菅田将暉「10代20代なんて、しんどくていい」“究極の無個性”武器に目指す場所は… モデルプレスインタビュー
2016.10.27 12:00
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今、日本で最も女性を熱狂させている俳優のひとり、菅田将暉(23)。2015年に人気が急上昇し、その存在感は日に日に増している。イケメン俳優、ブレイク俳優、実力派俳優、カメレオン俳優、個性派俳優…様々な肩書きで呼ばれているが、彼の1番の魅力はそのどれもしっくりくる究極の無個性にあるような気がする。カテゴライズされない、と言うよりもできない。モデルプレスでは今回、映画『デスノート Light up the NEW world』(10月29日公開)の公開に向けインタビューを実施。そこで菅田が、「何かカッコいいインタビューになってるのが、すごく嫌だ」とポツリとつぶやいた瞬間があった。その言葉は、実に印象的で、彼の目指す先を示しているように感じた。
2009年に『仮面ライダーW』で俳優デビュー。今年は『デスノートLNW』を含め、9本の映画が公開。2月には「第40回エランドール賞」新人賞を受賞するなど、実力も折り紙つきだ。
実写映画『DEATH NOTE』、『DEATH NOTE the Last name』の“正統な続編”となる今作では、キラ信奉者でサイバーテロリスト・紫苑優輝を演じる。
見た目の役作りも度々話題となる菅田だが、今回は全身真っ白なスタイル。直前まで撮影していた作品の影響もあって、当時は今より-10kg。細い身体に、タイトな衣装がよく似合う。
実は元々「台本では、ゆったりとした衣装を着ているような感じでした。もう少し、子どもっぽいイメージの」とある意味、真逆の設定だったという。「そこに乗るべきか、乗らないべきか、監督とも話し合いました。最終的には今の形になったんですが、それが正しかったのかはいまだに分からない。ただ、一見子どもぽくて可愛らしいけど、実は“1番怖いヤツ”って良くあるなって、ファンタジーに感じたんです。今回の作品は、前作より現実感のある物語になっているので、キャラクターもリアルな方がいいなと。紫苑の人生を考えると、偽ったり着飾ったりしてる方が合うと思って、一つ一つのアイテムにも意味をつけていきました。少しウエディングに近いようなイメージです。その方が、過去が見えたときに、より悲しいって話しになりました」と、細部まで計算し尽した結果だ。
作品についての打ち合わせは「全くしてない」といい、「役者同士が現場で作品について喋ることは、ほとんどないです。カメラの前に立ってやったものがすべてだから、『俺はこうする』なんて話はない。例えば、これからジャンケンするっていう時に、わざと意味を持って『俺はチョキを出す』って言う人はいても、『絶対にグー出すから』って本当のことを正直に言う人はいないじゃないですか」と独特の感覚で表現した。
菅田は、「デスノート」が起こした社会現象をリアルタイムで体感した世代。「今の10代の方は、もしかしたらそのカルチャーを知らないかもしれないですけど、『デスノートLNW』を観て、こういう映画が日本で撮れるんだってことを感じていただきたいです。純粋に、その部分を楽しんでいただければ」と、次の世代へと伝わっていく自信を感じている。
これは、「『暗殺教室』のとき、(主演の)山田涼介(Hey! Say! JUMP)を見て、これだけお客さんを呼べるっていうのはスターだなって感じたことがきっかけです。先輩方を見て、何となくあった目標が、そのとき次の目標に変わりました」と、同世代の山田から受けた影響だという。
では、そんな菅田が、夢を追いかける10代、20代にアドバイスを送るとしたら?――出てきたキーワードは、「有言実行」「言霊」「本気」。
