第一織物、シルク調「ディクロス・トーン」の販売本格化 ニッケ協業のウール混も
2026.04.21 06:26
提供:繊研plus

ニッケ子会社で合繊薄地の第一織物(福井県坂井市)はテキスタイルブランド「ディクロス・トーン」の販売を本格化する。リサイクルナイロン100%で、シルク調の光沢と糸の陰影が生み出す豊かな表情が特徴。ニッケと協業したウール混「ウールミクスチャー」にも注目だ。「自社の強みの高密度と高感度を掛け合わせた」(中川浩孝社長)生地を提案する。
ディクロス・トーンやニッケとの協業は、昨年9月に東京で開いた総合展で評価が高かった生地を改めて打ち出した商材。4月に東京・千駄ヶ谷の東京支店で開いた内覧会で初披露した。総合展は秋冬向けが中心だったが、春夏に応用できる生地も揃えていた。
ディクロス・トーンは地場の北陸産地と協業して独自開発した糸がポイントで、陰影のある糸を高密度で織った。光沢が奥行きを演出し立体感がありつつも、見た目に反して軽やかな風合いだ。27年春夏向けでは15デニールの糸を使ったタイプやバックサテンなど5品番を作った。すでに海外ブランドから引き合いがある。
ウールミクスチャーでは、経に15デニールのナイロン糸、緯にニッケのウールと合繊の交撚糸を打った生地を推す。
天然繊維の特性上、染めむらが出てしまう点を顧客に理解してもらうためにも、色はまず黒に統一した。ニッケとの協業では、第一織物の社員が尾州産地に赴いたり、両社で交流して素材への理解を深めているという。
内覧会では、春と秋を想定し、通気性に配慮した素材も充実、凹凸組織で肌との接触面を小さく抑えた。他にも「要望が多い」UV(紫外線)対策では、紫外線遮蔽(しゃへい)率90%以上の生地を訴求した。
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