<鈴木伸之&磯村勇斗「今日から俺は!!劇場版」インタビュー>“サトサガ”復活「振り切ることに対する恐怖がなくなった」 コメディ願望も明かす
2020.07.19 10:00
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7月17日より映画『今日から俺は!!劇場版』が公開中。モデルプレスでは今回、“今日俺”キャストにインタビューを実施。Vol.6は、開久高校の元頭・片桐智司を演じる鈴木伸之(すずき・のぶゆき/27)と、同じく開久高校の元No.2・相良猛を演じる磯村勇斗(いそむら・はやと/27)。“サトサガ”の愛称で人気を博すコンビに、今作の見どころなどを聞いた。
映画「今日から俺は!!劇場版」
2018年10月期に日本テレビ系で放送されたドラマ『今日から俺は!!』は、累計4000万部を超える西森博之氏のヤンキーギャグ漫画を実写化。『銀魂』『スーパーサラリーマン左江内氏』などヒット作品を手掛けてきた福田雄一と、福田が絶大な信頼を寄せる賀来による、斜め上を行き過ぎる抱腹絶倒のツッパリコメディードラマとして、老若男女問わず幅広い世代から人気を博し、日本中を席巻。放送時同クールドラマの中で視聴率がコアトップ独走するなど、輝かしい伝説を打ち立ててきた。
劇場版では、原作でも人気が高いエピソード“北根壊編”が描かれ、「どんな手を使っても勝てばいい」が信条の卑怯者だが、実は仲間想いのツッパリ三橋を賀来、三橋の相棒であり「曲がったやつには絶対負けない」が信条の正義感の塊、ツンツン頭のツッパリ伊藤を伊藤健太郎が演じ、ほか清野菜名、橋本環奈、仲野太賀、矢本悠馬、若月佑美、柾木玲弥、鈴木、磯村らドラマを盛り上げてきた個性豊かな俳優陣総勢18名が誰1人欠けることなく映画に出演。
さらに、柳楽優弥、山本舞香、泉澤祐希、栄信など、新進気鋭のニューフェイスが参戦する。
鈴木伸之&磯村勇斗、劇場版の出演に喜び「出ない可能性もあると思っていた」
― 映画化が決まった時の心境をお聞かせください。鈴木:ドラマを撮影している時から「映画化したいね、映画化できたらいいね」という話をずっとしていたので、それが実現してすごく嬉しい気持ちでいっぱいでした。
磯村:やっぱりドラマからさらにパワーアップして劇場版として戻って来れたことは嬉しいですし、壮大に暴れたいなって思いましたね。
― ドラマでは、お2人が開久高校から去っていくところまでが描かれていましたが、映画での登場シーンはあるのか、不安はありませんでしたか?
鈴木:出られるのかな、という不安はなかったんですけど、どうやって出るんだろうっていうふうには思いました。たこ焼き屋さんになっているのか、制服を脱いで土木関係の仕事をしているのか、どういう登場の仕方なのかが気になりましたけど、また開久の制服を着て出られたことが嬉しかったですね。
磯村:僕は出ない可能性もあるなと思っていたので、別の原作のどこを映画にするのかということが気になっていました。原作だと北根壊編に相良たちは出てこないので、僕たちの出演もないかもしれないと思っていたんですが、台本をいただいてちゃんと名前があったので、安心しましたね。
― ドラマの撮影から1年半ほどブランクがありましたが、アクションシーンはいかがでしたか?
鈴木:今回はアクションシーンを撮るまでに練習をたくさんさせてもらっていたので、あまりブランクは感じなかったですね。久しぶりにこの髪型にして、衣装と肉襦袢を着けて「あ、ようやく戻ってきたんだな」っていう実感もありながら。ドラマの最初の頃は、ちょっと恥ずかしいなって思っていたんですけど、やっぱり映画となると「これが俺だ!」って逆に思えたので、すごくワクワクしました。
磯村:ドラマの時にアクションシーンで相良のスタイルがあったんですけど、映画ではそのスタイルを空手っぽく変えたんです。それはアクション監督の狙いなんですけど、ドラマより強くなって成長しているところを見せるために変えたので、それがちょっと難しくて、自分の体になじませるまでに時間がかかりましたね。
― アクションシーンの仕上がりを見て、どう思いましたか?
鈴木:100人を超えた人数でのアクションはドラマではなかったので、すごい規模感とスケール感だなと思いました。ぶつかり合いのシーンはすごく興奮しました。何テイクもできないようなカットだったので、緊張感もありながら、栄信さんと呼吸を合わせながらやらせてもらいましたね。
“サトサガ”の反響は?互いを褒め合い
― お2人のコンビ感がとても人気で“サトサガ”推しの方がたくさんいる印象があるのですが、その反響はお2人には届いていましたか?磯村:“サトサガ”コンビが人気というのは初めて聞きました(笑)ネット上には好きな人がいるんですね!
