《注目のEC》ブックオフ「リハロ」 取り寄せサービスと併売で店舗連携強化
ブックオフコーポレーションが運営するプレミアムラインサイト「rehello」(リハロ)は「ハグオールファッション」の名称を変更し扱い商品や機能を大幅拡充して23年1月オープンした。売り上げは1年で1.7倍となり、24年も20%増ペース、商品数は2万点まで拡大した。店舗取り寄せサービスの強化によるブックオフ店舗との連携を強めている。
リハロは、アパレルやブランド品などを中心とする買取特化型店舗「ブックオフ総合買取窓口」、百貨店内の買取専門店「ハグオール」での買い取り商品を中心に販売する。どちらの買取品も高額品が多い。
今夏から始めた取り寄せサービスは、実店舗で商品(3点まで、単価1000円以上)の状態・サイズを確認でき、その場で購入できる。キャンセルも可能だ。サービス利用客の客単価は平均2万5000円で利用しない客(1万2000円)の倍以上だ。商品確認ができる安心感が単価を上げている。総合買取窓口をはじめとする22店舗で実施している。23年8月のサイトリニューアルで、サービスの認知度が上がり利用客も増えている。
このサービスは、リハロの売り上げ拡大だけでなく、EC客の店舗への新しい導線を作ることも狙いだ。「EC購入の拡大以上に、ブックオフ利用を生活に取り入れてもらうことを重視」(沖山晃リユースECセンター運営部長)している。
現在は、取り寄せ可能な商品点数・単価などの見極めを進めながら、サービス実施店舗拡大に取り組んでいる。このサービスでの売り上げを店舗に計上する仕組みとともに、店舗でのついで買いやその後の買いがつながることを説明しながら進めている。
また、ブックオフでもブランド品を扱う店舗は多く、店舗からリハロへの出品も広げている。25年はこうした店舗との併売や取り寄せサービス拡大に力を入れる。年明けには「Rehello」(リハロ)に名称変更し、総合買取窓口店舗も同じ名称とする。サイト経由の買い取りの仕組みも準備を進めている。
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