パリコレデビューの竜星涼「ジレンマがなくなった」過酷な挑戦の裏側をすべて語る モデルプレスインタビュー
2016.02.13 09:00
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俳優の竜星涼(22)が、モデルプレスのインタビューに応じた。竜星は今年1月、フランス・パリで行われた「Yohji Yamamoto HOMME 2016-2017AW Paris Collection」に出演し、パリコレデビューを果たしたばかり。単身パリでのオーディションに挑み、ランウェイを歩いた。183cmの長身も、海外では珍しくない。俳優として芸能界デビューした彼にとって、今回の挑戦は新たな自分を創造する大きな一歩となった。
話が舞い込んできたのは、11月末。1月20日に行われるオーディションには、「気が付いたら行っていた」と振り返る。
「『Yohji Yamamoto』は、もともと好きなブランドでプレスの方と仲良くさせていただいていたこともあって、オーディションの話しを聞きました。でも、オーディション自体もパリだし、行ったからって受かるわけでもない。航空券もホテルもない、行くなら1人、それでもランウェイを歩ける可能性は、50:50でした。どうしようって思っていたときに、パリコレでも活躍していたモデルの山口小夜子さんの映画(『氷の花火~山口小夜子』)を思い出して、後押しされました」。
受かれば翌日ランウェイ、落ちればその場でさようなら――そんな緊張感を生で感じ、「やるしかない!」と自分を奮い立たせた。「歩いて戻って『待ってて』って言われて、それがOKの合図でした。ただ、当日会場に行っても、デザイナーから『Sorry』と言われれば、ランウェイは歩けなくなるんですよ。いつダメになるか本当に歩く瞬間まで分からないんです」とその過酷さは並大抵のものではない。
パリコレへの出演は、言うまでもなく彼のキャリアに大きな影響を与えた。「俳優だからってことに縛られることなく、“表現者”として好きなことにチャレンジしていきたいなって、今は思っています」と充実感を覗かせ、「行く前は『役者なのに』って言う思いがどこかにあったんです。ファッションは好きだけど、どっちをとればいいんだろう?って。でも、あの場所で認めてもらえたってことで、ジレンマがなくなって『そのときのニーズ合わせてやるよ!』って前向きになれました」と次のステップに向かっている。
「頂点に立てたってことで、逆に肩の荷が下りたんです」と笑う顔は、確かに晴れやかだった。
その後、書類審査・面接を経てレッスンに参加するようになる。そして、「2回目のレッスンで、春と夏のドラマ決まったからって言われました」と猛スピードで進んでいった。
「ちょうど進路に迷い始める時期だったので、やりたいことが見えてきてよかったなって気持ちがありました。昔から映画のメイキング映像とか観るのが好きだったので、『そのままの世界じゃん!』『芸能人いるじゃん!』って。最初は『台詞覚えたら簡単じゃん』とかひどいものでしたけど(笑)」。
年齢的にもデビュー当時は学園モノに出演することが多かったため、そこでは「実生活でも同級生の役者たちが、演技でも同級生を演じる。何がリアルなのか、分からなくなることがあって。俺は普通の学校に通っていたので、周りに芸能人がいるっていうのは、すごく不思議な感覚でした」と葛藤も生まれた。
それは今でも変わらず、「自分が芸能人だっては感覚はない」。しかし、その一方でここ数年、連続ドラマ「獣電戦隊キョウリュウジャー」(2013年~2014年、テレビ朝日系)「GTO」(2014年7月期、フジテレビ系)「ごめんね青春!」(2014年10月期、TBS系)、映画「orange」(2015年12月)と話題作への出演が続き、「自分の言動を取り上げていただいて、責任がある立場になってきたというのは感じています。いわゆる“芸能人”になっているなって瞬間がたまに」と変化もある。
「それは、とてもありがたいこと。最近知ってくださった方はもちろん、昔から注目してくださっている方のためにも、出続けて頑張ることで恩返しができるかなって思っています」。
「同世代の役者に対して、昔は『いい作品出てるな』『良い芝居するな』『負けれらんねぇ』って嫉妬していた時期もありましたけど、今は一緒に何か作っていきたいって気持ちが強いし、パリコレに出たことで、より挑戦し続けていかなくちゃって思うようになりました」。
さらに、「夢を叶える秘訣」を聞いてみると、「挑戦しなかったら何も得ることはできないと思います」ときっぱり。
「パリコレだって、旅立つ決心が出来なかったら、何も始まらず終わってた。もし行ってみてダメだったとしても、見て帰ってくればいい。それくらいの気持ちでいればいいと思うんですよ。怖いのは怖いけど、動いたから今の自分がいるんです。俺自身も辛い職業を選んだなってたまに思いますけど、表現者としてもっともっと色んなことにチャレンジしたいし、今の気持ちを大切にしていきたい」。
希望に満ち溢れる目は、キラキラと輝いていた。(modelpress編集部)
■竜星涼(りゅうせい・りょう)プロフィール
1993年3月24日、東京都生まれ。特技は走り高跳び。趣味はサッカー・バスケ。身長183cm。5月21日には主演映画「シマウマ」が公開。
「『Yohji Yamamoto』は、もともと好きなブランドでプレスの方と仲良くさせていただいていたこともあって、オーディションの話しを聞きました。でも、オーディション自体もパリだし、行ったからって受かるわけでもない。航空券もホテルもない、行くなら1人、それでもランウェイを歩ける可能性は、50:50でした。どうしようって思っていたときに、パリコレでも活躍していたモデルの山口小夜子さんの映画(『氷の花火~山口小夜子』)を思い出して、後押しされました」。
