

スマホで休日が溶ける人に。一流たちに学ぶ人生を変える「休日」の過ごし方
平日に一生懸命働くと、休日はついつい家でゆっくり過ごしたくなるもの。特に今はスマホひとつあれば、1日中ベッドの上でも暇つぶしも簡単です。
だけど……そんな自分の休日に、少しだけ物足りなさを感じている人もいるのではないでしょうか。何かしたいという気持ちはあっても、何を始めればいいか分からない人に、この本をおすすめします。
・一流と言われる人たちの休日の過ごし方
・なぜ、休日にたっぷり休んでも月曜日がしんどいのか
・効率よく働く人たちの「休暇マインド」
■休日がなあなあだから、休日も休まらない
『世界の一流は「休日」に何をしているのか』(越川慎二著・クロスメディアパブリッシング)の著者は、アメリカのマイクロソフトで働いた経験も持つ“一流”の1人。そんな彼が見てきた「世界の一流の休日の過ごし方」が、本の中で紹介されています。
一流のビジネスマンは、休日もストイックに過ごしているような印象がありますね。スマホを見ていたら1日が終わる……なんて非生産な休日を過ごすことはないのだということは分かっていましたが、それ以上に「休日への向き合い方」「仕事への向き合い方」が違うということが、本を読むと分かります。
まず、本の序盤では「疲れていても休めない日本人」について語られています。職場によっては働き方改革やリモートワークの増加で、仕事が効率的に進まずむしろ有給が取得しづらくなっていること、日本人ならではの「周囲の気遣いからくる休みづらさ」などに触れています。
たしかに、責任感の強い日本人には「自分の仕事は自分で終わらせないといけない」という、使命感が働きやすいように感じます。日本は社会構造的にも「気持ちも身体も休まらない状態」に陥りやすいことが分かるのですが、世界では何が違うのでしょうか。
越川氏は端的に「世界の一流は休むために仕事をしている」ことを指摘しています。人生の主役は、平日ではなく休日だと、あなたは感じることができていますか?
「仕事が趣味の人だっている」と思った人もいるかもしれませんが、それでも休日は必要なのです。本で紹介されている一流の休日の過ごし方は、スポーツや家族とのキャンプ、バーベキューなどの屋外活動や、読書、芸術鑑賞、などなど。そんなにアクティブに休日を過ごしては、月曜日がつらそうだと反射的に考えてしまう人もいるかもしれませんが、休日と平日をしっかりと切り離すことで、むしろ心身が回復しやすくなるのだといいます。
たしかに、休日も職場や取引先からの連絡がいつ飛んでくるか分からないような状況では、休日といえるかどうかも怪しいところ。仕事のことを考えて心配したり身構えていたりする時点で、それはすでに“休日”とは呼べないのです……。
■仕事がなあなあだと、休日も休めない
休日にも平日(仕事)のことを心配する時間が長ければ長いほど、月曜日が嫌になる感覚はなんとなく分かります。目からウロコだったのは、世界の一流は土日に月曜日を心配するのでなく、土日のために金曜日は仕事を早く切り上げるほど、休日を大切にしているということ。また、休日を充実させるためのたくさんの趣味を持っているということです。
たしかに、休日になんとなくダラダラしてしまうのは、面倒くささに勝つほどにしたいことがないから……とも言えますね。たしかに、海外ドラマのワンシーンで「休日に仕事の話は止めよう」、なんてデート中に会話しているシーンもみたことがあるような。
そもそも、超充実した時間を過ごすことができていれば、休日に仕事のことを考えるタイミングなどない……というのが、世界の一流の休日思考のようです。平日は優先順位をしっかり決めて効率的に働き、重要なタスクは週半ばに終わらせておくのが、一流のビジネスルーティン。休日をしっかり過ごすために、平日の過ごし方を決めているのです。
仕事をなんとなく進めていると、さまざまな外的要因も重なりやすくなり、終わらない仕事が増えてしまいます。そのことを「仕方ない」と諦めてしまえば、休日は「仕事の疲れを取るためのもの」にしかならず、ポジティブな休暇を過ごすことができなくなってしまいます。
月曜日がつらいのは土日のせいではなく、その前の週の自分の働き方が原因だったりもするわけですね。
■休日が充実すれば「週7日」全て効率的になる
働き方は、職場によってはすぐに改善することは難しいかもしれません。ですが「休んでもやることがない」という状況は、自分の行動次第で改善することができそうですね。むしろ、積極的に休日の予定を組んでいくことで、仕事を休まざるを得ない状況を作った方が休みやすい人もいるかもしれません。
1人で過ごす休日もいいかもしれませんが、本の中では「人と過ごす休日」の大切さについても触れられています。家族やパートナーと過ごす時間や、趣味のコミュニティがあることで、仕事とは全く違う人との出会いの増加や、偶発的に趣味が広がる可能性が高くなります。
楽しみになるような予定で休日が埋まると、自分で自分の時間を管理している、コントロールしているという感覚や、自己効力感(自分ならきっとうまくいくと思える感情)が高まるのだそう。そのためには、誘われてなんとなく入れる予定を作るだけでなく、自分が心からしたいこと、会いたいと思える人との予定を作る方が良さそうです。
休日を充実させることが、前向きな人生につながる……本能的には分かっていても、なかなか行動できていなかったという人も多いのではないでしょうか。もしも日本人のほとんどが前向きな自己効力感を手に入れることができたなら、日本はかなり幸せな国になるのではないでしょうか。
本の中盤では、そうは言われても行動の仕方が分からない、という人に向けて、休日の目標設定に関する考え方や、自己効力感を高めるためにできることについても触れられています。
そして、本書の中で最も心に刺さったのは「教養がなければいい仕事はできない」という一文でした。教養とは、人とのコミュニケーションや趣味の時間、新しいチャレンジによって広がっていくもの。休日を楽しめない人は、仕事人としても一人前になれないということです。
そう考えると、休日と仕事にはリンクしている点があって、どちらも含めて私たちの人生であることが分かります。だけど、仕事ばかりしていて休日を大切にしていない人は、人生全体が充実していたとは言えないのだ、と。
もしも来週の休日を、予定がないままに「なあなあ」に過ごしてしまったら、その次の平日も無駄な時間を過ごしてしまうことになるのかもしれません。人生を前向きに楽しむためには、自主的な行動が不可欠なのだということを、本が教えてくれました。
休日の終わりに“スマホを触る”以外の、人生全体に生かせそうな時間の使い方が分からない人は、ぜひ本を手に取ってみては?
(ミクニシオリ)
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