松坂桃李×井浦新がラブラブ?キスシーン?麻生久美子も「本当におかしくて(笑)」<「あのときキスしておけば」インタビュー>
2021.04.19 00:00
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ヒロインは麻生久美子(42)…そして井浦新(46)―。そんな衝撃の設定で描かれる、松坂桃李(32)主演のドラマ『あのときキスしておけば』(テレビ朝日系、毎週金曜、よる11時15分~)が、4月30日からついにスタートする。<モデルプレスインタビュー>
「拒むのが難しくなるくらい可愛いらしい」―松坂桃李
「どんな風に演じたら、新くんがもっと可愛くなるのだろう」―麻生久美子
「いつでも抱きしめてください」―井浦新
インタビュー中の発言をかいつまむだけでも、なんとも言葉にできない“面白さ”が十分に伝わってくる。同作に出演する松坂・井浦、そして井浦の体を乗っ取る(?)ヒロインを演じる女優の麻生の3人にインタビューを行うと、クスっと笑えるエピソードが多数飛び出してきた。
壊滅的にポンコツなスーパーの従業員・桃地のぞむ(松坂)はある日、大好きな漫画の作者・唯月巴(麻生)と出会う。2人が友だち以上恋人未満な関係になった矢先、不慮の事故で巴が帰らぬ人に。悲しみに暮れる桃地の前に現れたのは、巴の魂だけが乗り移ってしまった見知らぬおじさん(井浦)だった―。
松坂がキャリア史上“最ポンコツ”なキャラクターを演じ、初めてのラブコメディにも挑む同作。麻生と井浦の入れ替わりにより、“ヒロイン=井浦新”となってしまった2人の関係はどうなるのか。
その他のキャストには、麻生の元夫役に三浦翔平が決定。窪塚洋介の息子で俳優・モデルの窪塚愛流の出演も発表されている。
松坂:笑ってしまいましたね(笑)。オリジナルの脚本なのですが、1話を読ませて頂いた後に、「え…?最終回はどんな着地の仕方をするんだろう」と、率直な疑問が沸いてきました。「麻生さん、もう出てこないのかな」とか、いろいろ考えちゃったりして。ネガティブな方じゃなくて、ポジティブな「どうなるんだろうこの先」っていう想像が出来て、今後の展開を想起させるような感じがしましたし、さすが(脚本家の)大石さんだなって思いました。
麻生:私が1話で亡くなって、自分の魂が井浦新さんに入るんですけど、新さんに入ってからの2人のやり取りが本当におかしくて(笑)。私としては、どんな風に演じたら、「新くんがもっと可愛くなるんだろう…」と考えながら読んでしまいました。バトンをちゃんと渡せたらと思います。
井浦:僕も台本を読んだ時、お2人と同じように「とにかく面白いな」という事と、これを今から自分たちが演じていく事に対して「大変だな」と思いました(笑)。麻生さんの役柄は役に徹していられるし、とにかくキラーパスをこちらに投げっぱなしでくるので、2人を“弄んでいる”状態になれているんです(笑)。男子2人はそれを全部受けながら、そして僕は麻生さんの役を引き継ぎながらやっていくつもりです。
松坂:ドラマの初日には、新さんの出番はなかったんですけど、来てくださって。すごく僕たちを観察してらっしゃいました(笑)。
麻生:そう、ずっと見られていました(笑)。
松坂:麻生さんとは、大河の時に少し共演をさせて頂いたのですが、その時とは全然雰囲気が違うので…(笑)。距離感も違いますし、改めて新鮮な感じで臨めています。初日を迎えましたが、その日もすごく楽しかったですね。
麻生:私も、楽しかったです。
松坂:すごく平和な現場になりそうだなと実感しました。新さんとは、その日に初めてお会いしたのですが、「よろしくお願いします」と挨拶をすると、第一声に「抱きしめてくれていいよ」って言ってくださって(笑)。
井浦:「いつでも抱きしめてください」って言いましたね。
松坂:その瞬間に、「あぁ、大丈夫だ~」とすごく安心しました。今日もティザー映像の撮影があったんですけど、キス顔の撮影があって。あれは、新さんのクランクインという事でいいですか?(笑)