「言霊ってあると思います。言うと頑張れるし、言ったことは実現させたい。追い詰めすぎると自分がしんどくなるかもしれないけど、10代20代なんて、しんどくていいじゃないですか?本気になったら、何でも出来ると思うんです。3年本気でやり続ければ、何か変わると思うんです。もしダメなら、それは本気じゃないんですよ。自分でも、そう感じることが、たまにありますから。そうならないよう、僕は周りに笑われるくらい常に本気でいたいと思っています」。
そしてポツリ、「何かカッコいいインタビューになってるのが、すごく嫌だ」。
“カッコいい”という一面だけを取り上げられることに、抵抗があるようだ。涼しい顔をしているのに、なぜか泥臭くて、ギャップと矛盾だらけ。印象が定まらない究極の無個性は、目標を叶えるため、彼も“しんどい20代”を送っているからこそ生まれたのかもしれない。「上には上がいるって話なんですよね。まだまだ頑張らないと」。目指す場所は高い。(modelpress編集部)
原作:大場つぐみ・小畑健(集英社ジャンプコミックス刊)
監督:佐藤信介
脚本:真野勝成
出演:東出昌大、池松壮亮、菅田将暉、川栄李奈/戸田恵梨香/中村獅童、船越英一郎ほか
<ストーリー>
犯罪のない社会を目指し、デスノートで世界を変えようとしたキラこと夜神月。暴走する彼を阻止しようとした世界的名探偵L。天才VS天才の対決から10年経ったある日、世界中のネット回線がジャックされ、キラによるメッセージが発信された。「デスノートを手に入れろ」
死神により地上にもたらされた6冊のデスノート。同時多発的に発生する大量の殺人事件。そんななか、三島(東出昌大)が率いるデスノート対策本部に、Lの後継者・竜崎(池松壮亮)が加わり、無差別殺人事件の現場で一冊のデスノートを手に入れる。
一方、その現場には、キラの信奉者・紫苑(菅田将暉)の姿が。今、それぞれの譲れない“正義”を懸けた、3人の壮絶な頭脳戦が始まる──!
実写映画『DEATH NOTE』、『DEATH NOTE the Last name』の“正統な続編”となる今作では、キラ信奉者でサイバーテロリスト・紫苑優輝を演じる。
言わずと知れた伝説的コミック「デスノート」(原作・大場つぐみ氏、作画・小畑健氏)を映画化した前作から10年後を舞台に、デスノート対策本部の若きエース捜査官・三島創(東出)、Lの後継者で世界的名探偵竜崎(池松)、そして紫苑が、6冊のデスノートを巡り、三つ巴の争いを繰り広げる。
“デスノート世代”の本音
「“デスノート世代”としては、その続きが見れたということが単純に嬉しかったです。特に僕はデスノートの所有者という役なので、『これがデスノートです』って渡されたときには、興奮しました。普段ならきっと、『あ、こういう素材でできてるんだ』とか現実的な感想が浮かぶと思うんですけど、ただただ『おぉー!!』って。漫画とか映像がフラッシュバックした感覚でした」。見た目の役作りも度々話題となる菅田だが、今回は全身真っ白なスタイル。直前まで撮影していた作品の影響もあって、当時は今より-10kg。細い身体に、タイトな衣装がよく似合う。
実は元々「台本では、ゆったりとした衣装を着ているような感じでした。もう少し、子どもっぽいイメージの」とある意味、真逆の設定だったという。「そこに乗るべきか、乗らないべきか、監督とも話し合いました。最終的には今の形になったんですが、それが正しかったのかはいまだに分からない。ただ、一見子どもぽくて可愛らしいけど、実は“1番怖いヤツ”って良くあるなって、ファンタジーに感じたんです。今回の作品は、前作より現実感のある物語になっているので、キャラクターもリアルな方がいいなと。紫苑の人生を考えると、偽ったり着飾ったりしてる方が合うと思って、一つ一つのアイテムにも意味をつけていきました。少しウエディングに近いようなイメージです。その方が、過去が見えたときに、より悲しいって話しになりました」と、細部まで計算し尽した結果だ。
東出昌大×池松壮亮×菅田将暉 現場では…?
