《視点》スーパーラッキーデー

2024.11.19 06:23

提供：繊研plus

テレビで放映されたことがきっかけだったと思うが、21年ごろからレディス財布市場では開運日ブームがあった。複数の吉日が重なる日を目安に、財布を買うといいというものだ。

23年3月21日は複数の吉日に春分の日が重なったこともあり、当日中心に売り上げが大きく伸びた。近年、財布のトレンドカラーとしてグリーンが注目されたが、開運カラーとされることも多く、グリーンの財布がよく売れた。

25年春夏の財布の展示会を回る中で、開運日に向けた取り組みを強調する声やグリーンがはやっているという話が減った。社員に「開運日にあまり期待し過ぎるな」と呼びかけたという経営者の話も聞いた。

過剰なブームは過ぎたのかもしれないが、せっかくなら縁起良く財布を買いたい人は多いと思う。今年の12月26日は、一粒の籾（もみ）が万倍にも実る稲穂になるという「一粒万倍日」、天が万物の罪を赦（ゆる）す「天赦（てんしゃ）日」、天からの恩恵を享受できる「天恩日」が重なるスーパーラッキーデーとされる。記者もそろそろ財布を買い替えようと思っており、一つの目安にしている。

（朗）

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