「わろてんか」トキ&風太夫婦が人気 裏切らなかった“カップル成立フラグ”…徳永えり「濱田さんで本当に良かった」撮影秘話明かす<モデルプレスインタビュー>
2018.01.29 08:00
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現在放送中のNHK連続テレビ小説「わろてんか」(月~土曜・朝8時)に、葵わかな演じるヒロイン・てんに終生付き従う元女中・トキ役として出演中の女優・徳永えり。トキは、濱田岳演じるてんの幼馴染・風太と夫婦となり挙式を挙げたばかり。さらに、トキの妊娠も発覚し、2人は絆を深めていく。トキと風太といえば、放送開始当初から“カップル成立フラグ”がたっていたキャラクター。徳永と濱田の演技合戦も見どころとなっており、視聴者からも支持を集めている組み合わせだ。今回、モデルプレスでは徳永に濱田との撮影秘話を聞いた。
連続テレビ小説「わろてんか」
“笑い”をテーマにした本作の舞台は、明治の後半から昭和初期の大阪。タイトルの「わろてんか」は大阪弁で“笑ってください、笑ってほしい”という意味で、いつも周りに“笑い”をふりまくヒロイン・てんがひょんなことから小さな寄席経営を始め、ついには日本で初めて“笑い”をビジネスにした女性と言われるまでに成長していくさまを描いていく。<徳永えりインタビュー>トキ&風太夫婦が人気集める
― トキと風太夫婦も人気を集めていますね。徳永:本当に濱田さんにおんぶにだっこで、とても助けられています。例えば、トキが風太を叩くシーンでも、本当に上手に受けてくださるので、面白くなるんです。2人がお互いを気にしはじめた頃の撮影では、私自身も「キャッ」ってなりました。お互い30代くらいなので遅い恋愛ではあるんです。だから、大人同士がちょこまかやっているのを見ると「早くくっついてよ」って(笑)。きっと視聴者の方々も思われたかと思うんですが、私も思っていました(笑)
― トキは、物語の初期から風太を好きという設定だったのでしょうか?
徳永:なんとなく…という感じです。やっぱり気になるけど、それが恋愛なのか分かってなかったんだと思います。何よりもおてんさまを守ることが1番で、それを邪魔する一人、みたいな関係性だとは思いますけど、振り返ってみるとそのときから困るとすぐ「風太風太」って頼ってるんです。演じているときは気が付かなかったんですけど、視聴者の方の意見を見て「本当だ」って思いました。
― 確かに…最初から何かあるときには頼っていましたね。
徳永:自分では気づかなかったんですけど、それが多分正しいんだと思います。おトキ自身も恋愛感情だって気付かず風太を頼っていたわけなので、自然なことなんです。それに気づいた瞬間から、おトキは変わっていきました。
― 好きだから構いたくなる。そんな可愛らしい始まりですね。
徳永:その辺りの演技は、恥ずかしかったですけど、とても楽しかったです。完全に好きのモードに入ったから、少し女っぽくなるし、どうしても振り向いてほしくて追うし…。おトキも風太もおてんさまが大事だから、そんな2人がどうなるんだろうって私自身もワクワクしながら演じていました。といいつつ、風太との恋愛パートはやっぱり恥ずかしいですね(笑)。
「風太が濱田さんで本当に良かった」
― 演じるにあたって、濱田さんと事前に話し合うことは?徳永:2人がそれぞれ役として積み上げて来たものがあるので、「ここはこうしよう」とか具体的な話はしないです。現場で濱田さんのアドリブやリアクションを受けて私のお芝居が変わりますし、濱田さんがそれについて何か言うということもないです。
― アドリブは多いですか?
徳永:濱田さんは多いです。多分、現場ではそこを期待されているんだと思います。濱田さんはご自分でも言ってらっしゃったんですけど「壊しにいってる」「僕は賑やかし」って。なので、序盤からアドリブは多かったです。最初はそれに対応するのにあたふたしちゃったり、笑っちゃったりすることもありました。
― ここは笑いを堪えるのが大変だったな…というシーンは?
徳永:おてんさまが蔵に藤吉さんを匿っているとき、おてんさまに風太が薬を持ってくるシーンは大変でした。というか笑ってます(笑)。かっこつけた感じで風太が空を見ながら語り出すんですけど、そのときもうおてんさまはいなくなっているのに、「俺しかおらへんで!」って告白めいたことを言うんです。それをおトキが冷たい目で見る…っていうシーンがあって、オンエアではおトキが冷たい目で見てるところで切り替わるんですけど、実際はそのあともずっと撮られていて、もう少し進むと私は笑っちゃってるんです。多分使えないから、その前で切ってくださっているんですよね(笑)。
― そうだったんですね!あのシーンは、観ていて笑ってしまいました(笑)。
徳永:小さい動作一つとっても、役として面白くなるように計算されていて、本当にすごいです。私が殴って風太が障子に突っ込んでいくシーンも、台本だと「普通に叩く、殴る」しか書いてなかったんです。でも、リハーサルのときから、濱田さんは障子に突っ込んでいって。なので私は、実際にそうなりそうなくらいの力加減で殴っているように見せよう、って考える。で、実際に映像になると面白いんですよ。濱田さんがこうしているから私もこうしてみようってアイデアが出てくるので、本当に助けられてるなと思います。風太が濱田さんで本当に良かったなと。
― そういう2人の関係性があるからこそ、トキと風太のシーンが魅力的になるんですね。2人のカップルファンもたくさんいらっしゃると思います。
徳永:“朝ドラ”って最初から分かりやすくフラグが立つことが多いじゃないですか?それがいいですよね。応援しやすいし、「頑張れ」とかドキドキしながら観れるし。“ザ・朝ドラ”って感じがして、すごく好きです。
― 裏切られないからこそ、安心して応援できますよね。
徳永:分かります!裏切られない!だって、これでもしおトキが他の人と結婚してたら…やっぱり寂しいです。放送期間が長いからこそ、周りのキャストにも目を向けていただきたいですし、それが“朝ドラ”の楽しみ方だと思います。ぜひ、おトキと風太も見守っていただけると嬉しいです。
― ありがとうございました。
(modelpress編集部)
徳永えり(とくなが・えり)プロフィール
1988年5月9日、大阪府生まれ。中学時に雑誌「ピチレモン」専属モデルになり、2004年にドラマ「放課後。」(フジテレビ系)で女優デビュー。近年の主な出演作はドラマ「ブラッディ・マンデイ」(TBS系)、「心がポキッとね」(フジテレビ系)、「いつかティファニーで朝食を」(日本テレビ系)、「火花」(Netflix)、映画「フラガール」、「春との旅」、「荒川アンダー ザ ブリッジ」など。
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