鈴木:嬉しいですね(笑)
― では特に反響はそこまで届いてはいなかった?
鈴木:そうですね。作品自体の反響はいろいろなところで聞いていたんですが、この2人のコンビとしてっていうのは知らなかったです。
磯村:うんうん。
― 映画化が決定した際に、お2人が出られるのか心配していた“サトサガ”推しの方たちが、出演が決まったことをすごく喜ばれていました。
磯村:へぇ~!
鈴木:それは嬉しいなぁ。
― お2人は以前から共演経験がありましたが、プライベートでも親交はありますか?
鈴木:そうですね。サウナに一緒に行ったり、ご飯に一緒に行ったり、よくプライベートでも仲良くさせてもらっています。
磯村:そうだね。
― 客観的に見て、互いの役と共通していると思うところはありますか?
鈴木:え~何だろう。でも勇斗は全然違いますね、相良と(笑)
磯村:一緒だったら嫌だもん(笑)。相良は開久の誇りや責任を背負っていく、男としての守るべきものを持つ、という良い部分はありますけど、基本根っからのクソなんで、全部僕と一緒かなと(笑)
鈴木:いや、そんなことないよ。勇斗優しいし、明るいし。
磯村:ありがとう。
鈴木:可愛らしいところもありますし。
磯村:ありがとうございます(笑)
― 共通していないところのほうが多いですか?
鈴木:そうですね。勇斗は真逆かな。でも僕は、相良のことすごく好きですよ。映画も観ていて本当にかっこよかった。
磯村:ノブと智司は違うといえば違いますけど、正義感というか真っ直ぐなところ、男として卑怯な真似はしないところ、真っ向からぶつかっていく感じは、ノブにもあるかなと思いましたね。ノブはピュアですけど、智司もどっちかっていうとピュアだもんな(笑)。素直っていうのがありますね。
鈴木:ありがとうございます。
磯村:脱いだらすごい体型ですしね。バッキバキのね。僕も智司が好きですし、ノブのことも好きなので、映画を観ていてめっちゃかっこよかったです。大男がぶつかるところは非常に良かったです(笑)
― 褒め合いが素敵です!お2人はそれぞれがそれぞれの役を生きていたと思いますが、他に演じてみたかったキャラクターや、好きなキャラクターはいますか?
鈴木:全体で見ても、演じるならやっぱり智司かなって思っちゃうんですよね。自分のキャラには愛着もあるし。好きなキャラクターで言うと、今井が好きですね。愛されキャラで可愛いじゃないですか(笑)
磯村:可愛いね。
鈴木:今井が出てくると何が見られるんだろうっていうワクワクがすごくあるので、好きですね。
磯村:今回の劇場版で言うと、僕は(泉澤)祐希が演じていた悟が好きですね。「祐希が主役か?」って思うくらいすごく存在感があって、今回の映画の軸になっているキャラクターでもあるので、良いキャラクターだったなぁと思います。
鈴木:勇斗もあぁいうキャラ似合いそうだけどね。
磯村:いや、俺は反抗期だから(笑)
鈴木:逆にちょっと弱いみたいな。
磯村:いや俺強いから!
鈴木:いじめられてて…みたいな。
磯村:ダメ、俺強いもん(笑)
鈴木:ねぇ?
磯村:ねぇ?じゃねぇよ(笑)
鈴木:俺はちょっと見てみたいなって。合いそうな気がしましたけどね。
鈴木伸之&磯村勇斗、福田組でコメディ作品への出演を熱望
― 福田監督の作品といえばコメディですが、お2人はコメディ感があまりない役なので、三橋たちをどのように見ていましたか?鈴木:面白そうだなぁ、羨ましいなぁ、って気持ちと、大変そうだなぁって気持ちと、いろいろな気持ちがありました。賀来さん演じる三橋のあの大きいリアクションや替え歌のようなものが、全国の小学生たちにすごく刺さって、親世代の人にも見てもらえるようになって、それでお茶の間に浸透したような印象があるので、大変だっただろうなと思いますけど、見ていてやっぱり楽しいキャラクターでしたよね。
― お2人はドラマで福田組に初参加となりましたが、今後コメディに挑戦してみたい願望はありますか?
鈴木:やってみたいですね!(即答)
磯村:そうですね!福田組でね。またやらせていただけるのならぜひ挑戦したいです。今回はシリアスな方だったので、次はコメディをやってみたいですけど、きっと多分やることはなさそうだなとも思います(笑)。福田さんが求めるものだと、僕たちはシリアス側になりそう。
鈴木:うん。
― 福田監督にそう言われたんですか?
鈴木:今回の作品では言われましたけど、今後もそう求めていく可能性はあるなって。面白い役、僕らにできるかな?
