最優秀作品賞を受賞。近年ではドラマ・映画「賭ケグルイ」シリーズ(MBS・TBS系)や、ドラマ「私たちはどうかしている」(日本テレビ系)、映画「バイプレイヤーズ〜もしも100人の名脇役が映画を作ったら~」、舞台「てにあまる」などジャンルに縛られず数多くの話題作に出演。2021年4月、株式会社POSTERSを設立。休日課長(きゅうじつかちょう)プロフィール
1987年2月20日生まれ。大学時代にベースを始める。2012年、川谷絵音に誘われ「ゲスの極み乙女。」に加入。2011年に東京農工大学大学院を卒業後、2014年までは一般企業に務めながらバンド活動を展開。2017年に「DADARAY」、2018年に「ichikoro」にベーシストとして加入。趣味は「食」。
【Not Sponsored 記事】
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