【石原さとみインタビュー】「今も戦っている」出産後初舞台に感じる不安 それでも挑戦決めた“先輩俳優”の存在<リア王>
2026.03.07 07:00
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2025年5月に第2子出産を発表した石原さとみ(いしはら・さとみ/39)が、舞台「リア王」で復帰を果たす。母となり深みを増した表現力で、シェイクスピアの最高傑作にどう命を吹き込むのか。ブランクへの不安、板の上に立つ覚悟…「正直、怖さもある」と微笑む彼女の奥にある、揺るぎない情熱に迫ったインタビュー。
石原さとみ出演舞台「リア王」
2024年5月に吉田鋼太郎が新たに立ち上げた「彩の国シェイクスピア・シリーズ 2nd」。その第3弾は、シェイクスピアの最高傑作とも評される四大悲劇の一つである『リア王』。タイトルロールを務めるのは、本シリーズ芸術監督の吉田鋼太郎。演出は、吉田が厚い信頼を寄せる長塚圭史が手がける。長塚がシェイクスピア作品に挑むのは、2013年「マクベス」以来2度目。劇作家としての視点を生かし、新たな「リア王」像を提示する。前シリーズ「終わりよければすべてよし」でヒロインを務めた石原は、初挑戦の役柄となる長女ゴネリル役として出演。父であるリア王を裏切る難役を演じる。
石原さとみ「今も戦っている」舞台出演への原動力とは
― 舞台「リア王」のご出演が決まった時のお気持ちはいかがでしたか?石原:吉田鋼太郎さんと2作品続けて舞台でご一緒させていただいて※、「2年後の2026年のシェイクスピアで『リア王』をやりたい」というお話がマネージャーさんを通じて来たとき、吉田さんが大好きなので「もちろんです!」と二つ返事でした。そのタイミングでは2年後の自分の心身の状態が想像できなかったのでOKを出したのですが、今は2人目の子どもが生まれて、実際に舞台が近づいてきていることがあまり現実的ではないです(笑)。「できないかもしれない…」と、今も戦っているぐらいなんですが、鋼太郎さんに会えるから、鋼太郎さんと一緒にできるから…ということが一番の原動力になっているので、無事に舞台の上に立てたら、と思っています。
※「アジアの女」(2019)、「終わりよければすべてよし」(2021)で共演
― 「リア王」はシェイクスピアの作品の中でも最も悲劇的であることで知られていますが、石原さんは作品にどんな印象を持たれていますか?
石原:面白い作品だと感じています。私が演じるゴネリルとしては、父親が求めるものを与えることはできるし理解できるけど、愛された満足感はなく、権力を持った父親が変わっていってしまう姿は見るに耐えられない。そういった中でゴネリルの裏切りもあり、リア王の立場・感情・風貌などがどんどん変わっていく…どうなっていくのか興味深いものになると思います。
よくゴネリルは悪役だと言われますが、私は人間らしい部分が魅力的だなと感じています。権力によって孤独になってしまっている悲しい人間でもあるので、その悲しみや、ちょっとした脆さ、弱さみたいなものは大切にしたいですね。面白いセリフも多いですよね。リア王やコーディリアは感情的な部分が多いキャラクターなので、ゴネリルの理性的、論理的な部分が見えていくと対比があって面白いかなと考えています。
石原さとみ、出産後初舞台は“挑戦”「怖さはあります」
― 舞台に立たれるのは5年ぶりとなります。石原:5年前と大きく違うのは、その間に子どもが2人生まれたこと。仕事の部分というよりも自分の人間としての部分の環境の変化がすごく大きかったです。時間の使い方も優先順位もすべてが変わった状態で舞台に再挑戦するというのは、開幕までの2~3ヶ月で戻せるのか、すごく怖さがあります。
石原さとみ、体力・精神面でのケア方法
― 体力面ではどういった部分を意識していらっしゃいますか?石原:睡眠を確保したいです。あと、出産は内臓や消化機能にも負担がかかるので、ちゃんと食べて、きちんと消化できる体に整えたい。自分の体をちゃんと見つめ直して、気にかけなきゃ勝てないと思うので。自分のタイミングじゃないところで生活が進んでいっているので、その中でどうにか寝る時間を確保して、栄養のあるものを食べて、無理だったらサプリで補って、筋トレして…ぐらいは頑張りたいです。
他は心の部分ですよね。なんのために身を粉にして挑戦しているのかを忘れると、ネガティブになってしまうので。自分を鼓舞していく材料を、ちゃんと再確認できたらと思っています。吉田鋼太郎さんに会えること。応援してくれている皆さんに直接会って作品を届けられること。沢山の方が楽しみにしてくれていること。毎日本番後に感想をもらえること。稽古で挑戦と失敗を何度もできること。何より、新しい役を演じられること。すっごく楽しみになってきました(笑)。
― ご自身のためのリフレッシュになるようなものはありますか?