磯村:できるよ!
鈴木:僕は最近、別の作品でコメディをやらせてもらったんですけど、すごく楽しかったので、福田組でもやりたいですね。
― ぜひ殻を破ってほしいです(笑)。福田組で撮影して得たものはありますか?
鈴木:この間、別のドラマの撮影で小学生くらいの子役の子と共演させてもらう機会があったんですけど、挨拶に来てくれて、僕の顔をパッと見て「智司だ!」って言ってくれて、可愛いなぁそういうイメージなんだなぁと思いました。それってすごく嬉しいことじゃないですか。それは福田組に出させていただいたからこそだと思うので、嬉しかったですね。
磯村:そうですね。振り切ることに対する恐怖がなくなった。
鈴木:うん!確かに。
磯村:コメディのシーンだとそう思えるんですけど、シリアスな僕らのシーンでも1度振り切って狂気を演じて、そこから監督と相談して、抑えていく・もっと出していく、というように、どんどん振り切ってみて、まずは見せることが大事だなと福田組に入って思いました。それと間を大事にしているということも感じました。面白い間みたいなのがあるんですよ、絶対。賀来さんたちと共演したことによって、こういう間が面白いんだなっていうのを、学べる時間でもありました。
― 最後に、改めて今回の映画の見どころや魅力をお聞かせください。
鈴木:今回は何といってもドラマから全キャストが映画に出ているところと、さらに映画からものすごく強力なキャラクターがたくさん出てきます。最近いろいろある世の中ですが、本当に笑い飛ばせる2時間になっていると思うので、劇場の大きいスクリーンで家族や好きな人、友達同士などで観てほしいです。
磯村:劇場版ということでアクションシーンも含めて壮大になっているので、迫力は間違いなくスクリーンで味わえますし、北根壊が非常に卑劣なやり口で僕たちをはめていくので、最後の戦いに注目してほしいです。爽快な作品になっていると思うので、この夏たくさんの人に観ていただきたいです。
― ありがとうございました。
(modelpress編集部)
「今日から俺は!!劇場版」あらすじ
「今日から俺はつっぱる!」――時は1980年代。転校を機に、髪を金髪に変えてつっぱりデビューした軟葉高校二年生・三橋貴志(賀来賢人)。持ち前の運動神経とねじ曲がった性格で、たちまち周囲の不良達に目を付けられる。同じ日に転校してきたトゲトゲ頭の伊藤真司(伊藤健太郎)とコンビを組んで、次々やってくる強敵を返り討ちにしていく毎日。三橋と友達以上恋人未満な赤坂理子(清野菜名)や、伊藤とラブラブな早川京子(橋本環奈)とのラブコメ的青春を謳歌したいのに、寄ってくるのはワルばかり…。三年になったある日、かつて二人が壮絶な戦いを繰り広げた不良の巣窟・開久高校の一角を隣町の北根壊高校が間借りすることに。かなりの極悪高校で名の通った北根壊の番長は柳鋭次(柳楽優弥)と大嶽重弘(栄信)。彼らは、智司(鈴木伸之)と相良(磯村勇斗)という圧倒的な“頭”を失った開久の生徒に対して妙な商売を始める…。一方、怪しいスケバン・涼子(山本舞香)が今井(仲野太賀)に近づき…。それは、「今日俺」史上最大で最凶の波乱の幕開けだった―!
鈴木伸之(すずき・のぶゆき)プロフィール
1992年10月14日生まれ、神奈川県出身。劇団EXILEのメンバーとして、2010年に舞台『ろくでなしBLUES』でデビュー。近年の主な出演作は、大河ドラマ『花燃ゆ』(2015年、NHK)、ドラマ『あなたのことはそれほど』(2017年、TBS)、『今日から俺は!!』(2018年、日本テレビ)、『ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~』、『G線上のあなたと私』(2019年、TBS)など。8月12日スタートのドラマ『私たちはどうかしている』(日本テレビ)に出演。また、映画『東京リベンジャーズ』の公開を控える。磯村勇斗(いそむら・はやと)プロフィール
1992年9月11日生まれ、静岡県出身。2014年にドラマデビュー。2015年に『仮面ライダーゴースト』(テレビ朝日)に出演し注目を集め、その後NHK連続テレビ小説『ひよっこ』でヒロインの夫役を演じ話題に。近年の主な出演作はドラマ『SUITS/スーツ』(2018年、フジテレビ)、『今日から俺は!!』(2018年、日本テレビ)、『きのう何食べた?』(2019・2020年、テレビ東京)、映画『覆面系ノイズ』(2017年)、『ういらぶ。』、『春待つ僕ら』、『恋は雨上がりのように』(2018年)など。2020年は、映画『今日から俺は!!劇場版』のほか、『東京リベンジャーズ』の公開を控える。
【Not Sponsored 記事】
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