井浦:“オジ巴”のクランクインですね。
松坂:“オジ巴”のクランクイン(笑)がキス顔だったんですけど、またその新さんの顔がすごくキュートで、「なんて素敵なんだろう」って思いました。逆に拒むのが難しくなるくらい可愛いらしい感じだったので、ほんとに今から絡むのが楽しみです。
麻生:松坂さんとは、前回の共演での絡みが少しだけだったので、今回でほぼ初めてお会いする感じだったのですが、共通の知人がいて松坂さんの印象を聞いてみたら、「すごく穏やかな人だよ」と言われて。実際に現場で会って、初めてお話したら本当にその通りで、仙人みたいに尖った部分がない素敵な方だなと思いました。今回の役がすごくピュアな役なので、松坂さんのイメージがそのまま役に反映されるのかなと思っています。
新さんは、すごくたくさん共演させて頂いているので、彼を見ると、ホっとします(笑)。すごく物静かそうに見えて、内側は常に燃えているというか、そういう実は「熱い人」な感じがします。
井浦:よく知っていますね。
麻生:ふふふ(笑)。今回2人で1人の役を演じるという事で、こういう役を演じるのは初めてなのですが、新さんの方から、“オジ巴”になっても私が見えるように、「共通のしぐさなどで、引き継げるものを作りたいよね」というお話をされていたので、いろいろ考えて、挑戦しようと思います。新さんは、そういうアイデアも出される方ですね。
井浦:僕は、麻生さんとのコンビネーションに関しては本当に何も心配はしていないです。実際は、見える所でのコンビネーションはないのですが(笑)。見えない所で、2人で1つの役をセッションしながら作っていくというのは初めてなので、新しいチャレンジになるんだろうなと今から楽しみです。ふだんは女優さんと目を合わせる時には緊張するのですが、麻生さんとは色んな現場でご一緒させて頂いて付き合いも長いので、逆にホっとするような安心感があります。心の距離感を時間と共に培ってこれたからかなと実感していますね。
松坂くんは、今回が初めてなんですが、僕の勝手な印象で、自分の役の責任を果たす役者さんという印象です。例えば救いようのない悪役だったとしても、やり切るような。役者の仕事は演じる事だから当たり前と言われればそうなのですが、役者も人間なので“どこかに光とか救い”を求めてしまったりしがちなんです。それを徹底的に悪役やクズな役に徹しても、監督の求める像に近づこうとしている真摯な姿などには前々から共感をしていました。
今回共演する事でさらに、距離がどこまででも近づいていくと思うので、身も心もガッと近づいていけたらいいなと思います。今回の役では、女性になったり、一人二役であったり、初めての経験がかなりあるので、2人と新しい事をやっていけるのではないかなと、今から期待でいっぱいです。
松坂:ラブコメならではというよりも、入れ替わりならではといいますか…まだ準備の段階ですが、3・4話で“オジ巴”とももちがいろいろと絡むシーンがあって(笑)。僕と新さんはお互いに同じくらいの身長なんですが、だからこその“面白み”というか、“キュートさ”みたいなものが出せればいいなと思っています。そういうのも含めて、きっと大石さんも、“おんぶする描写”とかを入れているのかなと(笑)。他には、銭湯のシーンとかもあったりするので2人で試行錯誤しながら、ちょっとキュートに仕上げていこうと思っています。
井浦:さっき調べたら2人とも同じ身長でした。180cmオーバーの2人がイチャイチャしあうって、どんな見え方になるんだろうとワクワクしています(笑)。
松坂:ちょっと想像できないですね(笑)。
井浦:面白いね(笑)。
松坂:ちなみに僕は、今回の撮影の時に初めて箱馬に乗ったんです。身長が183cmあるので、今まであまり台などに乗る機会がなかったのですが今回は、「わ~!」と思って少し新鮮でした。
井浦:僕も新鮮でした。相手の方が箱馬に乗っている所を見るのも初めてだったので(笑)。「わ~、自分よりも大きい男性に抱かれてる~」って(笑)。すごい経験だなと思いました。
