「下剋上球児」に出演する乃木坂46山下美月(C)TBSスパークル/TBS 撮影:Len

乃木坂46山下美月、日曜劇場初出演への率直な思い「お芝居を頑張りたい」と決意した出来事も明かす<「下剋上球児」インタビュー>

2023.11.13 19:00

俳優の鈴木亮平が主演を務めるTBS系日曜劇場「下剋上球児」(毎週日曜よる9時~)に出演している、乃木坂46・3期生の山下美月(やました・みづき/24)。今作で日曜劇場初出演となる山下に、オファーを受けた際の心境や女優業への思いを聞いた。<インタビュー前編>

鈴木亮平主演「下剋上球児」

山下美月(C)TBSスパークル/TBS 撮影:Len
山下美月(C)TBSスパークル/TBS 撮影:Len
高校野球を通して、現代社会の教育や地域、家族が抱える問題やさまざまな愛を描く、ドリームヒューマンエンターテインメント。2018年に三重県の公立高校・白山高校が甲子園に初出場するまでの軌跡を描いた「下剋上球児」(カンゼン/菊地高弘 著)にインスピレーションを受け企画。登場する人物・学校・団体名・あらすじはすべてフィクションで描かれる。

また、今作を手掛けるスタッフ陣は「石子と羽男―そんなコトで訴えます?―」「最愛」「MIU404」「アンナチュラル」をはじめ、多くの同局ドラマを世に送り出してきた新井順子プロデューサーと塚原あゆ子監督。多くのドラマファンに愛される2人のタッグによる初の日曜劇場枠の作品となる。山下は、野球部員の1人・根室知廣(兵頭功海)の姉・根室柚希を演じる。

山下美月、日曜劇場オファー受けた際の心境語る

― 今回、山下さんは日曜劇場に初めての出演となります。今作への出演は「女優としてステップアップ」とも言えると思いますが、改めてオファーを受けた際の率直な心境を教えてください。

山下:日曜劇場は私自身もこれまで楽しみながら色々な作品を見させていただいていたので、オファーを受けたときは「頑張りたい」という気持ちでした。皆さんにも期待していただけているのかなと思います。

でも、私の本業はアイドルで、アイドルを軸として活動しているので「女優としてステップアップをしよう」というよりかは、「1度共演したキャストさん、ご一緒したスタッフさんとまたどこかの現場でお会いするために、今のお仕事を頑張る」ということの方が、今のモチベーションに繋がっています。「出会いは、一生の財産になる」と思いますし、今作の監督・塚原さん、プロデューサー・新井さんには「着飾る恋には理由があって」(2021年)という作品で大変お世話になって、「またいつか、成長した姿でお2人の作品に呼んでいただけるように頑張りたい」という気持ちでやってきましたし、本当に「人にまた会いたい」という思いで自分の足が動いているなと感じています。

― 塚原さん、新井さんと前作でご一緒した際、印象に残っていることはありますか?

山下:前作の撮影時、私は21歳だったのですが、コロナ禍以降に初めてレギュラーキャストとして出演した連続ドラマだったこともあり、自分の中では“再スタート”のような気持ちで挑んでいました。それまで私は、自分のお芝居に対して「アイドルだし、こんなそうそうたるキャストの皆さんの中に私みたいな者がいて大丈夫かな」とすごく不安を持っていました。でも、塚原さんが完パケのDVDをくださる際、毎回付箋などに「このお芝居がすごく良かった」「この癖は直した方が良いかな」といったメッセージを添えてくださって。それを見てずっと泣いていたくらい、本当に愛情深さと優しさを感じたんです。そこから「お芝居を頑張りたい」という気持ちにもなりました。

― 大きな刺激となったんですね。塚原さんは“作品ごとの演出”なども毎回話題を呼んでいますが、前作でも様々なことを吸収したのでしょうか。

山下:前作では「毎日毎秒勉強になったな」と感じたことをすごく覚えています。現場で何を見たら良いか、台本はどう読んだら良いかなどから教えてくださりましたし、塚原さんの色んな行動を見て学んだところも多いです。今作でも、私のお芝居について「もっとハツラツにやった方がキャラが立つよ」とアドバイスをくださったり、兵頭さんやほかの球児たちのキャストさんにアドバイスをされたりする姿を見て「そういう視点があるんだ」と、すごく勉強になって。ご一緒させていただけるだけで、一歩二歩進める感じがしますし、お母さんのようにも思っています。

