千葉雄大、自粛中の“初ストーリーズ質問返し”に込めていた思い<「ダブルブッキング」インタビュー>
2020.06.27 12:00
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28日放送の日本テレビスペシャルドラマ「ダブルブッキング」(ひる1時15分~・関東ローカル)で主演を務める俳優の千葉雄大(ちば・ゆうだい)。今回モデルプレスのリモートインタビューに応じ、“リモート”についてのあれこれに答えてくれた。
新感覚リモートドラマ「ダブルブッキング」
本作は、すべてのストーリーがパソコン画面内で展開する新感覚のだまし合いエンターテインメント。千葉は、二股をかけていた恋人二人とリモートデートをダブルブッキングしてしまう主人公・雄二を演じる。雄二から二股をかけられている恋人・彩とマヤを演じるのは、佐津川愛美と奈緒。雄二はパソコンを2台使い、彩とマヤそれぞれの画面を行き来しながら、どうにかこのダブルブッキングを乗り切ろうと四苦八苦。そしてラスト3分にはとんでもないどんでん返しが待ち受けている。
「ダブルブッキング」PC画面全体を使った構成に注目
他のリモートドラマと一線を画すところは、パソコン画面全体を使った画面構成というポイント。単なるビデオ通話映像ではなく、パソコン画面全体を映す事で、登場人物たちがビデオ通話をしつつ、一方では別の人とメールでやりとりをしたり、SNSを見たり、ネットショッピングをしたり…。「画変わりしない」というリモートドラマの難点を克服し、表現の幅も一気に広がっている。千葉雄大が明かす“リモートドラマ”の撮影現場
― 自粛期間後の初ドラマということで、撮影前の取材では「笑われるぐらい緊張している」という話もされていました。実際に撮影してみていかがでしたか?千葉:撮影前はすごく緊張していたのですが、1回お芝居を始めてしまうと、その緊張感はどこかに行ってしまって、楽しく撮影することができました。オンラインがテーマの作品なので、面と向かってお芝居をすることはなかったのですが、スタッフ陣・キャスト陣とてもチームワークが良い現場で、撮影していて嬉しかったです。
― 全てがパソコンの画面内で展開するということで、普通のドラマと違って大変だったところはありますか?
千葉:うーん、本当に大変だったことがあまりなかったんです。今、複数人が同室でお芝居をするとなると、マスクをしなくてはいけなかったりするときもありますよね。そういった面で大変な部分があると思うのですが、今回は離れた場所で、お互いがリモートでお芝居をしていたので、そういう苦労も無かったです。基本的に部屋の中で1人で芝居をすることが多かったので、その寂しさを感じたくらいですかね(笑)。
― リモートだからこそ逆に大胆にできたりもするのかもしれないですね。
千葉:そうですね、歯磨きしなくても大丈夫…(笑)。僕はちゃんとしてましたけど。
― (笑)。見どころシーンはどんなところでしょうか。
千葉:会話劇なので、お互いの会話でお話が進んでいくのですが、まさに普段リモートでしゃべっている感じでお芝居していて。画面の向こうでみんなが盛り上がっていたら、僕が「ねえねえ!ねえねえ!」と頑張って割って入っていかなくてはいけないので、そういうオンラインならではの会話への混じり方はおもしろかったです。
― 撮影現場での裏話があれば教えて下さい。
千葉:演出としてパソコン画面が何分割かされているのですが、画面上に資料スペースのようなところがあったんです。撮影の準備時間に、そこに僕の宣材写真が出たことがあって。
宣材写真は25歳くらいのときに撮影したものなのですが、その写真と現在31歳の僕が並んでいるのを見て、佐津川さんと奈緒さんが「これ(宣材写真)はおいくつのときですか?」と。そう聞かれたということは、当時と今では作画が違うということだな?と思いまして、年齢を感じた…というのは裏話ですね。2人がくすくすしているから何事かな?と思って聞いてみたらそういうことでした(笑)。
千葉雄大に聞いた“リモートであざと可愛く”盛れる方法
― リモート画面がずっと続く作品ということにも関連して、千葉さん流の“リモートであざと可愛く盛れるテク”があれば教えていただけませんか?千葉:個人的にリングライト(リモート増加で注目されている移動可能なリング型ライト。照射面が広くなり、より広範囲に光が当たる)は、正面から炊くよりも、顔の横から炊いたほうがキレイに見えると思います。それにプラスして、小さめの照明をまた正面から炊くとベターです。
そして、パソコンはすごく高く上げた方がいいですね(顔の高さくらいまでパソコンを上げる仕草)。その状態で、画面を手前に傾けるとすごく映りがいいと思います。
ほかには、こうやって手とかを添えるといいって聞きました。(腕を耳横に添えて、ほおづえをつくように頭をかしげる)
― 今、すごく可愛かったです…!
