新海誠監督、最新作と過去作の繋がりに言及「アベンジャーズ的なことを期待している方も…」<すずめの戸締まり>
2021.12.15 20:07
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アニメーション監督の新海誠が15日、都内で行われた新海監督の最新作『すずめの戸締まり』(2022年秋公開)の制作発表会見に登壇。最新作と過去作の繋がりについて言及した。
ロードムービー「すずめの戸締まり」
同作は、日本各地の廃墟を舞台に、災いの元となる“扉”を閉めていく少女・すずめの解放と成長を描くロードムービー。見たこともない風景。人々との出会いと別れ。驚きと困難の数々。それでも前に進むすずめの物語は、不安や不自由さと隣り合わせの日常を生きる我々の旅路にも、一筋の光をもたらす。新海誠最新作、前回とのつながりは?
新海監督の作品と言えば、『君の名は。』では彗星落下を描き『災害』もテーマのひとつで、『天気の子』は『天気・空』をテーマに描いている。景色や災害…と最新作『すずめの戸締まり』は、過去作品と関連性があるのか問われた新海監督は「3作品で直接的つながりがあるかということに対しては、アベンジャーズ的なことを期待していらっしゃる方もいらっしゃると思うんですが、そんな直接はつながってないです」と関連性はないと断言。
「過去のキャラクターが出てくるかどうかは、わからない…伏せさせていただきたいんですけど、別に世界線は繋がっていない新しい物語です」と新たな作品であることを強調した。
また、新たにチャレンジしたこととして「すごくたくさんある」としながらも「アクションムービーであること」と明かし、「みなさんが想像するような、アクションスターが活躍するようなアクションムービーではないです。他にもいろいろあるので、徐々に知っていけたら…」と伝えた。
新海誠、最新作で描く“扉”への想い
上白石萌音と森七菜の出身地でもある九州を舞台にした今回の作品。舞台となる九州の過疎地域や災害地域なども描かれているのか尋ねられた新海監督は「そうですね。“扉を開いてしまったらが災いのもとになる”という設定があるように、人が住まなくなってしまった被災地のような災害場所もでてきます。作品の中で、人がいなくなってしまった寂しい場所に扉を開きたいという思いがありました。そういうテイストの作品です」と回答した。
新海誠監督、3年ぶり作品に
少年少女の物語を、美しい色彩と無二の音楽で紡ぎ出す“新海ワールド”は、国境や世代の垣根を超え多くの人々を魅了し、生み出してきた作品は高く評価されてきた。そして、『君の名は。』(2016年)、『天気の子』(2019年)に続き、3年ぶりとなる最新作が始動する。キャラクターデザインを務めるのは、『君の名は。』、『天気の子』と新海監督作品のみならず、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』(2021年)の作画監督を務めるなど、今や日本を代表するアニメーターとなった、田中将賀。作画監督は、『星を追う子ども』、『言の葉の庭』、『君の名は。』と新海監督作品を多く手掛けてきた土屋堅一。美術監督には『君の名は。』『秒速5センチメートル』などで繊細かつドラマチックな背景を生み出した丹治匠と、日本最高峰のスタッフが新海監督の元に集結した。
なお、この日の会見には、『君の名は。』ヒロイン・宮水三葉役の上白石、『天気の子』ヒロイン・天野陽菜役の森も登壇した。(modelpress編集部)
「すずめの戸締まり」ストーリー
九州の静かな町で暮らす17歳の少女・鈴芽(すずめ)は、「扉を探してるんだ」という旅の青年に出会う。彼の後を追うすずめが山中の廃墟で見つけたのは、まるで、そこだけが崩壊から取り残されたようにぽつんとたたずむ、古ぼけた扉。なにか引き寄せられるように、すずめは扉に手を伸ばすが…やがて、日本各地で次々に開き始める扉。その向こう側からは災いが訪れてしまうため、開いた扉は締めなければいけないのだという。
――星と、夕陽と、朝の空と。迷い込んだその場所には、すべての時間が溶けあったような、空があった――
不思議な扉に導かれ、すずめの“戸締まりの旅”がはじまる。
【Not Sponsored 記事】
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