「PRODUCE 101 JAPAN」記者が見たCM中の練習生の絆・脱落者の涙…【最終回現場取材レポ】
2019.12.12 12:39
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11日、日本のエンターテイメント界で過去最大級の番組制作規模となる日本発の“サバイバル“オーディション番組「PRODUCE 101 JAPAN」最終回(#12)がTBS系にて19時より生放送され、最終順位が発表。デビューするグローバルボーイズグループのメンバーとなる11人の練習生が決定した。ここでは、順位発表の様子を詳細にレポートしながら、現場取材を行った記者が見たCM中の練習生の姿についても伝える。
生放送開始前、脱落した練習生が会場沸かす
推しメンのスローガンやグッズを持った国民プロデューサーで埋め尽くされた、生放送開始前の会場。脱落した練習生が2階席の1ブロックにすでに集結しており、モニターに映る度に観客からは黄色い歓声が。BGMのオリジナル曲楽曲に合わせて練習生が踊ったり決めポーズすると、その度に客席が沸いた。特に宮里龍斗志や青木聖波といったコンセプトバトルのオリジナルメンバーが立ち上がって本番さながらの気合が入ったダンスを踊ると、本番前とは思えない盛り上がりぶりで、表題曲「ツカメ~It's Coming~」が流れると観客も一緒になってサビのふりを踊り会場が一体に。21位で惜しくも脱落し、本編で投票方法ナレーション役でも登場した佐野文哉がモニターに映し出されると大きな歓声が上がった。
最終順位発表
生放送が始まり、デビュー評価ステージ、特別VTR上映、表題曲「ツカメ~It's Coming~」の20人でのパフォーマンスなどを終えて、ついに迎えた最終順位発表のとき。まず10位から1位、最後に11位という順番で国民プロデューサー代表ナインティナインが1人ずつ名前を読み上げる。第3回順位発表の順番で1位の川尻蓮から三角形にバックステージに立った20人は緊張の面持ちで結果を待った。
10位:金城碧海(きんじょう・すかい) (14↑)/157373票
最初に「ステージではセクシーな姿を見せてくれる19歳です」という言葉があり、10位が金城碧海だと明かされると、周りの練習生が一気に駆け寄って祝福。特に鶴房汐恩はこのときからすでに涙を流して、誰よりも力強く金城を抱きしめ、これまでの放送でも見せてきた周り思いの熱さを見せた。未経験でFクラスに落ちた時期もあったが、コンセプトバトルで注目を集め、14位から大幅ランクアップで初めて圏内に入った金城。その成長は“Sクラス”と表現された。
花道を進み、1位から11位までの椅子がある正面のステージに到着した金城が、「本当に嬉しいです。言葉が出ないくらい嬉しい気持ちでいっぱいです」と話しながら言葉を詰まらせると、2階席では最初のレベル分けテストで“Team SKY”を組んだ相棒の中里空も涙を見せていた。
9位:河野純喜(こうの・じゅんき) (11↑)/159057票
9位は「常に笑顔を絶やさず、自分のキャラクターを出し続けた練習生です」と紹介された河野純喜。目を細め安堵したような笑顔を浮かべる河野に周りのメンバーは勢いよく抱きつき、親友の井上港人とも強くハグ。しみじみと喜びを噛み締めるように手を合わせて観客に感謝しながら歩き出し、段々と込み上げてきた喜びを爆発させカメラ目線でガッツポーズを決めた。スピーチでは練習生に向けて「ありがとう!」と感謝すると、「お母さんもありがとう。おばあちゃんもありがとう!」と無邪気に声をあげた。
この辺りから第3回で10位以下の練習生には重い空気が漂い始め、自らの行く末を案じる表情が見える瞬間も。
8位:木全翔也(きまた・しょうや) (8→)/171205票
8位は今回唯一第3回と順位が変わらなかった木全翔也で、“しゃちほこフレンズ”相棒の西涼太郎も涙。「普段の姿とステージのギャップ、それに気づいた人からもう彼の虜です」と紹介された木全には、岡村隆史から一言一言ツッコミが入る。「すごい嬉しいです。また明日から頑張れるなと思いました」と喜びを素直に表現すると「毎日頑張って下さい(笑)」と言われ、途中で「あ…あ…たんが絡んじゃって」とぶっちゃけると、マイペースな木全ワールドにさらに会場は笑いに包まれ、地上波で大きなインパクトを残していた。
7位:佐藤景湖(さとう・けいご) (13↑)
