岐洲匠、八村倫太郎との“運命的”な出会い「自分の弱いところまで全て出せた」裸の付き合いで絆深める<「佐原先生と土岐くん」インタビュー前編>
2023.12.07 18:00
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MBSドラマシャワー「佐原先生と土岐くん」(毎週木曜25時29分~/全8話)でW主演を務める俳優の岐洲匠(きず・たくみ/26)とダンスボーカルグループ・WATWING(ワトウィン)の八村倫太郎(はちむら・りんたろう/24)にモデルプレスがインタビュー。W主演の心境、お互いの印象などについて語る2人からは、撮影で築き上げられた厚い信頼関係が見えてきた。<前編>
岐洲匠&八村倫太郎W主演「佐原先生と土岐くん」
喧嘩っぱやいヤンキーの土岐奏(八村)は見かけによらずピュア男子。ロクに授業にも出ず喧嘩と説教を繰り返していたある日、唯一自分と向き合ってくれた担任で爽やかイケメン体育教師の佐原一狼先生(岐洲)に恋してしまう。ヤンキーな土岐くんが学校に通う理由は、佐原に会いたい。ただそれだけ。佐原を知りたい、気を引きたい…ピュアすぎる土岐くんと佐原先生の不器用で一途な恋が始まる。2人のほかにも、5人組ダンスボーカルグループ・M!LKの曽野舜太(利瀬竜尚)、俳優の松本大輝(藤堂慎治)、百瀬拓実(藤堂拓也)、堀海登(猫戸湊)が出演している。
岐洲匠&八村倫太郎、W主演の心境
― まず、出演が決まった際の心境を聞かせてください。岐洲:相手が誰なのかというドキドキと、久しぶりの恋愛作品で爽やかな役だったのでとても緊張しました。今年は時代劇に多く触れてきたので、恋愛作品の感覚を取り戻そうと思い、爽やかな役を演じていた頃の自分の作品を観て、そのときの気持ちを思い出しながら新鮮な気持ちを心がけて挑みました。
八村:主演で、ラブストーリーも初めてで、不安でいっぱいでしたが土岐は僕には無いものを持っている魅力的な人だったので、土岐が人生真っ向勝負で挑んでいるから、僕もこの作品に真っ向勝負で挑もうと気合は十分でした。
― W主演の心境はいかがですか?
八村:多分1人だったら心が折れていた気がします。
岐洲:それはすごく同感です。
八村:匠くんとだからやり遂げることができたと心の底から思っています。本当に出会えて良かったですし、お互いに違う方法で現場を盛り上げて支え合っていましたし、ピースがバチッとハマっていました。あざす!
岐洲:こちらこそ!本当にこんな運命的なことがあるのかと思いました。初めて会った日の次の日がビジュアル撮影で、その日が終わってから「きっとこの2人の関係は長く続いていくだろう」と感じて、出会って2日の人とこれから続いていくだろうなんて普通思わないので、特別な良いチームになると確信したんです。大変なこともいっぱいありましたが、一つひとつ全てを楽しんで乗り越えられることができたのは倫太郎だったからです。僕が支えようと思っていましたが、実は支えられていて本当に感謝しています。
八村:最強のW主演です!