麻生:私は、ラブコメの“コメディ部分”は担えないので残念だなと思います。やっぱり見ていて面白いのは、新さんが演じる巴の方だと思うので、私は“どうやったら可愛い新さんが見られるか”を考えて、そこに全力で加担するのが使命だなって思っています。さっきもキス顔の新さんを見ていたのですが、すごく可愛いけど、やっぱりどこかおかしいんですよね(笑)。私は、一歩引いた感じで見る事ができるので、本当に面白いなと思います。
井浦:今回のドラマは、“そのままを感じて、笑って頂く作品”になるんだろうなと思います。また、僕が面白いなと思ったのは、その裏にずっと人の死をはらんでいるという所です。人の死なんて絶対に楽しむものではないのに、それを逆手にとって物語を作っている。新しい楽しみ方だなと感じました。
巴が魂だけになって、きっと彼女の家族や周囲の人の悲しみなんてものもあるはずなのに、僕たち3人がやっている事のおかげでずっと笑っていられるんですよ。それって素晴らしい事だなって思いました。真っ直ぐな様で、見え方は真っ直ぐとは言えないラブシーンですが、見て頂いている方が楽しめるドラマになっているのではないかなと思います。
麻生:後悔していることは、言える範囲ではあまりないのですが…(笑)、女優という職業柄、もう少し習い事をしていれば良かったかなと思います。私は、ダンスが下手なので小さい頃からダンスを習っておけば、もう少し動けたのになって少し後悔しています。
松坂:確かにそれはありますね。僕たちの仕事って役によっては楽器を弾いたり、ダンスを踊らないといけなかったり、アスリートの役だったらスポーツも出来ないといけないので。昔から、そういうあらゆる習い事に触れておけば、活かせたのにと思う事はあります。
井浦:楽器系は、よくありますよね!本当にやっておけば良かったなと思います。
松坂:楽器は特にですよね。僕も楽器はやった事がなかったので慣れるのに大変でした。「それさえなければ作品に集中できるのに!」って(笑)。もっと、(役の)深い所まで行けるのに…と思ってしまいましたね。
井浦:仕事で活きなかったとしても、山に行ったりした時に、小さなウクレレ一本でも持っていればものすごい豊かな時間が過ごせますしね。鳥のさえずりを静かに聴いているだけでも充分なんですけど、ああいうふとした時に「楽器が出来ていれば本当に良かったろうな」って思います。
― ありがとうございました。
(modelpress編集部)
一方、『SEIKAの空』作者・蟹釜ジョーとして執筆活動に励む唯月巴(麻生)。世間の人々 は“蟹釜ジョー”を男性だと思っており、ストーリー展開に悩んだり、ときにSNSでアンチから攻撃を受けたりしながらも、『週刊少年マキシマム』副編集長であり元夫でもある高見沢春斗(三浦)のサポートを受けながら、人気を確固たるものにしていた。
そんなある日、2人はまさかの出逢いを果たす。スーパーのレジでクレーマーに絡まれていた桃地を、華麗なキックで救ったのは、なんと買い物途中だった巴。この出来事を機に、運命の歯車が回り始める―。
以来、巴の正体が気になり、また会える日を心待ちにしてしまう桃地。数日後、偶然にも巴と再会を果たした桃地は、なぜかあれよあれよという間に自宅に招き入れられ、衝撃の事実を告げられる。「蟹釜ジョーは男じゃないの。私なの」。
世界一尊敬する大ヒット漫画家を目の前にし、感動のあまり言葉を失う桃地。あまりにも純粋なファン心を買われたのか、突如巴に高額バイトとして雇われることになる。トイレットペーパーを買い出し、風呂を掃除し、食事を作り、電球を変え…時にご褒美として、まだ世に出ていない『SEIKAの空』の原稿を読ませてもらい涙する日々。
セレブすぎる巴の生活に理解が追いつかない桃地だが、徐々にこの“シンデレラボーイ生活”にも慣れ始めた頃…2人の恋は、突然に終わりを告げる―。
なぜ彼女は、おじさんになったのか―。
たとえどんな姿でも、僕はあなたに恋をする。
果たして、桃地と巴の運命は…!?
