奈良・ならまちの「キューカンバー」 店内外でイベント積極化 衣料品回収・販売も
2024.03.29 06:27
提供:繊研plus
奈良・ならまちにあるセレクトショップ「キューカンバー」(Qcumber、龍ケ江凜平代表)は、店内や店外でのイベントを強化するなど、意欲的な動きを見せている。龍ケ江氏が副業で23年1月にオープンし、2年目に突入した。〝個店ならでは〟の客との距離の近さを生かし、顧客作りに手応えを見せている。
ならまちの自宅の1階を同店としてオープン。「オリキュレール」「H.ユニット」などのアパレルのほか、靴下の「ヤハエ」などの服飾雑貨、器やアート作品も扱う。販売するというよりも、セレクトした物の魅力をまず伝えるというスタンスで接客し、店のファンを着実に増やしている。
23年秋からは、新たな試みとして、古物商許可を取り、顧客の着なくなった服を買い取り・回収するサービスを開始。回収した服はクリーニングなどのケアやリペアを施し、自店や期間限定店で販売する。「着なくなった服が簡単に捨てられるのを減らしたかった。顧客から良い服が回収候補として持ち込まれるし、代わりにここで新しい服も楽しんでもらっている」と手応えを話す。
24年2月には、近隣のカフェで「青空古着市」と名付けた古着や雑貨の販売イベントを実施。3月にも別の古着店が参加して開催しており、今後も継続していく考えだ。
店内でも期間限定のイベントを継続・強化している。3月30、31日には、物作りへのこだわりが光る「アナザースタンダード」の受注会となるポップアップイベントを開催する。23年夏に続くもの。同月は新たに扱うことになったジュエリー「アルチェイスト」のクリエイターを招いたイベントも実施した。今後も自身の経験を生かし、可能性を秘めたブランドとともに積極的な提案を繰り出していく。
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