岐洲匠&八村倫太郎、原作実写化へのプレッシャー
― 原作は人気漫画ということでプレッシャーはありましたか?八村:原作のファンの方々がいらっしゃると思うのでプレッシャーはありましたが、僕は原作には絶対に届かない、届かないなら真似ではいけないと思うタイプなんです。原作を読み込んでしまうと「あのシーンではこういう顔をしていたから、同じ顔を作らないと」と真似しようとしてしまうので、原作は深く読み込まずに挑みました。僕が考えた土岐、匠くんと一緒に過ごした現場の雰囲気、周りのキャストの方とのコミュニケーションがあって僕が演じる土岐がいるので、そこは原作とは違うと捉えてほしいです。また、匠くんと一緒にやってきて、「絶対にこの関係値から生まれるものがある」と早々に思えたので、他の作品などを参考にするよりも、匠くんとの関係値をより濃いものにして、自分たちで追求していく方が良いものが生まれると思っていました。
岐洲:同じように、原作には原作の良さがあって、ドラマにはドラマの良さがあると思っているので、同じシーンを何回も読み直すことはしなかったです。僕が苦戦したところでもあるのですが、自分の感情をそのままセリフに乗せているので自分が思ったことしか言えなくて、何より2人で役について話すことが多かったんです。話すことで整理されますし、現場に向かうときには悩みが一切無かったです。現場に入って新しい悩みが生まれることはあっても、話し合うことで解消されるので、新鮮な気持ちで安心感があったんです。不思議なことに倫太郎に会ったときに愛おしく思える自信がありました。
八村:このドラマを通して、原作ファンの方々がこの作品は改めて素晴らしいと思っていただけたらとても嬉しいです。
八村倫太郎、コメディーシーンで意識したこと
― 原作はコメディー要素も魅力的ですが、コメディーで意識したことはありますか?八村:毎回新しくしたいという気持ちを持っていました。リアクションも一辺倒になってしまうことが多いので、一個一個新鮮なものにしたいなと。土岐は面白いので、僕の動きで土岐を表現するときに毎回誰かがびっくりするような動きを入れてみることを意識しました。
岐洲:僕は土岐の突発的な動きにびっくりしたり、土岐の表情を見て微笑ましくなったりすることが多かったので「何をするんだろう」と楽しく見ていました。
岐洲匠&八村倫太郎、裸の付き合いで絆深める
― それぞれ演じる役を一言で表すと?岐洲:頼りない狼。
八村:正直熱血野郎。
岐洲:うさぎ入らないんだ(笑)。
八村:正直熱血うさぎにする!
― 役との共通点、相違点を教えてください。
八村:僕は人に無視をされたり、興味を持たれていなかったりするとすごく悲しいので、孤独が寂しいものであると知っているところが土岐と一緒だと思っています。土岐は愛情や思いやりを持っていますが、相手にうまく伝わらなかったり、正直すぎて誰も賛同してくれなかったりして、どんどん1人になって喧嘩に走ってしまうところがあります。僕は変にかっこつけたり、隠したりしてしまって土岐ほど正直になれていなかったので、土岐に背中を押してもらいました。そんな土岐の素晴らしさを世間に知ってもらいたいと意識して精一杯演じました。
岐洲:僕も共通点が多かったです。2人でお芝居をしていく中で、どんどん似ていると思う部分が増えていきました。最初はキャストの中で一番年上で、先生という役柄もあり「みんなを支えよう」という気持ちでいたのですが、撮影を通して支えられていると気付いたので、心を開くシーンでは、そんな自分とリンクしてナチュラルに演じることができました。自分の心を開くことは簡単なことではないですが、「この人になら言える」と思えたので一緒にお芝居をしていて楽しかったです。
八村:たくさん話しましたからね。
岐洲:良いシーンが撮れた後は2人で大浴場に行って語るんです。
八村:「匠くんの目が良かったな」とか。
岐洲:「倫太郎の目も良かったよ」と褒め合っていました。
― 具体的にどんなお話をされたのでしょうか?
八村:序盤から仲が深まったと言っていますが、それでも段階はあってお芝居でも日常でもだんだん弱みを出してくれるようになったと思っています。弱みを見せてくれたことに対して助けてあげたいと思うから愛が生まれますし、それは日頃喋っていかないと生まれない信頼関係だと思うので、2人で色々話し合っていった結果、頼ってくれていると感じるようになりました。やっぱり出会って2日目で一緒にお風呂に入って身も心も裸になる裸の付き合いがあったのは結構大きいと思います。
岐洲:その通りです。現場で一番年上ということは、今までに経験したことが無かったので「しっかりしないと」「支えないと」と思って頑張っていましたが、「難しい」「苦しい」と迷ったときに倫太郎が支えてくれる存在だったのでどんどん自分の弱さを見せることができました。それがお芝居にも出ていたと思いますし、その場で生まれた感情はすごくリアルで本当に心を開くことができました。ビジュアル撮影の日にはベタではありますが、アニメの話、好きな食べ物、好きな色などお互いの趣味について話していました。 お風呂では1日の疲れを落としながら、一気に自分の弱いところまで全て出せた気がします。
八村:僕ら今お風呂入っています(笑)?
岐洲:こういうこと話していたもんな(笑)。
岐洲匠、八村倫太郎に弱みを出せた瞬間
― 今までの現場では弱みをさらけ出すことはしてこなかったのですか?岐洲:自分ではさらけ出していると思っていますが、実は出せていなかったと思います。この現場では、さらに奥深くの本当の部分が出たというか、家族以外にここまで人に弱みを出せるんだと思いました。
八村:僕は弱みをずっと見せっぱなしでしたよね?
