彼が送ってきたメッセージの文末に、送るつもりのなかった一文が残っていた→その内容に涙が止まらなくなった
数文字で終わる毎日
彼のメッセージは、いつも短いものでした。「了解」「おつかれ」「明日何時?」。
付き合い始めの頃はもう少し言葉を添えてくれていた気がするのに、いつの間にか用件だけを伝える数文字がほとんどになっていました。
私が5行書いて送っても、返ってくるのは1行。ときには一文字。気にしていないふりを続けていました。返事が来るだけいいじゃないかと、自分に言い聞かせていたのです。
友人には「彼、もともとそういう人だから」と笑って話していましたが、夜ひとりでスマホの画面を見つめるたびに、胸の奥がきゅっと縮む感覚がありました。
文末に残っていた一行
その日も、いつも通りのメッセージが届きました。「今日遅くなる。ご飯は先に食べてて」。
いつもならそれだけで終わるはずでした。でもその下に、もう一行ありました。
「お前のどうでもいい話を聞いてる時間が、たぶん俺の一日で一番好きな時間だと思う」。何度も読み返しました。スマホを持つ手が小さく震えていました。彼がこんな言葉を書くところなんて、見たことも聞いたこともありません。
「気にしないで」の壁
すぐに返信しました。「最後の一行、どういう意味?」。既読がついたのは10分後。
返ってきたのは「ああ、消し忘れた。気にしないで」の一言でした。「気にしないでって何?ちゃんと教えてよ」と重ねても、「打ち間違いみたいなもんだから」とかわされるだけ。
打ち間違いであんな文章が書けるわけがありません。聞けば聞くほど彼は口を閉ざし、それ以上は何も返ってきませんでした。
そして...
あの一行は、きっと彼が私に向けて書いて、送る前に消すはずだった言葉なのだと思います。
いつもの素っ気ないメッセージの裏側に、あんな気持ちが隠れていたなんて。目頭が熱くなりました。涙が止まりませんでした。でも、嬉しいだけではなかったのです。どうしてそれを「打ち間違い」で済ませてしまうのだろう。
あのひと言をまっすぐ私に伝えてくれたなら、たった一度でいいから。毎日の「了解」の2文字よりも、ずっと深く届いたのに。彼の本音は、いつも消し忘れでしか届かないのでしょうか。
(20代女性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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