鈴鹿央士、初めて明かす“秘密”とは?実写版「ホリミヤ」の役作り・苦労を語る
2021.02.02 07:00
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2019年の俳優デビュー作から「第43回日本アカデミー賞」をはじめとする数々の新人俳優賞を受賞した俳優の鈴鹿央士(すずか・おうじ)。長身と甘いマスク、穏やかな雰囲気はまさに令和の俳優像を体現しているようだ。今回、モデルプレスはそんな注目の俳優である鈴鹿にインタビューを行い、2月16日からスタートするドラマ「ホリミヤ」(毎週火曜、MBS/深夜0時59分~、TBS/深夜1時28分~)の撮影秘話や、初めて明かしてくれた“秘密”、好きな異性のタイプに至るまで彼のプライベートな素顔に迫った。
人気漫画「ホリミヤ」を鈴鹿央士主演で実写化
鈴鹿は女優の広瀬すずが、岡山でのロケ中に発掘したシンデレラボーイ。名字の「鈴鹿」は、まさに「広瀬すず」の“すず”から取ったもので、2018年には第33回MEN'S NON–NO専属モデルオーディションでグランプリに。2019年に「蜜蜂と遠雷」で俳優デビューしてからは、モデル・俳優として多方面で活躍を見せている。今回そんな鈴鹿を主演に据えて、人気漫画「ホリミヤ」が実写化されることが決定した。同作はシリーズ累計600万部を突破し、すでにアニメ化でも話題を集めている人気作。“秘密”でつながったネクラ男子・宮村伊澄(みやむらいずみ)と、優等生で明るくクラスでも人気者の堀京子(ほりきょうこ)の甘酸っぱい青春物語を描く。
主人公・宮村伊澄を鈴鹿、ヒロイン・堀京子を女優の久保田紗友が演じ、監督は新進気鋭の23歳、松本花奈氏が務める。また同作は、2月5日からドラマに先行して映画館で1週間限定公開も決定している。
鈴鹿央士、「ホリミヤ」実写版に抜擢
― 今回の実写化「ホリミヤ」に主演が決まった時の心境を教えて下さい。鈴鹿:驚きましたね、自分が主演をすることがあるのかと。初なので言葉にならない感じで、喜びよりも驚きの方が大きかったです。聞いた当初は、そこに緊張と不安も入り混じっている感じでしたが、そこからキャストの方が決まったり、原作を読んだり台本を読んだり、撮影が近づくにつれてすごい作品なんだなと改めて実感しました。
僕の兄が元々原作を読んでいたので、実家から漫画を送ってもらいました。兄からはすごく人気の漫画だと聞いていたし、伝えた時も「すげぇやん」って言ってくれて(笑)。兄は普段あまりテレビなどは見ない人なんですけど、「ホリミヤ」に関してはよく知っているみたいでした。
― 今回、人気漫画の実写化ということで主人公の宮村伊澄を演じるにあたって役作りでこだわった所や、大変だったことはありますか。
鈴鹿:原作にあるシーンを映像にする時は、撮るシーンが書かれている漫画の巻を持って行ってましたね。どういうコマで描かれているとか、こんな表情をしているとか、どんな格好だったとかを直前まで見て現場で調整していました。
監督とも「原作はこうですよね」とか、「こういう描き方されてますよね」っていう話をして、コマとコマの間の漫画に描かれていない部分も映像では演じなくちゃいけないので、そういうところで宮村を補わなきゃいけなくて、そこが大変でした。“鈴鹿央士”が出すぎてないかっていう所を注意しながら演じていましたね。
― ご自身の性格と比べてみて、役柄で似ている所はありますか?
鈴鹿:タイプ的には違うかもしれないですが、似ている所も多かった気がします。宮村は進藤(井上祐貴)に対してはバチバチしたり、いろんな事を言い合える関係だけど、石川くん(鈴木仁)や堀さん(久保田紗友)とはまた違う関係。
彼は、人それぞれ態度というか向き合い方が違ったりするので、そういうところは僕と似ているのではないかなと思いました。僕も、人見知りせず、みんなに「やぁ!」っていきたいんですけどそんなにいけなくて…相手に合わせて話しちゃう癖があるんです。
宮村は、そこがとても良い所なんですけど僕は良い所になってないですね(苦笑)。演じる上で、「彼の気持ちがわからない」って思うことは特にはなかったかな、同じタイプではないけどどこか似ているのかもしれません。
撮影の合間は共演者と音楽鑑賞&人狼ゲーム
― 「ホリミヤ」に出演した共演者の方とのエピソードを教えて下さい。鈴鹿:みんなが休憩中に、それぞれで好きな音楽を流して「この曲知ってる」とか「この曲良いね」っていう事をやっていました。そういう所で、「意外とこの人こういう音楽の趣味あったんだ~」っていう新しい発見もありましたね。あと、みんなでカードゲームをしてました!