7位の佐藤景湖(さとう・けいご)は13位から大幅ランクアップ。最後の最後で初の圏内入りとなり、名前を呼ばれると会場からは大きな驚きと喜びの歓声が。佐藤自身も驚きを隠せず、「本当に1回も11位以内に入れたことがなくて、皆に感謝してます」と涙ながらにスピーチ。名前を呼ばれたときの心境を「信じられなかったです。もう本当にないのかなって思ってしまいました」と吐露すると、岡村は「なぜか木全さんも信じられないみたいな顔してたんですけど失礼な話ですよね」と木全をイジり、佐藤も「失礼ですね」と応戦。
コンセプトバトルではともに「DOMINO」から放出され「クンチキタ」へ移動した2人。勢いよくハグとハイタッチで喜びを分かち合った。
CM中に見えた練習生の絆
生放送で度々挟み込まれたCM中、笑顔で観客に手を振っている大澤駿弥や床波志音、ひたすら前を見つめ結果を待つ本田康祐など…いまだ名前を呼ばれていない練習生はそれぞれの待ち方が印象的だった。特に大粒の涙を流す今西正彦を皆で囲んで慰め、隣の床波は自分のハンカチで涙を拭ってやり、仲良しの川西拓実は駆け寄って抱きしめていた。段々と今西の表情にも笑顔が戻り、本番が始まると毅然と姿勢を正し前を向いた。
本田は、強い絆で知られる川尻の元へ行き、なにか話しかけていた。
6位:白岩瑠姫(しろいわ・るき) (4↓)/194919票
6位で、「華やかなビジュアルの中に誰よりも熱い闘志を秘めています」「『アイドルになりたい』と決意してから10年、辛い思いをしても諦められなかったのは大きな舞台で見た景色が忘れられなかったから」と紹介されたのは白岩瑠姫。発表されても崩れないプリンスフェイスに矢部浩之は「変わらない顔でしたね」と声をかけ、岡村も「綺麗な立ち方です」とモデル立ちにツッコミを入れた。
5位:鶴房汐恩(つるぼう・しおん) (3↓)/204045票
5位の鶴房汐恩の順位には少なからず会場に驚きがあり、練習生も結果にざわつき、鶴房を囲んで祝福しながらも慰めるような表情でハグ。会場に深くお辞儀をしてステージに向かった鶴房はステージで嬉し涙を見せ、「特に韓国の合宿からずっと僕の悩み事を聞いてくれたり、辛いときに一緒にいてくれた岩崎琉斗くん(脱落)と北川玲叶くん(脱落)には、本当に感謝しています」と口にすると、北川はうなだれて感激した様子を見せた。
4位:大平翔生(おおひら・しょうせい) (9↑)
「挫折を経験しても何度も立ち上がる姿が国民プロデューサーの心を打ったようです」と4位に呼び上げられたのは大平翔生。9位からの大幅ランクアップで、しばらく口を開けて呆然。放心状態で花道をふらふらと歩き、胸に手を当てて深呼吸して落ち着かせ、マイクを持つと、「グループ評価の途中にお母さんとは別に僕を育ててくれたおばあちゃんが亡くなってしまって、おばあちゃんにずっと『デビューしたい』と言っていたので、こうやって今デビューが伝えられたかなと思って嬉しいです」と亡き祖母への思いを語った。
3位:川西拓実(かわにし・たくみ) (5↑)
「パッと人目を引きつける力とステージで放つ存在感、彼こそ天性のアイドルです」という紹介文に誰もが川西拓実の顔を思い浮かべたのでは。3位が決まると、今西が勢いよく後ろから抱きついて祝福した。歌もダンスもラップも全て未経験だけに人知れぬ努力が裏にあったのでは、と「大変でしたか?」とナインティナインから聞かれると、「大変でした」「一生懸命自分の出せる力を出してきました」と控えめに話した。
川尻蓮&豆原一成、一騎打ちに
そして、ついに1位と2位の発表。1位候補としてモニターに映し出された川尻と豆原一成は拳をぶつけ合ってお互いを祝福。正面ステージの台に立ち並び、順位発表式3回目となる光景が広がると、川尻は「こんな心強い仲間たちとスタートラインに立てたこと、本当に嬉しく思っています」と、豆原は「本当に言葉が出ないくらいここに立っていることが嬉しいです。これも全て国民プロデューサーのおかげでここに立たせて頂いているので、最後まで見守って下さい」と話した。
1位:豆原一成(まめはら・いっせい)
デビューメンバー最年少の現役高校生の豆原が、表題曲「ツカメ~It's Coming~」でセンターを務め、王者位置に君臨していた川尻の票を上回り、デビュー曲のセンターを務める1位の座を射止めた。「あどけなかった表情も回を追うごとにアイドルとして覚醒、自信みなぎる男らしい姿に成長した」と紹介された。これまで1位を獲った週もあったが放送で映る計3回の順位発表式ではいずれも1位になることができなかったため、初めて念願の1位の椅子に。
