菅田将暉・Official髭男dismらランクイン…関ジャム「2019年名曲ベスト10」
2020.01.20 12:32
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19日に放送されたテレビ朝日系『関ジャム 完全燃SHOW』(毎週日曜よる11:10~)にて、2019年にリリースされた曲の中から、人気音楽プロデューサーが本気で選出した「2019年ベスト10」が発表された。
「ここで名前が出た人は必ず売れる」と言われている同番組の恒例企画。音楽プロデューサーの蔦谷好位置、歌詞プロデューサーのいしわたり淳治、音楽プロデューサーのmabanuaの3人が、人気曲から隠れた名曲まで、独自の目線で2019年のベストソング10曲を発表。
1位には、それぞれ、Official髭男dism「Pretender」(蔦谷)、milet「us」(いしわたり)、RADWIMPS「愛にできることはまだあるかい」(mabanua)を選出。長谷川白紙「あなただけ」は蔦谷が2位に、mabanuaは4位に選出しており大型新人として期待されている。また、昨年の大みそか恒例「第70回紅白歌合戦」(NHK)に初出場したOfficial髭男dismの楽曲は蔦谷、mabanuaともにベスト10に挙げており太鼓判を押されている。
洋楽的なフロウや歌の節回しをしている日本のアーティストはたくさんいますが、ここまで上手い人はなかなか聞いたことがなく、これはリアルタイムでこういう音楽を聴いて育った人にしかできないと思います。
<9位>iri「東へ西へ」
この作品には、実力のある様々なアーティスト(宇多田ヒカル・椎名林檎など)が参加していて、素晴らしい仕上がりでしたがそのなかでもiriによるカバーはとても異彩を放っていました。
<8位>緑黄色社会「sabotage」
高いポップセンスで以前から注目されていましたが、この曲でバンドとして大きく突き抜けたと思います。メロディー、音色選び、展開の妙、どれを取っても極上にポップな1曲。
<7位>Omoinotake「Blanco」
ブラックミュージックを基調としたサウンドメイクのなかにも、この曲は和風でノスタルジックなサビのメロディーが非常にマッチしている。
<6位>宮本浩次「Do you remember?」
説明不要のボーカリスト宮本さんとパンク界の生ける伝説・横山健さんがコラボしたらこんなものが出来上がるのかと。宮本さんと健さんの「節」が満載で聴きながら笑い泣きするような感情が湧いてくる楽曲です。
<5位>宇多田ヒカル&Skrillex「Face My Fears」
Skrillexの強力なサウンドプロダクションのなかでも全く負けることなく、それどころかSkrillexの新たな一面を引き出す宇多田ヒカルのボーカルが圧倒的です。
<4位>milet「inside you」
日本語でこの声で歌える女性ボーカルをずっと待ち望んでいました。やや英語よりの日本語の発音が不思議な響きをしていてずっと聴いていたくなります。
<3位>君島大空「遠視のコントラルト」
彼の美しく透き通った音楽は一体何を聴いて何を見てきたんだろう?非常に気になる存在です。
<2位>長谷川白紙「あなただけ」
不協和音、変拍子、独特な音色などアブストラクトな要素を持った音楽は内向的になりがちですが、長谷川白紙の音楽はまるで彼の脳内から広がっていく景色を見ているように外へ外へと眩い光を放っているように感じます。
<1位>Official髭男dism「Pretender」
メロディーの階段、反復、跳躍というJ-POPのヒット要素がこれでもかという程詰まっていながら、ただただ素晴らしいメロディーと歌詞に心奪われていく時間が過ぎていきます。
「何度ハグしても君の両手がだらんと下がったまま」という2人の関係を象徴するワンフレーズをビシッと見つけてさらりと書くセンスが素敵です。
<9位>back number「HAPPY BIRTHDAY」
自嘲気味にハッピーバースデーを言う寂しさと片思いの虚しさの1+1の足し算が3にも4にもなっている感じがします。
<8位>amazarashi「未来になれなかったあの夜に」
ひとつひとつの音符に丁寧に真摯に置かれていく鋭い言葉を聴いていると、いつも日本語の可能性の向こう側を覗いているような清々しい気持ちになります。
<7位>B'z「兵、走る」
「ゴールはここじゃない、まだ終わりじゃない」という言葉が日本代表の姿と重なって、勝つたびにこの曲がヒットチャートを駆け上がる。
<6位>=LOVE「ズルいよ ズルいね」
物語を創る力、映像描写のカメラワーク、展開、言葉のセンス、たまに書き込まれる哲学的な視点。指原さんは作詞家としてすごく才能があると思います。
<5位>Mrs.GREEN APPLE「ロマンチシズム」
自分の胸の中にある恋心から壮大な人間讃歌まで1コーラスのわずか60秒で一気に駆け上がる。このスピード感と言語感覚は新世代のアーティストという感じがします。
<4位>RADWIMPS「愛にできることはまだあるかい」
