

渋谷の排水溝、とんでもない量の吸い殻が見つかり物議 渋谷区に「ポイ捨て対策」を聞いた
渋谷区内の排水溝で発見された大量のタバコの吸い殻が「酷すぎる」と物議。非難を浴びた渋谷区に、タバコ問題への取り組みを聞いた。
「喫煙」という行為そのものが、一般的でなくなって久しい昨今。特に、紙タバコを目にする機会は激減している。
そんな中X上では、喫煙者の肩身をさらに狭くする光景が「酷すぎる」と、大いに物議を醸しているのだ。
渋谷の排水溝で見つかったのは...
今回注目したいのは、純粋な気持ちから善行を行なう「リアルライフヒーロー」のスミレンジャーZさんが投稿した一連のポスト。

「怖いか? 渋谷にポイ捨てされている煙草の量が...」という意味深な1文が綴られた投稿には、路肩の排水溝に詰まったタバコの吸い殻が大量に写った写真が添えられている。

もはや「大量」という表現では生温いほどのボリュームは、回収した吸い殻で「小さな山」が作れるほどであった。
「区は何をやってるんだ」と疑問の声も...
こちらのショッキングな光景は瞬く間に話題となり、Xユーザーからは「だからタバコが嫌いなんだ」「タバコって本当に害しか生まないですね」「ポイ捨ては厳罰化すべき」「タバコの量も怖いし、灰皿を知らない人たちも怖い」「同じ喫煙者としても許せない」など、怒りの声が多数寄せられていた。
また、「区は何をやってるんだ」「喫煙所が無いから、こういう事態になるのでは?」といった具合に、渋谷区の対応や対策に疑問を覚えるユーザーの声も散見されている。
しかし、ポスト投稿主・スミレンジャーZさんに話を聞くと、「渋谷区はゴミ回収などのボランティア支援が充実しており感謝しています。増え続けるゴミを回収するため、毎朝ボランティアや業者が頑張られているのは、とても眩しい光景です」という、好意的なコメントが得られた。
そこで今回は、大きな話題となった「タバコのポイ捨て問題」をめぐり、渋谷区に取材を実施することに。
わずか2時間の掃除、拾った吸い殻の数は...
https://twitter.com/iijNWqUQ7i41630/status/1949427420018422002
話題となった写真の詳細について、スミレンジャーZさんは「排水溝のタバコは、道玄坂を上った辺りの京王井の頭線の改札付近に集中しています。私が知る限り、5〜6箇所くらいは投稿のような煙草で埋め尽くされた状態です。知らない範囲や、渋谷全体ではまだまだあるかと思います」と、説明する。
なお、排水溝以外にも路上で相当数の吸い殻を発見しており、一度のゴミ拾い(約2時間)で、1,000本から1,500本ほどのタバコを回収するというから驚きだ。

その中で排水溝のタバコは全体の7割ほどを占めるため、外を歩いているだけでは気付けない大量のタバコがポイ捨てされているワケである。
渋谷区での活動が注目されるスミレンジャーZさんだが、日頃は東京・杉並区の方南銀座商店街を中心に活動中。その際は、学生が主体となって子供達の居場所づくりを手がけるプロジェクト「駄可笑屋敷」と連携することが多いそうだ。
年々「喫煙所」の数を増やしている渋谷区
区内での喫煙事情について、取材に応じた渋谷区 環境政策部 環境整備課の担当者は「渋谷区では2019年7月から、公共の場所(屋外に限る)での喫煙は過料処分の対象としています。喫煙をしようとしているが、実際にはまだ喫煙していなければ指導にとどまりますが、吸っていることが現認されれば2,000円の過料処分となります。過料処分は、渋谷区全域で取締りを行っています」と説明する。
また、区内の喫煙所設置については、設置費用の上限額を900万円とする助成を行なうほか、維持管理費に上限月額20万円の助成を行なうなど、積極的な施策を見せていると判明。

2025年8月時点で、区設置指定喫煙所:10か所、その他指定喫煙所:9か所、大規模建築物条例に基づく公衆喫煙所:19か所、その他一般利用可能な喫煙所:1か所という、計39か所の公共喫煙所を有していると分かった。
この数は年々増加しており、2022年、および2023年はそれぞれ4箇所、昨年(2024年)には5箇所、新たな喫煙所が設置されている。
ゴミ問題に対する渋谷区の取り組み
「きれいなまち渋谷をみんなでつくる条例」において、「喫煙をしようとする場合は、その場所に配慮するとともに、受動喫煙を生じさせないようにすること」(第4条第2項)、「何人も、公共の場所等にみだりに吸い殻、空き缶等を捨ててはならない」(第11条第1項)、 「何人も、公共の場所(屋外に限る。)においては、喫煙をしてはならない」(同条第2項)といった内容を規定している渋谷区。

ポイ捨て問題にも真摯に取り組んでおり、環境整備課の担当者は「渋谷区では、巡回員(分煙対策指導員及び喫煙ルール啓発員)が区内全域を巡回し、ポイ捨て者に対する指導および、ポイ捨てごみの回収を行なっています。 また、ボランティアで清掃活動を行う個人または団体を支援するため、清掃用具の貸し出しなどを行なっています」と、説明している。
今回話題となった写真を見て、「渋谷区の怠慢」と感じた人もいるかもしれないが、実際は喫煙者個々人の「モラル」に依る部分が大きい。路上喫煙、および吸い殻のポイ捨ては、厳に慎んでほしい。
執筆者プロフィール
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ハロウィン翌日の渋谷ゴミ問題に関する取材を多数手がける。
(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)
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