豆原は名前を呼ばれると、こみ上げてきた感情が溢れて、顔をくしゃくしゃにして号泣。17歳の等身大の反応を見せ、「本当に国民プロデューサーの皆様のおかげですし、何よりここまで支えてくれた家族の皆に感謝しています。本当にこれまで応援してくださった皆様本当にありがとうございます。そしてこれからも応援宜しくお願いいたします」と話した。
2位:川尻蓮(かわしり・れん)
2位となった川尻は「悔しい気持ちはあります。でもこれまで投票してくれて、応援してくれて、支えてくれた国民プロデューサーの皆様はたくさんいるので、デビューした後たくさん恩返しをしていくので、これからもついてきてください」と頼もしくスピーチ。2人はしっかりとハグしてから自分の席に座った。11位:與那城奨(よなしろ・しょう)
残されたのは11位の席。たった1つの席に一筋の望みを託した残りの練習生はCMに入ると、皆で健闘を称え合っていたのか、全員で肩を組んで何か話していた。「穏やかな性格と包み込むような歌声で国民プロデューサーの心を酔わせました」と紹介されたのは、1ランクダウンした與那城奨。河野と3人で“シックスパックス”としていつも一緒に歩んできた安藤誠明の脱落も同時に確定したからだろうか、複雑な表情を浮かべる與那城を安藤が何度も強く抱きしめて心からの祝福を送った。
11位の席に座る場面では、先程まで毎回満面の笑みで手を広げてデビューメンバーをハグしていた河野も、このときは表情には陰りがさし、與那城の肩を何度も優しく叩いて祝福した。
生放送後、ステージでは
生放送が終わったステージ。脱落した練習生は座り込んだり、抱きしめ合ったり…。観客からは半年間健闘してきた練習生に「ありがとー!」など次々とエールが上がった。デビューメンバーへのインタビューで河野が井上の名前を出すと、井上は顔を覆って悔しさを噛み締めていた。
「PRODUCE 101 JAPAN」デビューグループ名はJO1
最終回の放送ではまず、国民プロデューサー代表のお笑いコンビ・ナインティナインがデビューグループ名を発表。ホームページでの国民プロデューサーのネット投票によって決定されたグループ名は「JO1(ジェイオーワン)」。一緒に夢を目指した練習生たちが1つになって、世界の頂点を目指すという意味があるという。「JO1」はソフトバンクとの広告契約、さらに2020年春のデビューシングルのリリースが決定している。また、ファンミーティングの開催もすでに決定している。
「PRODUCE 101 JAPAN」とは?
韓国の音楽専門チャンネル「Mnet」で放送され、10代、20代の男女に圧倒的な人気を誇る大ヒットサバイバルオーディション番組「PRODUCE 101」シリーズの日本版。吉本興業株式会社と株式会社MCIPホールディングスが、韓国を代表するエンターテインメント企業CJ ENMとタッグを組んだ、日本のエンターテイメント界で過去最大級の番組制作規模となる巨大プロジェクト。
日本版では、約6,000人の中から書類・実技の選考を経て、合格者101人が選ばれた。101名は、“練習生”と呼ばれ、歌やダンスなどを披露し、さまざまなミッションに挑戦。全5回の課題パフォーマンスを行い、毎回視聴者による投票で順位が決定。圏外の練習生は脱落となり、熾烈な競争を勝ち抜いた11名を最後に選出された。
「PRODUCE 101 JAPAN」デビュー評価ステージ内容
これまでの放送では、97人(※番組開始までに4名が辞退)の練習生がポジションバトルで60人に、グループバトルで35人に、そしてコンセプトバトルで20人に。最終回では最終候補メンバーが、最終評価である“デビュー評価”のステージを披露した。デビュー評価は10人ずつでオリジナル楽曲「YOUNG」と「GrandMaster」をパフォーマンス。さらに、最後にバラード課題曲として、 いきものがかりの新曲「さよなら青春」を歌唱した。
「PRODUCE 101 JAPAN」デビューする11人の選出方法
最終的にデビューすることができる11人は、国民プロデューサーの投票により決定。11日午前5時に締め切られた事前オンライン投票、さらに最終回生放送中のリアルタイム投票との合算から、11人が選出された。(modelpress編集部)
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