会いたい人は誰ですか? 出会いが地域を動かす《プラグマガジン編集長のローカルトライブ!》

先ごろ発刊した『プラグマガジン』66号の巻頭特集は、「THE POWER OF MEETING―会いたい人がいる。会わせたい人がいる―」です。「私が会いたい人」をテーマに、8組の対談を企画しました。今回は、対談取材を通して「会う」という行為について私見を書きたいと思います。
先延ばしにしない
企画の出発点は、以前取材したトランジットグループ代表の中村貞裕氏の「才能と共に生きる」という言葉です。同時代を生きるアーティストのライブやアスリートの活躍を、できるだけ自分の目で見ておきたい。その話に深くうなずいたのを覚えています。
それは私自身、取材したいと思っていた相手が亡くなり、会えなくなってしまった経験があったからです。先延ばしにした「いつか」は永遠にやってこないかも知れません。しかし、会える時に会いに行くというのは、単純なことのようで案外難しいものです。
SNSで近況を知った気になっていても、何年も顔を合わせていない相手が少なくありません。特集に登場するのは、政治家、経営者、サッカー監督、書道家、DJ、焙煎(ばいせん)士、服屋など、仕事も世代も異なる人たち。見知った間柄もあれば、初対面の組み合わせもありました。共通していたのは、実際に顔を合わせたからこそ、予期しなかった会話や思いがけない展開が生まれたということです。

対談の中で、「偶然の出会いと能動的な出会いのどちらがより良い関係に発展すると思うか」を何人かに尋ねましたが、答えはそれぞれでした。つまり、出会いの質を事前に設計するのは難しいということです。予定調和の外にこそ、大切なものがある。人間関係はストレスフルなものですが、その摩擦こそが人を磨き、人生に豊かさを与えてくれるのではないでしょうか。


本誌の誌名にある〝PLUG〟には、「つなげる」「起爆剤」という意味を込めています。岡山のヒト・モノ・コトを接続し、地域を動かすきっかけをつくる。創刊以来のステートメントにも通じる「出会い」こそが、地域を動かす力にもなるのだと思います。
会うために装う
今号のファッションスナップのテーマは「大切な人に会う時の装い」です。これは巻頭特集と呼応させた企画でした。誰に会うのかを思い浮かべながら服を選ぶことは、相手を意識すると同時に自分をどう見せ、どうありたいかの自己確認でもあります。効率や即時性が優先される時代に、わざわざ誰かに会いに行くために装う。その行為自体が少しぜいたくで人間的な選択なのだと思います。
服は単なるアピアランスではなく、会うという行為の一部であり、その場の空気や距離感にも関わっている。繊研新聞の読者の多くが携わるファッション産業は、まさにそうした「出会い」を支える仕事でもあるかもしれません。誰かに会うために服を選び、街に出る人が増えることは、街そのものが出会いを生む装置として機能することにもつながるはずです。
人は、誰と出会うかによって少しずつ形作られていくもの。本誌はこれからも、才能と才能、人と人が出会う理由と接点を岡山に作り続けたいと思います。いま、あなたが会いたい人は誰ですか?

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