この「愛にできることはまだあるかい」というフレーズが「今でもまだ愛しているよ」という表現では凡庸な歌になっていたと思います。彼は同じ意味であっても言葉の角度を変えて耳新しさを出す天才です。
<3位>菅田将暉 feat.あいみょん「キスだけで」
歌の中の2人の関係性がとても切なく、これまでにまだ名前のついていなかった恋愛模様が描かれている感じがします。
<2位>忘れらんねえよ「だっせー恋ばっかしやがって」
痛快なメロディーと痛烈なフレーズが頭の先から突き刺さって明日の支えになる。そんなイメージがしました。
<1位>milet「us」
聴いたときの言葉の意味が薄くて言葉が音としてだけ存在している感じです。令和の「レイ」はmiletの「レイ」ではないかと思うくらいに彼女の時代の幕開けのように感じます。
ゴスペル調のHipHopブームがOfficial髭男dismなどの日本のアーティストにも影響を与えている。昨今のHipHopには少ないポジティブなメッセージ性が特徴です。
<9位>SIRUP「Pool」
ここ数年ソロシンガーは女性が人気だが、SIRUPがそれを打ち破る気がします。
<8位>DYGL「A Paper Dream」
ネイティブ並のイギリス訛りで歌っているのが新鮮。サウンドもUKっぽい整理されていない雑な感じを残し、「本物」になれる所が奇跡的にすごいです。
<7位>BLACKPINK「Kill This Love」
サビのマーチングっぽいリズムのとり方も、欧米や日本には少ない発想で今の韓国の音楽シーンは本場を超えたと確信した楽曲です。
<6位>Maroon5「Memories」
クラシックのカノンのコード進行とメロディーがマッシュアップされどこか神々しい旋律になっています。
<5位>サカナクション「忘れられないの」
突き詰められたシティポップ感や練られたミキシングもすごいですが、何より草刈さんのベースソロが素晴らしいです。
<4位>長谷川白紙「あなただけ」
音大生らしく音楽の知識がないと作れないであろうコード進行を用いる反面、その知識が故の音楽が固くなる訳でもない。
<3位>Official髭男dism「宿命」
音程が上にいったときの「ここまでかな?」と思ったら更に上にいく感じの伸びやかなハイトーンが気持ちの良い曲です。
<2位>Billie Eilish「bad guy」
単なるファッションアイコンとしてだけでなく、オリジナリティ溢れる不思議なサウンドにも注目です。
<1位>RADWIMPS「愛にできることはまだあるかい」
この曲は上から降りてくるコード進行です。映画「天気の子」(2019年)の主題歌ということもあり、地上と空にリンクさせているのかと思いました。
(modelpress編集部)
情報:テレビ朝日
1位には、それぞれ、Official髭男dism「Pretender」(蔦谷)、milet「us」(いしわたり)、RADWIMPS「愛にできることはまだあるかい」(mabanua)を選出。長谷川白紙「あなただけ」は蔦谷が2位に、mabanuaは4位に選出しており大型新人として期待されている。また、昨年の大みそか恒例「第70回紅白歌合戦」(NHK)に初出場したOfficial髭男dismの楽曲は蔦谷、mabanuaともにベスト10に挙げており太鼓判を押されている。
蔦谷好位置のベスト10
<10位>YOSHI「RIDING ON TIME」洋楽的なフロウや歌の節回しをしている日本のアーティストはたくさんいますが、ここまで上手い人はなかなか聞いたことがなく、これはリアルタイムでこういう音楽を聴いて育った人にしかできないと思います。
<9位>iri「東へ西へ」
この作品には、実力のある様々なアーティスト(宇多田ヒカル・椎名林檎など)が参加していて、素晴らしい仕上がりでしたがそのなかでもiriによるカバーはとても異彩を放っていました。
<8位>緑黄色社会「sabotage」
高いポップセンスで以前から注目されていましたが、この曲でバンドとして大きく突き抜けたと思います。メロディー、音色選び、展開の妙、どれを取っても極上にポップな1曲。
<7位>Omoinotake「Blanco」
ブラックミュージックを基調としたサウンドメイクのなかにも、この曲は和風でノスタルジックなサビのメロディーが非常にマッチしている。
<6位>宮本浩次「Do you remember?」
説明不要のボーカリスト宮本さんとパンク界の生ける伝説・横山健さんがコラボしたらこんなものが出来上がるのかと。宮本さんと健さんの「節」が満載で聴きながら笑い泣きするような感情が湧いてくる楽曲です。
<5位>宇多田ヒカル&Skrillex「Face My Fears」
Skrillexの強力なサウンドプロダクションのなかでも全く負けることなく、それどころかSkrillexの新たな一面を引き出す宇多田ヒカルのボーカルが圧倒的です。
<4位>milet「inside you」
日本語でこの声で歌える女性ボーカルをずっと待ち望んでいました。やや英語よりの日本語の発音が不思議な響きをしていてずっと聴いていたくなります。