一応ソーシャルディスタンスを保ってできる専用のカードゲームで、ルールは人狼みたいな感じです。それをみんなでやっていましたね、学校の待ち時間みたいな感じで。
― 先程、音楽を流しあっているというお話が出ましたが、鈴鹿さんは好きなアーティストの方はいますか?
鈴鹿:僕が現場で流してたのはHip-Hopで、変態紳士クラブさん、KANDYTOWNさん、舐達麻(なめだるま)さんをよく聞いていました。舐達麻の方々って熊谷出身みたいで、歌詞に「熊谷駅の改札」ってワードが出てくるんですが、ちょうど撮影してた学校も熊谷だったので、「ここかぁ~」って嬉しくなっちゃったりもしました(笑)。
鈴鹿央士、周りには明かしていない“秘密”とは
― 今回のドラマは、秘密を持った2人のお話ですが、鈴鹿さんは最近まで周りに秘密にしていたことはありますか?鈴鹿:携帯を変えました!そんなに秘密にしてはいないんですけど、あまり人には言ってないです。ホームボタン付きが良くてiPhone SEに変えたんです。変なこだわりなんですけどね(笑)。
― スマートフォンの色(黒)はご自身の好きな色ですか?
鈴鹿:いえ、店にあってすぐ持って帰れるのが黒だったので(笑)。手に入れば良いかなってタイプなので、そのお店にあるやつを何色でも買っていたと思います。前は、iPhone8を使っていたんですけど、裏の割れてるガラスで指を切ってしまって、「これはやばい」と思いその日に携帯ショップに行って決めました。
新作の機種も色々出ていて、周りの人はカメラが3つ付いていたり、ホームボタンがない新しいやつを使っているから、古い機種を買った事はあまり大きな声で言えない秘密です(笑)。
― でも今は、マスクをしたりするので顔認証よりは指紋認証の方が良いかもしれないですね。先ほどガラスで手を切ったとおっしゃっていましたが、カバーも普段あまりつけないタイプですか?
鈴鹿:昔からフィルムも貼らないし、カバーもしないです。前にバッテリー付きのケースがあって、それをずっと付けていたんですが、そのケースが新機種になったら無くなっちゃったみたいで、そこからずっと何もつけずに頑張ってます(笑)。
― たくさん秘密を教えて頂き、ありがとうございます(笑)。
鈴鹿:ちなみに、待ち受けは銀杏BOYZです!江口寿史さんのイラストのやつです。今のひとつ前の待ち受けが“人の後ろ姿”でした。映画の「東京物語」っていう小津安二郎さんの作品の写真で、人物1人の後ろ姿を撮ったやつでした。…僕の豆知識です(笑)。
好きな女性の特徴&オフにハマっていること
― 今回、作中では、“堀さんのギャップ”が描かれていると思いますが、堀さんのような“女子のギャップ”に萌えることはありますか?鈴鹿:ギャップは好きな方だと思います。女性が眠たくなった時のような無防備な感じは好きかもしれません。きっと「おやすみ」も眠たい声になるじゃないですか。その時の声色は可愛いんだろうなって思います。普段ハキハキ喋っている人が「眠たい」ってなるのはなかなか見られない姿というか、聞けない声ではあるので。
― では、性格的にはハキハキしている異性の方が好きですか?
鈴鹿:僕もしゃべらない方ではあるんですけど、喋る時は結構喋るので、一緒に好きなものを語り合える人は良いなと思います。音楽だったり映画だったり、ペースが合う人が良いな。
好きな女性で言うと、僕が最近思ったのは薄い色のデニムを履いて、インナーをハイウエストでインしているのは良いなと思いました。初めて服装について良いなと思うようになってきてからは、自分でもデニムとかを調べるようになりましたね。今どういう人が好きかって聞かれたら「デニム履いてる人」って言っちゃうと思います(笑)。
― オフの日などで、最近ハマっていることはありますか?
