ナヨン/Photo by Getty Images

関ジャム、プロが選ぶ「2022年の年間マイベスト10曲」発表 TWICE・米津玄師…水カン「エジソン」が2人から同時選出<5位~10位一覧>

2023.01.23 11:29

テレビ朝日系音楽番組「関ジャム 完全燃SHOW」(毎週日曜よる11時~)では22日・29日と2週に渡って、2022年のミュージックシーンを独自目線で振り返る「プロが選ぶ年間マイベスト10曲」の最新版を放送。22日の放送で5位から10位までが発表された。


関ジャム、プロが選ぶ「2022年の年間マイベスト10曲」発表

毎年恒例のこの企画。今回はおなじみの音楽プロデューサー・蔦谷好位置、作詞家/歌詞プロデューサー・いしわたり淳治に加え、きのこ帝国のボーカル/ギターで作詞作曲を担当、現在はソロでシンガーソングライターとして活躍する佐藤千亜妃が新たな選者として初参戦した。

水曜日のカンパネラ「エジソン」を、佐藤は5位、蔦谷は9位に選出。2人は共に、2021年に初代ボーカルのコムアイが脱退し2代目ボーカルの詩羽が加入したことに触れ、佐藤は「前任のコムアイさんと比べることすら忘れさせてしまう」、蔦谷は「日本でボーカリストが変わって成功する例はごく稀ですが、その至難の業を水曜日のカンパネラは成し遂げました」と絶賛した。

詩羽/水曜日のカンパネラ(C)モデルプレス
詩羽/水曜日のカンパネラ(C)モデルプレス
蔦谷は米津玄師「KICK BACK」を6位にランクインさせ「米津玄師と常田大希という、とんでもないコラボによる王者の風格さえ漂う強力な曲」と評価。いしわたりは7位に挙げたimase「Have a nice day」について、コロナ禍で楽器を始め「彗星のように現れた」アーティストだと表現した。

また、佐藤はTWICEのメンバーとしても活躍するNAYEONのソロデビュー曲「POP!」を8位に。「確かな歌唱力を、ポップな方向に落とし込むことで気軽に再生ボタンを押したくなる親しみやすい魅力に繋がっている」とコメントした。

ナヨン(C)モデルプレス
ナヨン(C)モデルプレス

蔦谷好位置のマイベスト<5位~10位コメント>

10位:和久井沙良「Escape(feat.mimiko)」

「知性とパッションを兼ね備えながら非常に歌心がある楽曲とピアノ。ソロの中にもキャッチーさが見えてくるのは、彼女がポップスのフィールドとも密接に関わっていることも少なからずあるでしょう。新たな世代のジャンルを超える存在として、今後の活躍が期待されます」

9位:水曜日のカンパネラ「エジソン」

「日本でボーカリストが変わって成功する例はごく稀ですが、その至難の業を水曜日のカンパネラは成し遂げました。Dir.Fの慧眼、ボーカリスト詩羽の度胸と覚悟、そしてケンモチヒデフミの才能が爆発しています。中毒性サウンドの発明家と言っても過言ではないケンモチヒデフミの自伝的な内容とも取れる歌詞が非常にエモいです」

8位:yonawo「tokyo feat.鈴木真海子,Skaai」

「削ぎ落した音数で隙間とグルーヴを感じさせられるループを作り、さらに美しいメロディーと耳に残る言葉選びと遊び。それをバンドでやっているのが最高です」

7位:Mori Calliope「MERA MERA」

「エミネム顔負けの高速フロウを聴かせたと思いきや、J-POPらしいキュートな声で歌唱するなど、凄まじくハイレベルな表現技術を惜しみなく披露しています。プロデューサーのGigaによるトラックが最高でMori Calliopeの音楽性と可能性を最大限に引き出していると思います」

6位:米津玄師「KICK BACK」

米津玄師と常田大希という、とんでもないコラボによる王者の風格さえ漂う強力な曲です。一聴して絶対に覚えられない目まぐるしい転調の展開と『全部滅茶苦茶にしたい』という歌詞が象徴するような咆哮に近い強烈な米津の歌唱。しかし所々に、初期から通ずるような米津節のメロディーがあり、2022年最新アップデート版米津玄師といった印象」

5位:和ぬか「青二才」

「SNSでのヒットの要素には歌詞や中毒性のあるサウンドなど様々ありますが、その中でもペンタトニックスケールで構成されたメロディーも常に大きなポイントの1つです。アルバムを通してペンタトニックが駆使され、プロデューサ100回嘔吐によるサウンドと共に強烈な個性として楽曲の統一感を出しています」