乃木坂46メンバーからも反響

山下美月(C)TBSスパークル/TBS 撮影:Len
山下美月(C)TBSスパークル/TBS 撮影:Len
― 今作は「高校球児たちの成長」や「友情」など色々な見どころがあるかと思いますが、山下さんが思う見どころを教えてください。

山下:高校球児を題材にした作品なので「スポ根ドラマ」ですが、それだけではないんです。もちろん球児はフューチャーされますが、その球児を支える周りの大人たちが魅力的に、奥深く描かれていて。私自身、甲子園などをテレビの放送で見ているので、どうしても球児たちを見て「将来、この子は大活躍するんだろうな」などと考えてしまいますが、それを支える家族や先生方の奮闘や個人の問題など、裏柄的な部分もすごくリアルで面白いなと思いました。

― 山下さんご自身も高校野球をご覧になってきたんですね。

山下:私は乃木坂46というグループで活動させていただいているのですが、野球好きのメンバーがめちゃくちゃ多くて(笑)。本当に楽屋でも「あの試合見た?めっちゃ良かったよね」といった話が飛び交っていますし、今年の甲子園も、メンバーと仕事の合間にみんなでスマートフォンでずっと見守って泣いていたくらいなので、気になってしまうんです(笑)。

― 野球を描いたドラマへの出演ということで、メンバーの皆さんから反響はありましたか?

山下:もらいました。ファンの方からも「甲子園や野球をテーマにしたドラマ、すごく楽しみ」という声をいただきましたし、「球児の姉」というピンポイントな役もやったことがなかったので、「どんな役なの?」という声もありました。

山下美月、役の“裏設定”に驚き

― プロデューサーの新井さんは、過去の作品で「役の裏設定など細かい部分も渡したことがある」といったお話をされていましたが、今作でもそういった細かい設定はあったのでしょうか?

山下:台本から読み取れる以上の設定をいただきました。柚希ちゃんについて「趣味がかき氷めぐり」という情報が書いてあったのですが、「今どきでめっちゃ可愛い!けど、スポーツとかではないんだ(笑)」と思いました(笑)。

― 裏設定を見ながら「こういう人物なのかな」と想像を膨らませて役作りを進めていったのでしょうか?

山下:私は台本を読むとき、自分のキャラクターというよりは「周りの人がどんなキャラクターなのか」という方をしっかりと考えることが多いです。「この人の顔を見たときに、自分はどんな感情を1番最初に抱くんだろう」というように、周りから役に入っています。

― インタビュー後編では、共演者とのエピソードなどについて語ってもらっている。

(modelpress編集部)

山下美月(やました・みづき)プロフィール

1999年7月26日生まれ、東京都出身。2016年に乃木坂46の3期生オーディションに合格して芸能界入り。2021年1月発売の26thシングル「僕は僕を好きになる」でセンターに抜てきされるなど、グループの中心メンバーとして活躍する。ファッション誌「CanCam」の専属モデル。映画「映像研には手を出すな!」、ドラマ「着飾る恋には理由があって」、ドラマ「じゃない方の彼女」など女優としての活動も増えている。

また、2022年12月発表の「2023年モデルプレスヒット予測」女優部門に選出。2022年10月からNHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」(2022年10月-2023年3月)、フジテレビ系水10ドラマ「スタンドUPスタート」(2023年1月-3月)、テレビ東京系ドラマ8「弁護士ソドム」(2023年4月-6月)、テレビ東京系ドラマプレミア23「さらば、佳き日」(2023年6月-7月)、そして今回のTBS系日曜劇場「下剋上球児」(2023年10月-)と、話題作に連続で出演している。

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関連ドラマ

  1. 下剋上球児

    下剋上球児

    2023年10月15日(日)スタート

    毎週日曜21:00 / TBS系

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