

アダストリア、入庫やピッキングなど物流作業の自動化進む 拠点大型化で集約も

アダストリアは物流体制を強化している。25年6月に茨城県常総市の物流センターで、これまで人手が必要だった入庫やピッキング作業を自動化した。今後は大型の物流センターの新規開設を増やし、現状の8拠点を7拠点に集約して効率化、省人化する。
同社は25年2月期に2931億円だった連結売上高を、30年2月期に4000億円に伸ばす計画だ。合わせて物流の能力拡大も進めてきたが、人口減などを理由に従業員の確保に苦戦していた。
「今後、人手不足はさらに深刻になる。少人数でも運営できるよう、作業にかかる時間やコストを削減する必要がある」(林正武上席執行役員ロジスティクス本部長)と見て、物流の自動化に乗り出した。22年に自社ECの物流を担う茨城西物流センターに自動搬送ロボットと移動棚を導入した。

グループの全国約1500店のうち、約800店の物流を担う常総市のセンターは搬送機器のオークラ輸送機、物流ロボティクスサービスを提供するプラスオートメーションと組んで改装した。同社初の試みで、商品の入庫、ピッキング、パッキンの組み立て、仕分け作業のほか、梱包(こんぽう)や送り状の添付も自動で行う。




これにより入庫点数の最大量は、自動化前の1.6倍の約8万点、出荷点数は1.4倍の約7万点に拡大した。作業の単純化で新人でも即戦力として活躍できるほか、体への負担が減り働きやすさが向上した。
物流網の再編も進めている。24年3月時点の拠点数は関東に6、神戸に1、福岡に1だったが、24年7月に茨城県水戸市の拠点を閉鎖した。8月には神戸に関西以西の店舗向けの物流センターを開き、福岡の拠点を閉鎖・集約する。
「自社ECのオープン化で、他社の商品も預かることが増えた。扱うアイテムの数とカテゴリーが拡大している」ため、27年には茨城県内にEC向けの物流センターを新設する計画だ。

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