川口春奈(C)NHK

「麒麟がくる」川口春奈、初大河で見せた覚悟「自分を成長させてくれる役」<インタビュー>

2020.03.08 07:00

俳優の長谷川博己が主演を務めるNHK大河ドラマ「麒麟がくる」(毎週日曜よる8時~)で、斎藤道三の娘・帰蝶を務める女優の川口春奈(かわぐち・はるな/25)が、モデルプレスらのインタビューに応じ、大河初出演の心境や共演者とのエピソードを語った。

大河ドラマ「麒麟がくる」

本作は、第29作「太平記」を手がけた池端俊策氏のオリジナル脚本。大河ドラマとしては初めて主役となる明智光秀を長谷川が演じ、その謎めいた前半生に光があてられる。

今回、川口が演じている帰蝶は、明智光秀と婚姻関係を結び、幼いころからの付き合いでもあるという重要な役どころである。

川口春奈「麒麟がくる」で初大河

本作で初大河・初時代劇となる川口。着物やカツラを着用しての芝居に慣れる事からだったそうで「本当に全てが新鮮だし、セットやロケも物凄いスケールで、たくさんの方が関わっているなぁと日々実感しています」と、これまでのドラマや映画との違いを語った。

周囲からの反響は川口自身の耳にも入り、実感している。「友人も、『勉強しながら見るよ』と言ってくれる方もいたので、家族や友人も気合いを入れて応援してくれているんだなと感じます」。

帰蝶は「自分を成長させてくれる役」

川口春奈(C)NHK
川口春奈(C)NHK
帰蝶は、戦国という激動の時代を生き抜く強くて凛々しい女性。「すごく芯に強さがある。そして賢いです。自分の芯があってブレないような女性を演じてほしいとスタッフの方に言われましたし、その事は常に変わらず、心がけている部分ではあります」と演じる上での心構えを明かした。

今年で芸能生活13年目となり、女優として着実にキャリアを積み重ねてきた川口。「間違いなく、自分を成長させてくれる役だと思う。何もかもがチャレンジで、不安な中飛び込んで行きましたが、私の事を知らない方たちにも見ていただく機会だと思いますし、この機会に私の事を知って頂けたら嬉しいです」と今回の抜擢について想いを馳せ、「この作品を通して、色々なものを吸収して成長できたらと思います」と意気込んだ。

“衣装は1つのスイッチ”所作に苦戦も

物語を彩る豪華な衣装も見どころの1つとなっている本作。劇中では、帰蝶をはじめそれぞれのキャラクターごとに衣装やメイクのコンセプトが決まっている。「キャラクター像を作っていく上で、メイクや衣装は自分の1つのスイッチになる」と身が引き締まる様子。

また、時代劇初挑戦となる事からその時代特有の所作にも苦戦したといい、「動きが相手によって変わってきたり、色々な制限の中でのお芝居をさせて頂いています。立膝も、見た目は地味なんですけど、慣れるまでは大変でした。毎日勉強や発見があります」と前向きに語った。

父・本木雅弘は「怖い」オーラに圧倒

今回初共演となる長谷川について「本当に助けられています。撮影に入る前から、温かい言葉をかけていただいて気にかけてくださりました。いつもすごく穏やかに現場にいてくださるので、すごく安心感があります」と主演としての懐の深さに感謝。

さらに父となる道三を演じる本木雅弘については、緊張もありまだあまり会話をしてないそうだが、「(撮影中は)見透かされているようなオーラがあり、すごく怖いです(笑)」と圧倒された様子で語った。

川口春奈「最後まで強く、賢い帰蝶をやっていけたら」

川口春奈(C)NHK
川口春奈(C)NHK
時代背景をフィーチャーしている和やかな場面から、徐々に緊迫した時代へと突入していく本作。

「本当に日々環境がめまぐるしく変わっていく中ですごく衝撃的な事が起こります。台本を読んでいて、気持ちがなかなかついていかない事も…」と今後の展開に驚きをのぞかせつつも、「そういう激動の時代だからこそ、気後れせず、最後まで強く、賢い帰蝶をやっていけたらいいなと思っています」と力を込めた。(modelpress編集部)

川口春奈(かわぐち・はるな)プロフィール

生年月日:1995年2月10日
出身地:長崎県
血液型:O型
身長:166cm
趣味:音楽鑑賞

2007年にローティーン向けファッション雑誌『nicola(ニコラ)』の第11回モデルオーディションでグランプリを獲得して芸能界デビュー。卒業後は女優業に専念し、2013年には連続ドラマ『夫のカノジョ』(TBS系)でゴールデン枠の連続ドラマに初主演した。

その後も「受験のシンデレラ」(NHK BSプレミアム/2016年)、「愛してたって、秘密はある。」(日本テレビ系/2017年)、「ヒモメン」(2018年/テレビ朝日系)、「イノセンス 免罪弁護士」(日本テレビ系/2019年)など、数々の作品でヒロインを務め、実力派女優として着実に階段を駆け登っている。

その活躍はドラマだけでなく、映画でも著しく、「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」(2011年)で映画初出演。「好きっていいなよ。」(2014年)、「にがくてあまい」(2016年)に出演し、「一週間フレンズ。」(2017年)では山崎賢人と、「九月の恋と出会うまで」(2019年)では高橋一生とともにW主演を務めた。
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