「うちの息子がそんなことするわけない」と言い切った住人→防犯カメラの映像を見せたら、黙り込んだ
泣いて帰ってきた娘
日曜日の午後、小学1年生の娘がマンションの中庭で遊んでいました。しばらくして玄関のドアが開き、娘が泣きながら入ってきたのです。膝には擦り傷ができていて、ズボンに薄く血がにじんでいました。
「ママ、押された」娘はしゃくりあげながら、同じマンションの上の階に住む男の子に突き飛ばされたと言いました。遊具の順番を巡ってのことだったようです。傷の手当てをしながら、胸の奥がじわりと熱くなるのを感じていました。
壁のような言葉
夕方、意を決して上の階を訪ねました。出てきた母親に「娘が泣いて帰ってきたんです。お宅の息子さんに突き飛ばされたと言っています」と、できるだけ冷静に伝えました。
相手の母親は眉一つ動かさず言いました。「うちの息子がそんなことするわけない」続けて「子どものことですから、何かの間違いじゃないですか」と。その口調には、取り合うつもりのない壁のようなものがありました。
娘の言葉を信じたい。でも、このまま引き下がるのも違う。数秒の沈黙のあと、「それなら、防犯カメラの映像を確認してもらえませんか」と提案しました。相手の母親は少し表情をこわばらせたものの、うなずきました。
映像が映した事実
管理人室で、中庭の防犯カメラ映像を3人で確認しました。画面の中には、遊具の前で娘の背中を両手で押す男の子の姿がはっきり映っていました。
隣で映像を見ていた母親は、画面から目をそらしませんでした。ただ唇をきつく結んだまま、何も言わなくなったのです。管理人さんが穏やかに声をかけると、相手の母親は小さく「すみませんでした」とだけ言いました。
そして...
帰り際、エレベーターで一緒になりましたが、相手の母親は一度もこちらを見ませんでした。謝罪はあった。でも胸のもやは晴れません。
気になったのは、映像を見ている間のあの表情です。怒りでも驚きでもなく、何かを諦めたような、それでいて泣くのをこらえているような顔。「知らなかった」のではなく、本当は「知りたくなかった」のかもしれない。そう感じたとき、怒りとは少し違う感情が胸の奥に生まれていました。
(30代女性・主婦)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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