千葉:本当ですか(笑)。実際にリモートで「今日すごい肌綺麗だね」というときに「照明炊いてる!」と言う人が結構いて、それで学びました。男女共にみなさん工夫されてますよね。
千葉雄大の“理想のリモートデート”は?
― 劇中ではかなり波乱万丈のオンラインデートが描かれますが、千葉さんの“理想のオンラインデート”を妄想するとしたら?千葉:理想のオンラインデートですか(笑)。例えば同じものを料理して、見せ合うとか。1人だと億劫になってしまうことも、誰かと一緒だとやる気が出てくると思うので、料理をしている段階からオンラインで繋いで、洗い物までやるのはどうでしょうか。そうしたらはかどる気がします。一緒のものを作って、一緒に食べて、片付けまで。
あとはYouTuberの方々がよくやられているコンテンツをやってみるとか。ルームツアーとか、〇〇ルーティーンとか、お互いに見せ合うとか良さそうです。ほかには、寝るまで繋いでおくカップルもいると聞きました。
― 寝るまで繋いでおくのはグッときますか?
千葉:うーん、あんまりしゃべりかけられたら切っちゃうかもしれない…(笑)。ほどほどにですね(笑)。
自粛期間に考えた“SNSについて” 今後のエンタメ界への思いは?
― 最近プライベートでリモートのコミュニケーションは取りましたか?千葉:リアルタイムのリモートとは少し違うかもしれませんが、夜寝れなくて、Instagramのストーリーズでコメント返しをやりました。
― 自粛期間でSNSを使ってやっていたことや心がけていたことはあるのでしょうか。
千葉:おうち時間を過ごさなくてはいけなくなったとき、ちょうどドラマ「いいね!光源氏くん」(NHK)が放送されていたので、見てくださっている方とコミュニケーションを取ることができました。それから、今までInstagramというのは、自分の中でどうしたらいいかわからないものでもあったんです。今回ストーリーズというもののやり方を勉強しようと思って、初めてやってみました。
自粛期間で「なにかしなきゃいけない」みたいな風潮もあったじゃないですか。体を鍛えたり、時間を無駄にしないように何かをしたり。もちろんそれってすごいことなのですが、やっぱり人は人それぞれ違うから、何もやりたくない人もいるし、自堕落になってしまう人もいる。そういう人たちも、別に頑張りすぎずに自由にしていいんだよ、という気持ちもあったので、そういう発信の仕方はしていたと思います。
― 今回の期間を通じて、これからのエンタメ界についてどんな事を考えましたか?
千葉:この期間の前からもそうでしたが、やっぱり今は自分からたくさんのことを発信できる時代だからこそ、“個”がすごく強くなっていると思います。それがまた集団になったときに、パワーアップできたらいいんじゃないかな。その発信力が、楽しいこととか、いい方向につながったらいいなととても思います。誰かを傷つけたりではなくて。
― 最後に、視聴者の方へメッセージをお願いいたします。
千葉:冒頭から本当に波乱万象な展開なので、僕が演じた雄二と、2人の彼女との攻防、会話劇の“バトル”を楽しんでいただきたいです。そして直接的には描かれていないかもしれないのですが、人を好きになるってどういうことなのか、などいろんな目線でも見られるドラマだと思います。最後まで楽しんで頂けたら嬉しいです。
― ありがとうございました。
(modelpress編集部)
「ダブルブッキング」ストーリー
主人公・雄二は、恋人とのオンラインデートを前に頭を抱えていた。恋人の名前は彩とマヤ。……彼は二股をかけていたのだ。同じ日、同じ時刻、恋人二人とのオンラインデートがダブルブッキングしてしまった雄二は、二人と別々のパソコンで繋がり、両者を行ったり来たりしながら、何とか誤魔化そうとするが……。
ドタバタコメディーと思いきや、ラスト3分、まさかの大どんでん返しでサスペンスに―――!?
登場人物
【雄二…千葉雄大】学生時代は冴えなかったが、社会人になってベンチャー企業を立ち上げ、急にモテるようになった。そのため、イケメンなのに女性の扱いには不慣れ。かつ、自分を好きになってくれる女性のことはすぐに好きになってしまい、この度、リモートデートがダブルブッキング。SNSやネット検索を駆使して、なんとか乗り切ろうとするが、どんどんドツボにハマっていく…。
【彩…佐津川愛美】
意識高い系OL。おしゃべりが大好きで、一人で永遠としゃべっているタイプ。雄二との交際歴は半年。成功者の雄二を心からリスペクトしている。
【マヤ…奈緒】
ちょっと天然な女子大生。わがまま&ブリッコ体質。その本性は小悪魔。雄二とは最近付き合い始めたばかり。
【Not Sponsored 記事】
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