二宮和也(提供写真)

嵐・二宮和也は「本当に人たらし」妻夫木聡が人柄明かす 久々客前イベントに感慨<浅田家!>

2020.10.02 19:32

二宮和也が2日、都内で行われた主演映画『浅田家!』の初日舞台挨拶に、共演の黒木華、風吹ジュン、平田満、妻夫木聡、原案の浅田政志氏、メガホンをとった中野量太監督とともに出席した。

今作は、父、母、兄、自分の4人家族を被写体に、“家族がなりたかったもの”、“家族でやってみたいこと”をテーマに様々なシチュエーションでコスプレして撮影し、ユニークな“家族写真”を世に送り出した写真家の浅田氏。そんな彼が撮影した2冊の写真集を原案に、『湯を沸かすほどの熱い愛』(2016)でその年の映画賞を総なめにした中野監督が、実話に基づき、独自の目線でオリジナルストーリーとして映画化。

無茶で自由奔放ながらどこか許せてしまう人間味溢れるキャラクター・政志を演じるのは、『母と暮せば』(2015)で第39回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞のほか、数々の映画賞を受賞している、圧倒的な演技力を誇る二宮。そのほかキャストに、日本アカデミー賞など数多くの映画賞に輝いた実績をもつ妻夫木、風吹、平田、黒木、菅田将暉と、まさに日本映画界を代表する豪華キャスト陣が集結。

先日行われた完成報告会では、実際の家族のようなあたたかい空気感を漂わせていたキャスト陣。浅田氏の撮影による和やかな雰囲気のオフショットも話題に。また、第36回ワルシャワ国際映画祭「国際コンペティション部門」、第25回釜山国際映画祭「オープンシネマ部門」と2つの国際映画祭への出品も決定。国内でも、一足先に今作を観た多くの著名人から数多くの絶賛の声が集まっている。

コロナ禍により無観客のイベントが続いていた今作だが、本日2日、全国343館で公開初日を迎え、『浅田家!』のイベントとして初めて、観客を前に舞台挨拶を行った。さらに、全国47都道府県150館の劇場への生中継も実施された。

二宮和也、舞台挨拶に感慨 妻夫木聡からは「人たらし」の声

(左から)風吹ジュン、浅田政志氏、二宮和也、黒木華、妻夫木聡、中野量太監督、平田満(提供写真)
(左から)風吹ジュン、浅田政志氏、二宮和也、黒木華、妻夫木聡、中野量太監督、平田満(提供写真)
主演の二宮をはじめとした7名のキャスト・スタッフ陣が壇上に現れると、会場に集まった約130名の観客から大きな拍手が沸き起こり、久々の観客を前にキャストも嬉しそうに場内を見渡していた。舞台挨拶の模様が全国150館の劇場に生中継されていることについて、二宮は「僕らはレギュラー番組もやっていて、通常だったらお客さんに盛り上げてもらうところも、そういうこともなくなり、むしろそれが定着しつつある中で、こうして舞台挨拶ができて本当によかったです。全国の皆さんにこうやって登壇者が出てきて挨拶する姿をお見せすること自体が久々なんじゃないかと思います。“動き出したな”という感覚がすごくあります」と話し、初日を迎えた喜びと感謝を伝えた。

トークでは、すでに映画を観た人たちから「泣ける」という声が多く届いていることに触れ、劇中でグッときたシーンについて、二宮は「お母さんに殴られるシーンが“浅田家”を一番象徴していて良いシーンだなと思います。一見普通の家族と逆転しているように見えるけど、でもそれが不思議とフィットしていて、あたたかさを感じるシーンで『浅田家らしいな』と思いました」と語り、「久しぶりに舞台挨拶をやらせていただきましたが、今後もこういう形で映画の世界は戻ってくると信じています。みんなで同じものを観て共有するという行為が映画の価値を高めることだと再認識しました」と真摯に伝えた。

妻夫木聡(提供写真)
妻夫木聡(提供写真)
また、妻夫木は「(劇中の)少女が父親の写っている写真を探すシーンがグッときました。僕も最近アルバムを見返す機会がありましたが、父があまり写っていなくて、理由は映画と同じだと思うのですが、そこで父親の愛情に初めて気づくことができました」といい、「二宮さんは本当に人たらしで、人との間に壁を作らず、常に自由に羽ばたいているような人なので、一緒にいるとこちらまで感情豊かになりました」と二宮の人柄についてもコメント。黒木は「あたたかい映画に参加できてとても嬉しいです。実際に浅田さんがコスプレ家族写真を撮影している姿にグッときました。ご本人が実際に撮影していたときのことを、重ね合わせながら見ているのかと思いながら見ていました」と撮影を振り返った。

黒木華(提供写真)
黒木華(提供写真)
フォトセッションでは、過去に浅田氏が実際に受賞し、劇中にも登場する木村伊兵衛写真賞の授賞式を彷彿とさせる金屏風をバックに画作りし、華々しく初日をお祝い。最後には、急遽浅田氏が壇上のキャストを撮影する展開に。終始あたたかな雰囲気の中で、初日舞台挨拶を終えた。(modelpress編集部)
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