「どんな風に演じたら、新くんがもっと可愛くなるのだろう」―麻生久美子
「いつでも抱きしめてください」―井浦新
インタビュー中の発言をかいつまむだけでも、なんとも言葉にできない“面白さ”が十分に伝わってくる。同作に出演する松坂・井浦、そして井浦の体を乗っ取る(?)ヒロインを演じる女優の麻生の3人にインタビューを行うと、クスっと笑えるエピソードが多数飛び出してきた。
「あのときキスしておけば」とは
同作は「ラブストーリーの名手」と称される大石静脚本で描かれる衝撃の“入れ替わり”ラブコメディ。壊滅的にポンコツなスーパーの従業員・桃地のぞむ(松坂)はある日、大好きな漫画の作者・唯月巴(麻生)と出会う。2人が友だち以上恋人未満な関係になった矢先、不慮の事故で巴が帰らぬ人に。悲しみに暮れる桃地の前に現れたのは、巴の魂だけが乗り移ってしまった見知らぬおじさん(井浦)だった―。
松坂がキャリア史上“最ポンコツ”なキャラクターを演じ、初めてのラブコメディにも挑む同作。麻生と井浦の入れ替わりにより、“ヒロイン=井浦新”となってしまった2人の関係はどうなるのか。
その他のキャストには、麻生の元夫役に三浦翔平が決定。窪塚洋介の息子で俳優・モデルの窪塚愛流の出演も発表されている。
松坂桃李×井浦新のやり取りに麻生久美子「本当におかしくて(笑)」
― 今回のドラマ設定と役柄を聞かれて、どんな印象をもたれましたか?松坂:笑ってしまいましたね(笑)。オリジナルの脚本なのですが、1話を読ませて頂いた後に、「え…?最終回はどんな着地の仕方をするんだろう」と、率直な疑問が沸いてきました。「麻生さん、もう出てこないのかな」とか、いろいろ考えちゃったりして。ネガティブな方じゃなくて、ポジティブな「どうなるんだろうこの先」っていう想像が出来て、今後の展開を想起させるような感じがしましたし、さすが(脚本家の)大石さんだなって思いました。
麻生:私が1話で亡くなって、自分の魂が井浦新さんに入るんですけど、新さんに入ってからの2人のやり取りが本当におかしくて(笑)。私としては、どんな風に演じたら、「新くんがもっと可愛くなるんだろう…」と考えながら読んでしまいました。バトンをちゃんと渡せたらと思います。
井浦:僕も台本を読んだ時、お2人と同じように「とにかく面白いな」という事と、これを今から自分たちが演じていく事に対して「大変だな」と思いました(笑)。麻生さんの役柄は役に徹していられるし、とにかくキラーパスをこちらに投げっぱなしでくるので、2人を“弄んでいる”状態になれているんです(笑)。男子2人はそれを全部受けながら、そして僕は麻生さんの役を引き継ぎながらやっていくつもりです。
松坂:ドラマの初日には、新さんの出番はなかったんですけど、来てくださって。すごく僕たちを観察してらっしゃいました(笑)。
麻生:そう、ずっと見られていました(笑)。
井浦新、松坂桃李と初対面で「抱きしめてくれていいよ」
― ドラマに挑むに当たって、お互いの印象や期待している面などをお聞かせ下さい。松坂:麻生さんとは、大河の時に少し共演をさせて頂いたのですが、その時とは全然雰囲気が違うので…(笑)。距離感も違いますし、改めて新鮮な感じで臨めています。初日を迎えましたが、その日もすごく楽しかったですね。
麻生:私も、楽しかったです。
松坂:すごく平和な現場になりそうだなと実感しました。新さんとは、その日に初めてお会いしたのですが、「よろしくお願いします」と挨拶をすると、第一声に「抱きしめてくれていいよ」って言ってくださって(笑)。
井浦:「いつでも抱きしめてください」って言いましたね。
