

GSIクレオスグループのいずみ、新3カ年計画で収益基盤を強化 「グラマープリンセス」も黒字化

GSIクレオスグループのレディスインナーメーカー、いずみ(大阪、佐藤大助社長)は、25年3月期の売上高が前期比7.7%増の43億8000万円と復調してきた。4月から3カ年計画を開始、3年後に売上高は48億円ながら収益を伸ばす方針を掲げている。この3年で収益基盤を固めGSIクレオスが創立100周年を迎える次の3年間でもう一段の飛躍を目指す。
前期は主力の専門店チェーン向けのOEM(相手先ブランドによる生産)が堅調に推移した。為替も一時の円安に比べ、落ち着いてきたことも貢献した。この間、人員以外でのコスト削減を進めたほか、単価が一定上がったことで収益も改善。中国が主だった生産は、ベトナムへの分散を進め、今期は20%弱にまで増える見込み。中計では30%程度を予想する。
強化してきた自社ブランドおよびECも形になってきた。ぽっちゃりさん向けの大きいサイズ「グラマープリンセス」は、ECを主に年商2億5000万円、足掛け8年で黒字基調となった。東西の事業所で行う予約制の計測サービスも好評だ。事業所の規約上、その場で販売できず購買はECへの誘導になるが、「買わされないという安心感も逆にプラスになっているのでは」と分析する。大きいサイズのノウハウは、OEMでも評価を受け始めた。
一方、海外市場の強化も継続課題。インドネシアのECサイト出店などを進めてきたが、高関税の問題のほか、モールドタイプが市場の主流となっており、同社が持つレースやデザインの強みが生かせないと判断し、事業はいったん休止した。その半面、中国、台湾、韓国などのビジネスパートナー向けに、大きいサイズでブランド供給やOEMのニーズがあると見て、戦略を切り替えていく。
GSIクレオスがトリアセテート繊維「ソアロン」事業を買収したことも背景に、グループ内連携もさらに強化していく。トリアセテートはファンデーションには使いにくい素材だが、中長期的視野で開発を進めていく方針。既にGSIの持つ高機能冷感素材などの活用がいずみでも進むなど、GSIの本拠があるOMMビルへの移転(23年)の効果が出てきた。
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