同作は、結婚式を100日後に控えながら「脳腫瘍」と診断された娘と、そんな娘の前に28年ぶりに現れた型破りな母による“ヒューマンラブストーリー”。主人公が病気になるからといって決してシリアス＆お涙頂戴ストーリーではなく、観る人の心を明るく前向きにする、結婚式までの100日間を描いていく。

香里奈は脳腫瘍と診断された主人公・芹沢ひとみを、鈴木はその婚約者で医師の園田悠一を演じる。そのほか、28年ぶりにひとみの前に現れた型破りな母・柏田可奈子役を原田美枝子、築地で寿司屋を営む父・健介役を遠藤憲一が演じ、山本裕典、真野恵里菜、美保純、江波杏子といった実力派キャストが顔を揃えている。

そして、約4年ぶり主演で同局では約7年ぶりの主演をつとめる香里奈。今回のインタビューでは、初共演となる2人に互いの印象や撮影現場の様子などについて語ってもらった。

― まずはどんなところに注目して見てもらいたいですか？

香里奈：脳腫瘍になってしまうのですが、病気のストーリーというよりかは、それに立ち向かっていく強い心や生命力など、前向きな気持ちが描かれています。ひとみを取り巻くみなさんの温かい応援や叱咤激励があるのですが、そういうところも楽しみに見ていただきたいです。

― お二人は初共演だそうですね。お互いの印象を教えてください。

香里奈：すごく年上だと思っていたのですが、一学年だけ年上だったんです。自分自身と比べると知っている知識が多くて、何か質問を投げ掛けても答えてくれるので、すごいなといつも関心しています。

鈴木：変な質問してくるんですよ、いつも（笑）。コンクリートっていつ頃から使われているんですか？とか（笑）。

香里奈：豆知識みたいなものでも何でも答えてくれるので…（笑）。だからすごい知識の宝庫！

― （笑）。では、鈴木さんも香里奈さんの印象を教えてください。

鈴木：正直、1番最初に会ったときの感想は「うわっ、顔ちっちゃい」でした！そして、可愛いなと思っていました。外見が美しいのはもちろんなのですが、地元の話とか自分を必要以上に着飾ろうとしない感じが役として自然に愛せるように導いてくれるので、中身も素敵な女性だなと思っています。

― 主演の香里奈さんの現場での様子も教えていただけませんか？

鈴木：無理に私が引っ張っていくぞーという感じではなく、自然体でそれをみんなが盛り上げたいと思わせてくれるような方です。だから僕らは神輿を担ぐわけではないのですが、できる限りのことを主演の香里奈さんのために力を尽くしたいと思います。

― 香里奈さんは、約4年ぶりの主演ということで、心境はいかがですか？

香里奈：主演をやらせていただくということは大変光栄なことです。ですが、主演だからと言って、気張らずに、みなさんの力があってできているということを感じながらやりたいと思います。1人だけの芝居では1つの作品が出来上がらないので、本当にみなさんに感謝の気持ちでいっぱいです。

TGCステージにウェディング姿で登場

インタビューは、9月27日に東京・国立代々木競技場第一体育館で行われたファッションフェスタ「第21回 東京ガールズコレクション2015 AUTUMN／WINTER」（通称：TGC）のバックステージにて実施。ステージにはウェディングドレスとタキシードで登場。淡い光に照らされたランウェイは、まるでヴァージンロードのようで、お似合い過ぎる2人に観客はうっとりしていた。

― ステージお疲れ様です。ウェディングドレスとタキシードでランウェイを歩いた感想をお願いします。

香里奈：お客さんもたくさん来られていて、ドレスを着て歩くことによって多くの方にこのドラマのことを知っていただけたので、よかったです。

鈴木：初めて歩きました。声や照明もピンク色で、普段僕が感じる雰囲気とは真逆ですごく緊張しました。緊張をなるべく見せないように、「笑顔で手を振って」とアドバイスをいただいたので、助かりました。

― すごく素敵でお似合いな二人だなと思いました。

鈴木：ドラマの撮影の途中だったので、そういう雰囲気を出すことができてよかったです。

― 香里奈さんのウェディングドレス姿は本当に綺麗です！

鈴木：すごく綺麗ですし、肌が白いんですよね、本当に。ドラマをやっていて思うのですが、純白ドレスが似合い過ぎです。顔もこんなに小さいですし…。撮影中いつも思っていますが、今日も改めて思いました。