19日に現地入りし、20日にオーディション、そして21日はランウェイに立っていた。
過酷な経験が成長に
「本当に2日間の勝負。オーディションでは15mくらいの距離を3人で歩くんです。俺の前には有名ブランドの広告に出ていたモデルとかいっぱいいたんですけど、そういう人がどんどん落とされていく。身長も高いし手足も長いし、かっこよくて素晴らしい人たちが…。それ見て『俺、終わったな』って思いました(笑)」。受かれば翌日ランウェイ、落ちればその場でさようなら――そんな緊張感を生で感じ、「やるしかない!」と自分を奮い立たせた。「歩いて戻って『待ってて』って言われて、それがOKの合図でした。ただ、当日会場に行っても、デザイナーから『Sorry』と言われれば、ランウェイは歩けなくなるんですよ。いつダメになるか本当に歩く瞬間まで分からないんです」とその過酷さは並大抵のものではない。
ジレンマからの開放「“表現者”として好きなことにチャレンジしていきたい」
「役者がハリウッドに行くのとは、取り上げられ方が違うんですよね。ファッションというものがもっともっと日本の文化として広がっていけばいいなと思っていますし、俺が歩いたってことで今までパリコレに興味のなかった人が少しでも気にしてくれたらと思います。挑戦し続けている人もいっぱいいますから、そういう人たちにも注目してほしい」。パリコレへの出演は、言うまでもなく彼のキャリアに大きな影響を与えた。「俳優だからってことに縛られることなく、“表現者”として好きなことにチャレンジしていきたいなって、今は思っています」と充実感を覗かせ、「行く前は『役者なのに』って言う思いがどこかにあったんです。ファッションは好きだけど、どっちをとればいいんだろう?って。でも、あの場所で認めてもらえたってことで、ジレンマがなくなって『そのときのニーズ合わせてやるよ!』って前向きになれました」と次のステップに向かっている。
「頂点に立てたってことで、逆に肩の荷が下りたんです」と笑う顔は、確かに晴れやかだった。
スカウトからデビュー「竹下通りで声を掛けられた」
竜星のデビューのきっかけは、現事務所から高校2年生の夏にスカウトされたこと。「竹下通りで声を掛けられて、名刺もらいました。『ビーチボーイズ』が好きだったので、反町隆史さんと竹野内豊さんの名前があって『おー!会えるかも』って」とまるでドラマのような話。その後、書類審査・面接を経てレッスンに参加するようになる。そして、「2回目のレッスンで、春と夏のドラマ決まったからって言われました」と猛スピードで進んでいった。
「ちょうど進路に迷い始める時期だったので、やりたいことが見えてきてよかったなって気持ちがありました。昔から映画のメイキング映像とか観るのが好きだったので、『そのままの世界じゃん!』『芸能人いるじゃん!』って。最初は『台詞覚えたら簡単じゃん』とかひどいものでしたけど(笑)」。
変化が訪れる「いわゆる“芸能人”になっている」
突然に飛び込むことになった世界でも、彼の決意が固まるのは早く、「『これで食っていこう。この道で行こう』って思ったのは、所属してすぐ。『俺完璧だな』ってまだ何もわかっていなかった頃に、助監督さんに『役になってない』って言われたことで、思っている以上に面白いなって気がついて、難しさとか魅力に取り憑かれていきました」とあっという間に虜になっていったという。年齢的にもデビュー当時は学園モノに出演することが多かったため、そこでは「実生活でも同級生の役者たちが、演技でも同級生を演じる。何がリアルなのか、分からなくなることがあって。俺は普通の学校に通っていたので、周りに芸能人がいるっていうのは、すごく不思議な感覚でした」と葛藤も生まれた。
それは今でも変わらず、「自分が芸能人だっては感覚はない」。しかし、その一方でここ数年、連続ドラマ「獣電戦隊キョウリュウジャー」(2013年~2014年、テレビ朝日系)「GTO」(2014年7月期、フジテレビ系)「ごめんね青春!」(2014年10月期、TBS系)、映画「orange」(2015年12月)と話題作への出演が続き、「自分の言動を取り上げていただいて、責任がある立場になってきたというのは感じています。いわゆる“芸能人”になっているなって瞬間がたまに」と変化もある。
「それは、とてもありがたいこと。最近知ってくださった方はもちろん、昔から注目してくださっている方のためにも、出続けて頑張ることで恩返しができるかなって思っています」。
“夢を叶える秘訣”「挑戦しなかったら何も得ることはできない」
パリコレデビューを果たし、生まれ変わった彼は今、やる気に満ち溢れている。「同世代の役者に対して、昔は『いい作品出てるな』『良い芝居するな』『負けれらんねぇ』って嫉妬していた時期もありましたけど、今は一緒に何か作っていきたいって気持ちが強いし、パリコレに出たことで、より挑戦し続けていかなくちゃって思うようになりました」。
さらに、「夢を叶える秘訣」を聞いてみると、「挑戦しなかったら何も得ることはできないと思います」ときっぱり。
「パリコレだって、旅立つ決心が出来なかったら、何も始まらず終わってた。もし行ってみてダメだったとしても、見て帰ってくればいい。それくらいの気持ちでいればいいと思うんですよ。怖いのは怖いけど、動いたから今の自分がいるんです。俺自身も辛い職業を選んだなってたまに思いますけど、表現者としてもっともっと色んなことにチャレンジしたいし、今の気持ちを大切にしていきたい」。
希望に満ち溢れる目は、キラキラと輝いていた。(modelpress編集部)
■竜星涼(りゅうせい・りょう)プロフィール
1993年3月24日、東京都生まれ。特技は走り高跳び。趣味はサッカー・バスケ。身長183cm。5月21日には主演映画「シマウマ」が公開。
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