中日時代に学んだ“失敗する監督像”を落合博満氏が告白「色々なところに口を出すと…」

2024.07.30 15:00

提供：Sirabee

中日ドラゴンズ監督時代を振り返った落合博満氏。監督生活から学んだ「失敗する監督像」とは。

元中日ドラゴンズ監督の落合博満氏が自身のYouTube『落合博満のオレ流チャンネル』で、「監督時代に心がけていたこと」を語った。

【動画】落合氏が監督時代を振り返る

自ら森ヘッドに就任オファー

落合氏が元ヘッドコーチの森繁和氏から贈られたメロンを食べながら、監督時代を振り返った今回の動画。

森氏をヘッドコーチに起用した理由について落合氏は、評論家時代に福岡ダイエーホークスのキャンプを訪れた際、根本陸夫元監督から「監督をやることがあったら森を投手コーチに使ってみろ。俺がちゃんと教育してあるから絶対役に立つはずだと言われて」と告白。

また、監督就任時に森氏が横浜ベイスターズの投手コーチを解任されたことから、自ら電話して就任オファーをしたことを明かした。

インタビューアーで息子の落合福嗣氏から「森氏には絶大な信頼をおいてましたね」と指摘されると、「ピッチャーのことはわかんないから。そのためにコーチを置いてあるわけだから。いっさい口出しをしないしね」と森氏に投手を任せていたことを明かす。

続けて「監督っていうのは、なんでもかんでも自分がしゃしゃり出て行って、いろんなところに口出ししていくと大概失敗するものなんで。みんな責任を持たせてやらせてたけどね」と中日監督時代の方針を告白。

その後も各担当コーチに選手の指導を任せていたことを明かし、「そのかわりできなければ責任を取ってもらう。できなければやめてもらう」と語った。

森氏について「見た目は怖いけど、めちゃくちゃ明るくて気さくですよね」と質問されると「どちらかといえば優しい性格だと思うよ。だから監督には不向きだと思う」と笑う。

さらに「優しいとダメだ、監督は。勝負事に情が入っちゃダメだよ。でも、口は堅かったよ。絶対漏らすなと言うことは漏らさないし。うまいことマスコミとつきあってやっていたと思うね」と語った。

その後、監督時代に森氏から受けた優しさあふれるエピソードを明かし「そういう心遣いはあったよ、彼は」と笑った。

落合氏と森氏は8年間監督とヘッド兼投手コーチとして、優勝4回、日本一1回、在任中すべてAクラスという好成績を残した。

森氏はその後中日の監督を務めたが、チームが低迷期だったこともあり、すべてBクラスに終わった。それでもファンサービスや外国人選手の発掘の手腕は高く評価されている。

https://www.youtube.com/watch?v=gCah67aNOJM

（文／Sirabee 編集部・佐藤俊治）