いしわたり淳治のマイベスト<5位~10位コメント>

10位:なとり「Overdose」

「秋に初めてこの曲がリリースされたばかりでまだ謎の多いアーティストですが、メロディーと言葉に勘の良さを感じます。シティポップリバイバル以降の日本のポップ音楽の『新しい王道』を颯爽と駆け抜けるような、抜けの良さが素敵です。こういった音楽をさらりと鳴らす若者が増えていくことで日本の音楽はもっと面白くなっていく気がします」

9位:idom「i.d.m」

「作詞家という職業柄、耳にする音楽はいつも無意識で歌詞を聴いてしまうのですが、歌詞のないイントロ『La la la la』を聴いた瞬間『これ誰?』と胸が騒ぎました。この『La la la la』はサビの歌メロなのだけれど、イントロだけは歌詞をなくす引き算によって、曲のインパクトと人懐っこさが出てスッと耳に入って来るメロディーセンスが素晴らしい」

8位:サカナクション「ショック!」

「日常生活の中でショックを受ける瞬間は誰しもあります。何かショックを受けた時にこの歌を口ずさめば、ちょっとくらいの悲しみなら中和してくれそうな力がこのコミカルなサビにはあって素敵です」

7位:imase「Have a nice day」

「いち音楽リスナーだった若者が2020年に楽器を始め、2021年に作曲を始めてその年末にはメジャーレーベルと契約。そしてメジャーデビューから数か月でポカリスエットのCM曲を担当しTikTokではオリジナル曲の総再生数が12億回を超えた。これが2022年に実際に起きた嘘みたいな本当の出来事です」

6位:今市隆二「辛」

「今はLINEなど短いメッセージが主流なので、突然留守電もなく着信履歴だけが残っているのは若い世代には緊急事態を感じさせる。それをモチーフにして着信に気付かなかったことを悔やむ歌というのは、とても今っぽい新しい視点だと思いました。サビの切迫感のある言葉とは対照的にメロディーは甘い雰囲気で、そのミスマッチが良い違和感を生んでいます」

5位:YONA YONA WEEKENDERS「考え中」

「一般的に歌詞というのは『本当の自分はこうだ』というような、自分の中のある種の結論のようなものが歌われがち。だが、実際の私たちの暮らしはハッキリと答えを出せないことで溢れています。鼓舞するような『自分はこうだ』の歌を聴いた後も聴き手はまだまだ、当たり前に迷ったり、悩んだり、考えたりしている。それならば『今私は考え中』と前向きに言い切る歌があった方が、何倍も機能的なのかもしれない」

佐藤千亜妃のマイベスト<5位~10位コメント>

10位:childspot「BYE BYE」

「ポップさの中に隠したほんの少しのヒリつきがたまらない。大人のフリした子供のような、子供のフリした子供のような、底の知れないポップネス。今、1番気になるバンド」

9位:a子「太陽」

「たまたまTwitterでライブ映像が流れてきてどんどんハマっていったアーティスト。懐かしくなるサウンドと耳元で囁かれているようなウィスパーボイスが心地良い」

8位:NAYEON「POP!」

「突き抜けたポップネスでひたすらワクワクさせてくれる楽曲。『こう来るか!!』とニヤニヤしてしまった。確かな歌唱力を、ポップな方向に落とし込むことで気軽に再生ボタンを押したくなる親しみやすい魅力に繋がっている」

7位:UA「お茶」

「ダンスビートにたゆたう歌が大人の余裕を感じさせる楽曲。逆再生のサンプリングから始まるかっこいいイントロ。サウンドは抜け目ないのにタイトルが『お茶』ズルいです」

6位:Kep1er「WA DA DA」

「切り取り部分を変えて聴いたら、全く別の曲に聴こえそうなバリエーションに富んだ展開。数曲分のアイディアをわがままに全て詰め込んだかのような大胆不敵さ」

5位:水曜日のカンパネラ「エジソン」

「前任のコムアイさんと比べることすら忘れさせてしまうくらい、自立したボーカリゼーション。繊細さと逞しさのハイブリッド。新生水カンは、楽曲の中毒性はそのままにこれからも面白い世界を見せてくれそうで期待が高まります」

(modelpress編集部)

情報:テレビ朝日
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