和田明日香「最終回かな？」手塚理美と語り合う“人とのコミュニケーション”に必要なツール＜和田明日香とゆる宅飲み＞

2025.04.01 12:00

料理家・食育インストラクターの和田明日香がゲストを招き、リラックスして“宅飲み”するようすを映すBSテレ東の人気番組「和田明日香とゆる宅飲み」(毎週火曜夜10:00～)。3月25日の放送では、80年代のドラマを席巻した名女優の手塚理美がゲストとして登場した。

今回のゲストは80年代に爆発的な人気を誇った名女優・手塚理美

1980年代の人気ドラマ「ふぞろいの林檎たち」などをはじめ、数々のドラマに出演した名女優・手塚理美。2人の息子を育てながら芸能活動を続けてきた大御所中の大御所を和やかな雰囲気で出迎え、いつものスタジオに手塚を案内する。

今回の出演に際して、手塚は3点のお土産を持ってきてくれた。イチオシの日本酒である「頸城酒造」(新潟)の「越路乃紅梅純米」、海苔が大好きだという手塚が好む「ぬま田海苔」(東京)の「初摘み◯(まる)3種食べくらべ」、葛粉を使った冷凍して食べる「三秀堂」(神奈川)の「くずバー 10本入り」と目白押しだ。

ビールをひと口飲むと「おはようございます」と笑う和田は、目が覚めたと言いながら「初摘み◯(まる)3種食べくらべ」を開ける。「絶対好きだと思う！」と語る手塚に推されながら3種の海苔を食べ比べてみるのだが、その味わいには「海苔!!」と大喜び。風味の強さもさることながら、酒に合う味わいに「もう今日これでいいんじゃないですか？」と料理を放棄しそうになるシーンも。

そうは言っても、やるときはやる和田。海苔をふんだんに使用して「クレソンと初摘み海苔のサラダ」を作り上げると、ひと口食べた手塚がおいしいと目を丸くした。「海苔があればドレッシングは要らない」と笑う和田は、そのまま「今、一句…“クレソンや”みたいな」と続ける。一句詠むのかと思われたが、残念ながら句が完成することはなかった。

生きることは食べるということ…他者との通じ方について語る母親たち

やがて話題が子育てに移ると、和田は手塚にある相談をする。1000円を家に置いて長男にお使いを頼んでおいたところ、長男から「お金は置かれていなかった」と言われた和田。おそらくは遊びにいく予定のあった妹が1000円を使ったのだろうと推測している。

しかし妹を問い質しても「知らない」と言われ、つい頭ごなしに怒ってしまったという。話を聞いた手塚は「どうして怒ったのかを伝えればいい」と静かに答える。穏やかに相談に乗ってくれた手塚の言葉を聞いて、和田は手塚に対して「怒らなさそう」と率直な印象をこぼす。しかし手塚はすぐに否定して「すごいから」と笑いかけ、決して完璧な母としての意見ではないことを明かす。母親同士ならではのひと幕も見られるのだった。

その後も自分たちの子どもについての話が続き、「子どもって親の所有物じゃないから」と切り出す手塚。やりたいことをやらせてあげたいと語りつつ、「生きるって食べるってことよ」と微笑む手塚に、和田は大きな共感を見せた。

人の気持ちや考えは他者と話をしなければわからないものでもある。だからこそ酒や食事は、すなわちコミュニケーションツールであると語る2人。和田は手塚の話に感銘を受けたようで、「理解しているのは目の前の手塚さんだけど、その奥にある大きなものをもらっている気がして」と真剣な表情で語る。しかし「最終回かな？」とジョークでまとめ、深い話でしんみり終わらない“和田節”も。

番組の最後に、和田は「“それ私の為に言ってくれてます？”っていうくらい同じでした」と共感ばかりのトークだったことを振り返る。初対面なのに不思議と自分と同じことを考えている部分が多かったと語り、ふたたび飲みに行きたいと結ぶのだった。

母親同士の悩みを相談しながら、考えが非常に近い2人の濃密な語らい

今回の放送では、母親としての悩みを相談しつつ楽しく飲み明かすようすが見られた。母親同士でも子どもの性格や行動は千差万別、悩みの種も当然異なってくるはずだ。しかし手塚と和田は、本人が驚くほどに考え方が似ていた。

放送では快活で楽しそうな姿を見せるのが常である芸能人。だが母としてはどこの誰とも変わらない悩みがあり、向き合うなかでは1人で答えを見いだせないこともある。そんなとき、自分と考え方がそっくりな人に背中を押してもらえるのは非常に心強いことだろう。母としての和田明日香にとって、印象的な回となったに違いない。

次回4月1日(火)の放送では、ウエンツ瑛士がゲストとして登場。今回の放送で登場したレシピは番組公式Instagramに掲載されるほか、手塚とのゆる宅飲みを収録した25日放送回はTVerにて見逃し放送がおこなわれている。