松坂:その瞬間に、「あぁ、大丈夫だ~」とすごく安心しました。今日もティザー映像の撮影があったんですけど、キス顔の撮影があって。あれは、新さんのクランクインという事でいいですか?(笑)
井浦:“オジ巴”のクランクインですね。
松坂:“オジ巴”のクランクイン(笑)がキス顔だったんですけど、またその新さんの顔がすごくキュートで、「なんて素敵なんだろう」って思いました。逆に拒むのが難しくなるくらい可愛いらしい感じだったので、ほんとに今から絡むのが楽しみです。
麻生:松坂さんとは、前回の共演での絡みが少しだけだったので、今回でほぼ初めてお会いする感じだったのですが、共通の知人がいて松坂さんの印象を聞いてみたら、「すごく穏やかな人だよ」と言われて。実際に現場で会って、初めてお話したら本当にその通りで、仙人みたいに尖った部分がない素敵な方だなと思いました。今回の役がすごくピュアな役なので、松坂さんのイメージがそのまま役に反映されるのかなと思っています。
新さんは、すごくたくさん共演させて頂いているので、彼を見ると、ホっとします(笑)。すごく物静かそうに見えて、内側は常に燃えているというか、そういう実は「熱い人」な感じがします。
井浦:よく知っていますね。
麻生:ふふふ(笑)。今回2人で1人の役を演じるという事で、こういう役を演じるのは初めてなのですが、新さんの方から、“オジ巴”になっても私が見えるように、「共通のしぐさなどで、引き継げるものを作りたいよね」というお話をされていたので、いろいろ考えて、挑戦しようと思います。新さんは、そういうアイデアも出される方ですね。
井浦:僕は、麻生さんとのコンビネーションに関しては本当に何も心配はしていないです。実際は、見える所でのコンビネーションはないのですが(笑)。見えない所で、2人で1つの役をセッションしながら作っていくというのは初めてなので、新しいチャレンジになるんだろうなと今から楽しみです。ふだんは女優さんと目を合わせる時には緊張するのですが、麻生さんとは色んな現場でご一緒させて頂いて付き合いも長いので、逆にホっとするような安心感があります。心の距離感を時間と共に培ってこれたからかなと実感していますね。
松坂くんは、今回が初めてなんですが、僕の勝手な印象で、自分の役の責任を果たす役者さんという印象です。例えば救いようのない悪役だったとしても、やり切るような。役者の仕事は演じる事だから当たり前と言われればそうなのですが、役者も人間なので“どこかに光とか救い”を求めてしまったりしがちなんです。それを徹底的に悪役やクズな役に徹しても、監督の求める像に近づこうとしている真摯な姿などには前々から共感をしていました。
今回共演する事でさらに、距離がどこまででも近づいていくと思うので、身も心もガッと近づいていけたらいいなと思います。今回の役では、女性になったり、一人二役であったり、初めての経験がかなりあるので、2人と新しい事をやっていけるのではないかなと、今から期待でいっぱいです。
麻生久美子、井浦新のキス顔は「すごく可愛いけど、やっぱりどこかおかしい」
― 今回の作品ならではのキュンとするシーンや、ラブコメディならではの面白さなどは、どこにあると思いますか?松坂:ラブコメならではというよりも、入れ替わりならではといいますか…まだ準備の段階ですが、3・4話で“オジ巴”とももちがいろいろと絡むシーンがあって(笑)。僕と新さんはお互いに同じくらいの身長なんですが、だからこその“面白み”というか、“キュートさ”みたいなものが出せればいいなと思っています。そういうのも含めて、きっと大石さんも、“おんぶする描写”とかを入れているのかなと(笑)。他には、銭湯のシーンとかもあったりするので2人で試行錯誤しながら、ちょっとキュートに仕上げていこうと思っています。
