

25~26年秋冬トレンド解説 ①ポジティブ80's パワーショルダーが復活

25~26年秋冬デザイナーコレクションは、80年代調のパワフルな女性像に焦点が当たった。女性の前向きな強さを象徴するのは、パワーショルダーのアイテム。テーラードジャケットをはじめ、ドレスやセーターなどさまざまなアイテムで表現されている。世界でジェンダー平等や女性の地位向上が叫ばれるなか、女性の社会進出が進んだ80年代に着目した。
(青木規子、写真=大原広和、ブランド提供)
80年代当時、一世を風靡(ふうび)したパワーショルダー。大きくサイドに飛び出すショルダーラインは、パワフルなイメージを演出するのに欠かせないディテールだ。
ただ、今シーズンは当時のように女性が戦うための鎧(よろい)のような硬さは存在しない。パワーショルダーのジャケットに落ち感のあるドレスを合わせたり、少し丸みのあるパワーショルダーのコートを仕立てたり、柔らかくエレガントに表現するのが今の気分だ。自立した強い女性像ではあるものの、そこにゆとりが感じられる。
硬すぎず軽快に
キーアイテムは、テーラードジャケットやテーラードコート。ひざ下丈のストレートスカートを組み合わせたスカートスーツも目立った。「コペルニ」のようにかっちりとしたテーラードジャケットに透け感のあるセーターやシフォンのスカートを組み合わせて、軽やかにスタイリングするのが特徴だ。

象徴的なのは、「ジバンシィ」が発表したテーラーリングのミニドレス。大きく張り出した肩、太めの袖は強さを感じさせるが、がちがちに硬くない。柔らかさをプラスするのは、曲線的なウエストや黒地に際立つ白のライン。裾を折り畳んだようなAラインのスカート部分は、布の動きが感じられて軽やかに見える。強さと軽快さを併せ持っている点が特徴だ。

「ステラ・マッカートニー」のテーラードスーツも、今を生きるポジティブな女性像が表現されている。ショー会場はオフィスのような空間。オフィスチェアやコピー機などが置かれた空間で、スーツ姿のワーキングウーマンたちが登場した。パワーショルダーのジャケットは80年代をほうふつさせるが、キラキラ光るビジューのフリンジが揺れてリズミカル。どこか遊びが感じられる。大きな肩のパイソンドレスは、落ち感のある素材で軽やかに仕立てられている。

ニットも肩パッド
日常アイテムにパワーショルダーを取り入れる表現は、若手デザイナーに多かった。パリで発表するニューヨーク発の「ヴァケラ」は、白いTシャツに大きな肩パッドをプラスしてパワフルなスタイルに仕上げた。ベースとなるアイテムはカジュアルだが、かっちりとしたショルダーラインがオンのスタイルに引き上げる。全てのアイテムを巨大化させるアイデアで、Tシャツもパールネックレスもブラもかなり大きい。楽しいアイデアが、パワフルなスタイルを形作っている。

同じくパリで発表する注目の若手「ジュリー・ケーゲル」も、デイリーなアイテムとパワーショルダーをドッキング。ジャージーのシースドレスの肩に大きなパッドを入れることで、直線的なシルエットに変身。メタリックな袖口もアクセントになっている。ベルベットの肩パッドをカーディガンの上に飾ったデザインも目を引いた。

そのほか、ボリュームのあるファーのコートやショートジャケットで上半身を強調したスタイルも増えている。




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