石原:夫は、私や子どもたちを一瞬で笑わせる天才なので、夫がいる限り我が家はずっと笑っています。本当に感謝です。表情筋が痛くなるくらい笑うので、ある意味筋トレにもなっていますし、それがそのまま癒やしにもなっています。
お風呂は、子どもたちの寝かしつけを終えてから夜泣きまでの間に、湯温を41度に上げて、疲労回復効果のある良い香りの入浴剤を入れてゆっくり浸かれたら理想なのですが、実際はほとんどできません。寝かしつけながら、そのまま私も眠ってしまうことが多くて(笑)。
癒やしを求めて行動に移すこと自体にも、体力や気力が必要なんですよね。だからこそ、大きなことはできなくても、今日はストレッチができたとか、長く深呼吸ができたとか、小さなことだけどできた!と少しでも自分を認めてあげられたらいいなと思っています。
石原さとみが悲しみを乗り越えたエピソード
― モデルプレスの読者の中には今、さまざまな不安を抱えている読者がいます。そういった読者に向けて、石原さんのこれまでの人生の中で「悲しみを乗り越えたエピソード」を教えてください。石原:物事が起きたときに意義付けすることがすごく得意なんです。こんな大変なことが起きてるけど、絶対にこういう意味があったんだ、とか。すべてに意義付けをしていくと、ある意味全部ポジティブに変換していかざるを得ないので、悩みを悩みとしてちゃんと向き合う努力はしています。もちろん本当に苦しかったら逃げてもいいんですが、私は悩みや物事に対して結構しっかり向き合ったうえで、そこに対しての意味付けをして、しっかりと整理をするタイプです。漠然とした悩みは不安になりやすいと思いますが、それを言葉に落とし込んでみる努力をすると、少し距離ができて心が可視化されることで少し落ち着くはずです。
石原さとみの夢を叶える秘訣
― モデルプレス読者の中には今、夢を追いかけている読者もたくさんいます。そういった読者に向けて、石原さんの「夢を叶える秘訣」を教えてください。前回のインタビューでは「カラーバス効果※」が大事だとお話しいただきました。※ある一つのことを意識することで、それに関する情報が無意識に自分の手元にたくさん集まるようになる現象
石原:ずっと変わらず、カラーバス効果を大事にしています。自分がその夢を明確に捉えられているのであれば、その夢のことを考えている時間、その情報をキャッチすること、それを人に言ったことでやってくる情報があると思うんです。一番大事なのは夢を明確化すること。漠然としたままだと漠然とした情報しか入ってこないので、自分の中でもっと細かく落とし込んで、可視化する。それを意識していると、どんどん目に入ってきて、人に言っていくと情報が集まってくるので、一番の近道で夢が手に入ると考えています。
― ありがとうございました。
(modelpress編集部)
石原さとみプロフィール
1986年12月24日生まれ。東京都出身。第27回ホリプロタレントスカウトキャラバン「ピュアガール2002」でグランプリを受賞し、本格的に女優活動をスタート。2003年、映画デビュー作「わたしのグランパ」で、第27回日本アカデミー賞新人俳優賞をはじめ数々の映画賞を受賞し、以後、さまざまな映画やドラマで活躍。
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