鈴鹿:最近は、ホラー映画を頑張って見ています。そんなに見られないんですけど、「うっ…」ってなりながら見ています。最近見たのは、「インシディアス」っていう洋画で、幽霊や悪魔が出てくるようなホラー映画で続編もあるみたいです。僕はまだ第2章までしか見られてないんですけど、休みの日はずっと映画を見ていますね。「ドクター・スリープ」も最近見ました。
鈴鹿央士、俳優としてのこれから
― デビューから現在までを振り返って、俳優業の手応えなどはありますか?鈴鹿:手応えはまだ感じていないかもしれません。ただ、同じ俳優さんたちの中で映画やドラマについて、「あの作品見たよ」って言われるのはやっぱり嬉しいですね。でも、僕って全話出ることがあまりなくて、友だちからLINEで「何話に出るの?」って聞かれたりしていたのですが、この作品は全話出ているので「『ホリミヤ』を見てね!」って言えるので嬉しいです。手応えは、「これから感じれることに期待」って感じですかね。
― 鈴鹿さんは俳優として、これからどんな役を演じてみたいですか?
鈴鹿:最近、ジェイク・ギレンホールの映画を3本くらい見たんですけど、その中に「遠い空の向こうに」っていう映画があって、彼が演じている役がすごく素敵で。絶対難しいとは思うのですが「あんな役、やってみたいな」と思いました。
どういう役かというと、夢に向かって頑張る青年の役です。彼のお父さんが炭鉱を採掘する炭鉱夫で、毎日潜って灰とかで真っ黒になりながら働いているんです。周りもみんな“将来はみんな炭鉱夫になるだろう”と決められているような環境で、ジェイク・ギレンホール演じる青年は「将来ロケットを飛ばすんだ」って言って夢を叶えていくんです。地元で友だちを集めて、ロケットを作って、全米で開かれた科学技術大会に出て。
家族の形や、失うものとかがありながらも、ちゃんと自分でやりたいことを見つけて自分の目指すものに突き進んでいく姿が僕はすごくかっこいいなと思いました。また、“地下と宇宙”という相反する表現の感じもいいなと。この作品は実話らしくて、「こういう実話もあるんだなぁ」って実感しました。そういう意味で、実話作品もやってみたいですね。
― 最後に、モデルプレス読者へ“夢を叶える秘訣”を教えて下さい。
鈴鹿:僕は、人が思う「将来お金持ちになりたい!」とかそんなにめちゃくちゃ大きな夢は持っていないんですけど、「このオーディション受かりたいな」とか「こうなれば良いな」っていうことはすごく頭の中で思い込みます、そうすれば現実になるって聞きますし。
“成功する世界”と“失敗する世界”があると思いますが、たくさん考えれば成功する方にいく確率は上がると思っているので。「自分を信じて欲しい」と言うか、「自分の良い方に行くんだぞ」っていう思い込みを頭にさせると気分も下がっては行かないし、結果も付いてきてくれるのではないかなと思います。僕も、「オーディションに受かった姿」を頭の中で“思い込んで”いるので。
「人生なんとかなる」っていう気持ちですね。母からも「あんたが今まで人生で1番言ってきた言葉は、“なんとなかなる”って言葉でしょ」ってよく言われます(笑)。僕は昔から「なんとかなる」ってずっと言ってたみたいなので、きっとみなさんもなんとかなると思うので頑張って下さい(笑)!
― ありがとうございました。(modelpress編集部)
鈴鹿央士(すずか・おうじ)プロフィール
生年月日:2000年1月11日出身地:岡山県
血液型:O型
身長:178cm
女優の広瀬すずが、岡山でのロケ中に“見つけた”イケメン。2018年、雑誌「MEN'S NON-NO」の新専属モデルを決めるオーディションにてグランプリ&ラボ賞をW受賞。2019年、100人のオーディションの中から鍵となる役柄を勝ち取った映画「蜜蜂と遠雷」で俳優デビューを果たす。ドラマ「おっさんずラブ」の新シリーズ「おっさんずラブ-in the sky-」や、NHK連続テレビ小説「なつぞら」にも出演し、注目を集めている。
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