― 鈴木さんのタキシード姿も素敵です！

香里奈：亮平さんがやられている役柄はスーツを着ていることが多いので、今日の姿もお似合いだなと思いました。

― では、最後に意気込みをお願いします！

香里奈：食べるシーンが多いので、太らないようにしたいです（笑）。でも、食べないと（最後まで撮影を）乗りきれないので、食べて、寝て、体力を付けていきたいなと思います。

鈴木：僕の視点からすると、このドラマは恋愛物語なので、一生懸命、婚約者という役柄で支えていくことはもちろん、現場の共演者として香里奈さんを全力で支えていきたいなと思っています！

― ありがとうございました。

「本当にお綺麗」と何度も褒める鈴木、その言葉に照れながらも優しくて温かい笑顔を浮かべる香里奈。インタビューでは、時折ツッコミ合いながら、場を盛り上げてくれた。そんな姿は、まるで本物のカップルかのよう。だからこそ、「多くの人に見てもらい」という2人の想いは必ず、視聴者に届き、彼らの心を揺さぶる作品となるだろう。（modelpress編集部）

ドラマ『結婚式の前日に』あらすじ

芹沢ひとみ（香里奈）は築地で寿司屋を営む父・健介（遠藤憲一）に男手ひとつで育てられた。大手不動産会社の中で、男性社員に負けじとマンション開発に携わっている。その一方で医師の園田悠一（鈴木亮平）と婚約中で、100日後に結婚式を控えていた。そんな彼女はある日突然「脳腫瘍」と診断され、このままでは命も危ぶまれる状態と知る。100日後には結婚式だというのに…。

しかも、そんな彼女の前に、28年前に出て行った母・可奈子（原田美枝子）が突然現れる。可奈子は自分の夢を追って、家を、そして日本を飛び出した超自由人で型破りな女。だが、ひとみの結婚を知った可奈子は、結婚式の前日に娘に三ツ指をつかれて挨拶されるのが夢で帰国し、結婚式にも出る気満々だった。28年間ほったらかしで、どれだけ勝手な母親なんだと可奈子と口論になるひとみ。

破茶滅茶な可奈子の行動はひとみには理解不能で今さら母親ぶられても腹立たしいだけ、母の身勝手な愛を絶対に許すことなんてできない！一方の可奈子はそんなのお構いなしに「ひとみを死なせない」と意気込み積極的に娘に関わっていく。こうして、娘と母の100日間におよぶ闘いが始まった！

香里奈（かりな）プロフィール

生年月日：1984年2月21日
出身地：愛知県名古屋市
身長：165cm
血液型：A型
　
2000年に「Ray」専属モデルとしてデビュー。2014年3月号まで看板モデルとして活躍。2009年に「GINGER」創刊すると、同誌レギュラーモデルに起用。さらに女優業では、2001年に「カバチタレ！」（フジテレビ）でドラマデビューを果たし、2008年にはドラマ「だいすき！！」（TBS）で連続ドラマ初となる主演に抜擢。そのほか、「私が恋愛できない理由」（2011年、フジテレビ）、「PRICELESS」（2012年、フジテレビ）、「SUMMER NUDE」（2013年、フジテレビ）などに出演。CMにも多数出演しており、モデル・女優として幅広く活躍中。

鈴木亮平（すずきりょうへい）プロフィール

生年月日：1983年3月29日
出身地：兵庫県
血液型：A型

モデルとして活躍後、2006年7月、テレビドラマ「レガッタ～君といた永遠～」で俳優デビュー。翌2007年12月公開の「椿三十郎」で映画デビュー。2014年度上半期に放送されたNHK朝の連続テレビ小説「花子とアン」では、吉高由里子演じるヒロインの夫・村岡英治役を演じた。その後、映画「ホットロード」、「風に立つライオン」、「予告犯」や、ドラマ「天皇の料理番」（TBS系）など話題作に続々出演。主演映画「俺物語！！」が10月31日に公開。