井浦:さっき調べたら2人とも同じ身長でした。180cmオーバーの2人がイチャイチャしあうって、どんな見え方になるんだろうとワクワクしています(笑)。
松坂:ちょっと想像できないですね(笑)。
井浦:面白いね(笑)。
松坂:ちなみに僕は、今回の撮影の時に初めて箱馬に乗ったんです。身長が183cmあるので、今まであまり台などに乗る機会がなかったのですが今回は、「わ~!」と思って少し新鮮でした。
井浦:僕も新鮮でした。相手の方が箱馬に乗っている所を見るのも初めてだったので(笑)。「わ~、自分よりも大きい男性に抱かれてる~」って(笑)。すごい経験だなと思いました。
麻生:私は、ラブコメの“コメディ部分”は担えないので残念だなと思います。やっぱり見ていて面白いのは、新さんが演じる巴の方だと思うので、私は“どうやったら可愛い新さんが見られるか”を考えて、そこに全力で加担するのが使命だなって思っています。さっきもキス顔の新さんを見ていたのですが、すごく可愛いけど、やっぱりどこかおかしいんですよね(笑)。私は、一歩引いた感じで見る事ができるので、本当に面白いなと思います。
井浦:今回のドラマは、“そのままを感じて、笑って頂く作品”になるんだろうなと思います。また、僕が面白いなと思ったのは、その裏にずっと人の死をはらんでいるという所です。人の死なんて絶対に楽しむものではないのに、それを逆手にとって物語を作っている。新しい楽しみ方だなと感じました。
巴が魂だけになって、きっと彼女の家族や周囲の人の悲しみなんてものもあるはずなのに、僕たち3人がやっている事のおかげでずっと笑っていられるんですよ。それって素晴らしい事だなって思いました。真っ直ぐな様で、見え方は真っ直ぐとは言えないラブシーンですが、見て頂いている方が楽しめるドラマになっているのではないかなと思います。
3人が思う「あのとき○○しておけば…」
― タイトルの「あのときキスしておけば」にちなんで、“あのとき○○しておけば”という後悔があれば教えて下さい。麻生:後悔していることは、言える範囲ではあまりないのですが…(笑)、女優という職業柄、もう少し習い事をしていれば良かったかなと思います。私は、ダンスが下手なので小さい頃からダンスを習っておけば、もう少し動けたのになって少し後悔しています。
松坂:確かにそれはありますね。僕たちの仕事って役によっては楽器を弾いたり、ダンスを踊らないといけなかったり、アスリートの役だったらスポーツも出来ないといけないので。昔から、そういうあらゆる習い事に触れておけば、活かせたのにと思う事はあります。
井浦:楽器系は、よくありますよね!本当にやっておけば良かったなと思います。
松坂:楽器は特にですよね。僕も楽器はやった事がなかったので慣れるのに大変でした。「それさえなければ作品に集中できるのに!」って(笑)。もっと、(役の)深い所まで行けるのに…と思ってしまいましたね。
井浦:仕事で活きなかったとしても、山に行ったりした時に、小さなウクレレ一本でも持っていればものすごい豊かな時間が過ごせますしね。鳥のさえずりを静かに聴いているだけでも充分なんですけど、ああいうふとした時に「楽器が出来ていれば本当に良かったろうな」って思います。
― ありがとうございました。
(modelpress編集部)
「あのときキスしておけば」あらすじ