今作の見どころのひとつは、三島(東出)・竜崎(池松)・紫苑(菅田)の三つ巴の争い。敵か味方か…デスノートを巡り緊迫感のある展開が繰り広げられるが、「池松くんとは直前までほかの映画で一緒だったので、そのテンションのまま関西弁でゲラゲラしゃべってました。それを東出くんが見てるっていう。『デスノート』には、一切活かされることのないやりとりばかりしていました(笑)」と現場は和気あいあい。作品についての打ち合わせは「全くしてない」といい、「役者同士が現場で作品について喋ることは、ほとんどないです。カメラの前に立ってやったものがすべてだから、『俺はこうする』なんて話はない。例えば、これからジャンケンするっていう時に、わざと意味を持って『俺はチョキを出す』って言う人はいても、『絶対にグー出すから』って本当のことを正直に言う人はいないじゃないですか」と独特の感覚で表現した。
菅田は、「デスノート」が起こした社会現象をリアルタイムで体感した世代。「今の10代の方は、もしかしたらそのカルチャーを知らないかもしれないですけど、『デスノートLNW』を観て、こういう映画が日本で撮れるんだってことを感じていただきたいです。純粋に、その部分を楽しんでいただければ」と、次の世代へと伝わっていく自信を感じている。
“夢を叶える秘訣”を語る「10代20代なんて、しんどくていいじゃないですか」
来年はNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」への出演が決定しているほか、4本の映画が公開。オファーが殺到する今、掲げる目標を聞いてみると「メジャー映画で、真ん中をはって、結果を出すこと」と、明確でとてもリアルな答えが返ってきた。これは、「『暗殺教室』のとき、(主演の)山田涼介(Hey! Say! JUMP)を見て、これだけお客さんを呼べるっていうのはスターだなって感じたことがきっかけです。先輩方を見て、何となくあった目標が、そのとき次の目標に変わりました」と、同世代の山田から受けた影響だという。
では、そんな菅田が、夢を追いかける10代、20代にアドバイスを送るとしたら?――出てきたキーワードは、「有言実行」「言霊」「本気」。
「言霊ってあると思います。言うと頑張れるし、言ったことは実現させたい。追い詰めすぎると自分がしんどくなるかもしれないけど、10代20代なんて、しんどくていいじゃないですか?本気になったら、何でも出来ると思うんです。3年本気でやり続ければ、何か変わると思うんです。もしダメなら、それは本気じゃないんですよ。自分でも、そう感じることが、たまにありますから。そうならないよう、僕は周りに笑われるくらい常に本気でいたいと思っています」。
そしてポツリ、「何かカッコいいインタビューになってるのが、すごく嫌だ」。
“カッコいい”という一面だけを取り上げられることに、抵抗があるようだ。涼しい顔をしているのに、なぜか泥臭くて、ギャップと矛盾だらけ。印象が定まらない究極の無個性は、目標を叶えるため、彼も“しんどい20代”を送っているからこそ生まれたのかもしれない。「上には上がいるって話なんですよね。まだまだ頑張らないと」。目指す場所は高い。(modelpress編集部)
菅田将暉(すだ・まさき)プロフィール
1993年2月21日生まれ。大阪府出身。2009年に『仮面ライダーW』で俳優デビュー。2016年の出演作に映画『ピンクとグレー』『セトウツミ』『暗殺教室~卒業編~』など。現在、ドラマ「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」(日本テレビ系/毎週水曜よる10時)に出演。今後の映画出演作に、『デスノート Light up the NEW world』(10月29日公開)、『溺れるナイフ』(11月5日公開)、『キセキーあの日のソビトー』(2017年)、『帝一の國』(2017年公開)、『あゝ、荒野』(2017年公開)、『銀魂』(2017年公開)などがある。映画『デスノート Light up the NEW world』
公開日:10月29日(土)原作:大場つぐみ・小畑健(集英社ジャンプコミックス刊)
監督:佐藤信介
脚本:真野勝成
出演:東出昌大、池松壮亮、菅田将暉、川栄李奈/戸田恵梨香/中村獅童、船越英一郎ほか
<ストーリー>
犯罪のない社会を目指し、デスノートで世界を変えようとしたキラこと夜神月。暴走する彼を阻止しようとした世界的名探偵L。天才VS天才の対決から10年経ったある日、世界中のネット回線がジャックされ、キラによるメッセージが発信された。「デスノートを手に入れろ」
死神により地上にもたらされた6冊のデスノート。同時多発的に発生する大量の殺人事件。そんななか、三島(東出昌大)が率いるデスノート対策本部に、Lの後継者・竜崎(池松壮亮)が加わり、無差別殺人事件の現場で一冊のデスノートを手に入れる。
一方、その現場には、キラの信奉者・紫苑(菅田将暉)の姿が。今、それぞれの譲れない“正義”を懸けた、3人の壮絶な頭脳戦が始まる──!
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