岐洲:強く見えたけどね。すごく頼りがいがありました。誰よりも忙しかったので心配していましたが、心配させないくらいずっと元気で明るいんです。さらに周りにも気配りしていましたし、どれだけ体力あるんだとみんなで言っていました。倫太郎の体力は僕の5倍以上あります。
八村: そんなことない(笑)。みんなのおかげです。僕は匠くんに「きついです」と言っていましたし、頼りまくりでみんなのおかげで生きていました。
― どのような瞬間に弱みを出せたと感じますか?
岐洲:僕は思ったことしか言わないということを大事にしていたので、セリフを覚えていても出てこなくて困ることもありました。それは多分倫太郎も大切にしてくれていて、心の底から思ったときにはセリフが出るので、それが弱さを出せた瞬間でそこからはすごく楽になりました。僕は佐原先生と一緒でダメな部分を隠すことに慣れているんです。弱いところ、苦手なところに自分でも気づいていなくて追い込まれていたので、土岐の真っ直ぐなピュアな思いに触れたときに、スッとセリフが出たのはお芝居より人として大切なことを思い出させてもらった貴重な体験でした。
八村:それは良かったです。
岐洲:「良かった」と言い合ってその後大浴場で語り合いますからね。何回話すんだこれ(笑)。
岐洲匠&八村倫太郎「佐原先生と土岐くん」ならではの交流
― 他の作品でも共演者の方とここまでがっつり話しているのですか?八村:演技経験は少ないですが、幸いにも前の作品「君の花になる」(TBS系/2022)もスパンが長かった作品だったので、共演者の方と仲を深め合うことはありました。今回の現場に関してはスケジュールもタイトで、同じようにできるのかなと思っていましたが、ありがたいことに共演者の方と一つ屋根の下で生活ができて「テラスハウス」みたいでした(笑)。みんなで集まれる掘りごたつもあって、一緒にお風呂に入ることもできたのですごく濃い時間を過ごせましたし、恵まれていると感じました。
岐洲:共演者の方と深く関わったことは今までもあったんですが、毎日一緒にご飯を食べて、お風呂にも入って語り合って、そして寝るというのは無かったです。舞台だと稽古場では話せますが、一対一ではなかなか話せないことも多いですし、さすがに裸の付き合いもないのですごく貴重でした。
― ありがとうございました。
(modelpress編集部)
岐洲匠(きず・たくみ)プロフィール
1997年4月13日生まれ、愛知県出身。2014年「第27回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」で明色美顔ボーイ賞を受賞した。「宇宙戦隊キュウレンジャー」(テレビ朝日系/2017~2018)の主演で俳優デビュー。その後もドラマ「チア☆ダン」(TBS系/2018)、映画「七人の秘書 THE MOVIE」(2022)、ミュージカル「るろうに剣心 京都編」(2022)、舞台「巌流島」(2023)など様々なジャンルで活躍している。待機作には、舞台「笑わせんな」(2024年2月8日~)がある。八村倫太郎(はちむら・りんたろう)プロフィール
1999年7月28日生まれ、神奈川県出身。2019年、大学2年生の時に「Star Boys Audition」に応募し、ホリプロ初の男性ダンス&ボーカルグループWATWINGのメンバーに選ばれ、2021年9月にメジャーデビューを果たす。ドラマ「ホメられたい僕の妄想ごはん」(テレビ大阪・ BSテレ東/2021)で俳優デビューし、ドラマ「君の花になる」(TBS系/2022)で一躍話題に。グループとしては「WATWING Let’s get on the beat Tour」の特別版である初の日本武道館公演を控えている。「佐原先生と土岐くん」第2話あらすじ
佐原一狼(岐洲匠)のおかげで、ようやく学校に通い始め、少しずつ友達も増えてきた土岐奏(八村倫太郎)。しかし、相変わらずテストの結果は芳しくなく、唯一高得点を取れたのは、佐原が担当する保健体育のテストだけだった。そんなとき、清笠高校では体育祭の季節が近づいていた。佐原へのアピールのために「借り物競争」への出場に立候補した土岐。しかし、この「借り物競争」では、“好きな人”というお題を引くと意中の相手に告白しなければならないというルールがあり…?
【Not Sponsored 記事】
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