『スーパーゆめはな』で青果担当として働く桃地のぞむ(松坂)。何をしても鈍くさく不運な彼は、 運んでいたトマトをうっかりぶちまけても、清掃員の田中マサオ(井浦)には舌打ちされ、手助けもしてもらえない。夢や目標も、まして恋愛願望もあるはずもなく…唯一の楽しみは、大好きな漫画 『SEIKAの空』を読むこと、というなんとも地味すぎる日常を送っていた。一方、『SEIKAの空』作者・蟹釜ジョーとして執筆活動に励む唯月巴(麻生)。世間の人々 は“蟹釜ジョー”を男性だと思っており、ストーリー展開に悩んだり、ときにSNSでアンチから攻撃を受けたりしながらも、『週刊少年マキシマム』副編集長であり元夫でもある高見沢春斗(三浦)のサポートを受けながら、人気を確固たるものにしていた。
そんなある日、2人はまさかの出逢いを果たす。スーパーのレジでクレーマーに絡まれていた桃地を、華麗なキックで救ったのは、なんと買い物途中だった巴。この出来事を機に、運命の歯車が回り始める―。
以来、巴の正体が気になり、また会える日を心待ちにしてしまう桃地。数日後、偶然にも巴と再会を果たした桃地は、なぜかあれよあれよという間に自宅に招き入れられ、衝撃の事実を告げられる。「蟹釜ジョーは男じゃないの。私なの」。
世界一尊敬する大ヒット漫画家を目の前にし、感動のあまり言葉を失う桃地。あまりにも純粋なファン心を買われたのか、突如巴に高額バイトとして雇われることになる。トイレットペーパーを買い出し、風呂を掃除し、食事を作り、電球を変え…時にご褒美として、まだ世に出ていない『SEIKAの空』の原稿を読ませてもらい涙する日々。
セレブすぎる巴の生活に理解が追いつかない桃地だが、徐々にこの“シンデレラボーイ生活”にも慣れ始めた頃…2人の恋は、突然に終わりを告げる―。
なぜ彼女は、おじさんになったのか―。
たとえどんな姿でも、僕はあなたに恋をする。
果たして、桃地と巴の運命は…!?
松坂桃李(まつざか・とおり)プロフィール
1988年10月17日生まれ、神奈川県出身。09年に『侍戦隊シンケンジャー』にてデビュー。11年『僕たちは世界を変えることができない。』、『アントキノイノチ』の2作で第85回キネマ旬報ベスト・テン新人男優賞、第33回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞を受賞。その後は映画、テレビドラマ、CMなど多方面で活躍。主な映画出演作は『ツナグ』(12)、『日本のいちばん長い日』(15)、『キセキ -あの日のソビト-』(17)、『ユリゴコロ』(17)、『彼女がその名を知らない鳥たち』(17)、『不能犯』(18)、『娼年』(18)、『蜜蜂と遠雷』(19)など。麻生久美子(あそう・くみこ)プロフィール
1978年6月17日生まれ、千葉県出身。95年に映画『BAD GUY BEACH』で女優デビュー。映画『カンゾー先生』(98)で日本アカデミー賞最優秀助演女優賞、 新人俳優賞を受賞。 その後も『THE 有頂天ホテル』(06)、『夕凪の街 桜の国』(07)、『インスタント沼』(09)、『散り椿』(18)、『翔んで埼玉』(19)など多数の作品に出演。 TVドラマでも『いだてん』(19)、『時効警察シリーズ』(06~)、『MIU404』(20)など多くの話題作に出演している。井浦新(いうら・あらた)プロフィール
1974年9月15日生まれ、東京都出身。99年に公開の映画『ワンダフルライフ』で俳優としてデビュー、同時に初主演を務める。その後も、『DISTANCE』(01)、『ピンポン』(02)、『青い車』(04)に出演し、ドラマ『チェイス〜国税査察官〜』(10)では、第65回ザテレビジョンドラマアカデミー賞助演男優賞を受賞。ドラマ『リッチマン、プアウーマン』(12)、『アンナチュラル』(18)、『連続テレビ小説 なつぞら』(19)、『にじいろカルテ』(21)などにも出演。
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