<3位>君島大空「遠視のコントラルト」
彼の美しく透き通った音楽は一体何を聴いて何を見てきたんだろう?非常に気になる存在です。
<2位>長谷川白紙「あなただけ」
不協和音、変拍子、独特な音色などアブストラクトな要素を持った音楽は内向的になりがちですが、長谷川白紙の音楽はまるで彼の脳内から広がっていく景色を見ているように外へ外へと眩い光を放っているように感じます。
<1位>Official髭男dism「Pretender」
メロディーの階段、反復、跳躍というJ-POPのヒット要素がこれでもかという程詰まっていながら、ただただ素晴らしいメロディーと歌詞に心奪われていく時間が過ぎていきます。
いしわたり淳治ベスト10
<10位>槇原敬之「だらん」「何度ハグしても君の両手がだらんと下がったまま」という2人の関係を象徴するワンフレーズをビシッと見つけてさらりと書くセンスが素敵です。
<9位>back number「HAPPY BIRTHDAY」
自嘲気味にハッピーバースデーを言う寂しさと片思いの虚しさの1+1の足し算が3にも4にもなっている感じがします。
<8位>amazarashi「未来になれなかったあの夜に」
ひとつひとつの音符に丁寧に真摯に置かれていく鋭い言葉を聴いていると、いつも日本語の可能性の向こう側を覗いているような清々しい気持ちになります。
<7位>B'z「兵、走る」
「ゴールはここじゃない、まだ終わりじゃない」という言葉が日本代表の姿と重なって、勝つたびにこの曲がヒットチャートを駆け上がる。
<6位>=LOVE「ズルいよ ズルいね」
物語を創る力、映像描写のカメラワーク、展開、言葉のセンス、たまに書き込まれる哲学的な視点。指原さんは作詞家としてすごく才能があると思います。
<5位>Mrs.GREEN APPLE「ロマンチシズム」
自分の胸の中にある恋心から壮大な人間讃歌まで1コーラスのわずか60秒で一気に駆け上がる。このスピード感と言語感覚は新世代のアーティストという感じがします。
<4位>RADWIMPS「愛にできることはまだあるかい」
この「愛にできることはまだあるかい」というフレーズが「今でもまだ愛しているよ」という表現では凡庸な歌になっていたと思います。彼は同じ意味であっても言葉の角度を変えて耳新しさを出す天才です。
<3位>菅田将暉 feat.あいみょん「キスだけで」
歌の中の2人の関係性がとても切なく、これまでにまだ名前のついていなかった恋愛模様が描かれている感じがします。
<2位>忘れらんねえよ「だっせー恋ばっかしやがって」
痛快なメロディーと痛烈なフレーズが頭の先から突き刺さって明日の支えになる。そんなイメージがしました。
<1位>milet「us」
聴いたときの言葉の意味が薄くて言葉が音としてだけ存在している感じです。令和の「レイ」はmiletの「レイ」ではないかと思うくらいに彼女の時代の幕開けのように感じます。
mabanuaのベスト10
<10位>Church feat. EARTHGANG「Samm Henshaw」ゴスペル調のHipHopブームがOfficial髭男dismなどの日本のアーティストにも影響を与えている。昨今のHipHopには少ないポジティブなメッセージ性が特徴です。
<9位>SIRUP「Pool」
ここ数年ソロシンガーは女性が人気だが、SIRUPがそれを打ち破る気がします。
<8位>DYGL「A Paper Dream」
ネイティブ並のイギリス訛りで歌っているのが新鮮。サウンドもUKっぽい整理されていない雑な感じを残し、「本物」になれる所が奇跡的にすごいです。
<7位>BLACKPINK「Kill This Love」
サビのマーチングっぽいリズムのとり方も、欧米や日本には少ない発想で今の韓国の音楽シーンは本場を超えたと確信した楽曲です。
<6位>Maroon5「Memories」
クラシックのカノンのコード進行とメロディーがマッシュアップされどこか神々しい旋律になっています。
<5位>サカナクション「忘れられないの」
突き詰められたシティポップ感や練られたミキシングもすごいですが、何より草刈さんのベースソロが素晴らしいです。
<4位>長谷川白紙「あなただけ」
音大生らしく音楽の知識がないと作れないであろうコード進行を用いる反面、その知識が故の音楽が固くなる訳でもない。
<3位>Official髭男dism「宿命」
音程が上にいったときの「ここまでかな?」と思ったら更に上にいく感じの伸びやかなハイトーンが気持ちの良い曲です。
<2位>Billie Eilish「bad guy」
単なるファッションアイコンとしてだけでなく、オリジナリティ溢れる不思議なサウンドにも注目です。
<1位>RADWIMPS「愛にできることはまだあるかい」
この曲は上から降りてくるコード進行です。映画「天気の子」(2019年)の主題歌ということもあり、地上と空にリンクさせているのかと思いました。
(modelpress編集部)
情報:テレビ朝日
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