捨てられた子たちが行き着く“動物愛護センター”の実態…飼い主が愛犬を預けに来たまさかの理由に「気持ちも分かる」の声【作者インタビュー】
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、マンガワンにて連載中の人気作品『全部救ってやる(2)』をピックアップ。
作者の常喜寝太郎さんが昨年12月にX(旧Twitter)で同作の切り抜きを投稿。そのポストには合わせて10万以上のいいねと共に、多くの反響コメントが寄せられた。この記事では常喜寝太郎さんにインタビューを行い、創作のきっかけやこだわりについてを語ってもらった。
動物愛護センターの実態とは…
保護活動家の久我とその活動を手伝う星野は「動物愛護センターに連れてってほしい」と得意顔で語る歓楽街の店長・石切と出会う。
久我はそんな石切に対して「自分で行動しろ」と冷たく言い放った。これを聞いて、保護活動を"見栄を張る道具"に使っていた星野は反省し、自らセンターの見学に行くことに。
いざセンターに行くと、そこには石切の姿が。星野と同様、久我の言葉に感化されてセンターの実態を自分の目で確かめに来たらしい。2人でセンターの椅子に座って待っていると、早速犬を連れた飼い主がやって来た。
「この子をここに置いていきたいんですけど」
飼い主から話を聞いてみると、飼い犬を預けようとした理由は予想外なものだった…。
動物愛護センターの実態が忠実に再現されている本作。読者からは「保護活動について知れる良い漫画」「沢山の人に読んで欲しい」「セリフが自分に突き刺さってくる」「全部救える世界になって欲しい」など多くのコメントが寄せられている。
「認識はアップデートする必要がある…」作者・常喜寝太郎さんが語る創作秘話
――『全部救ってやる(2)』では動物愛護センターの実態について描かれていますが、本作を描くうえでこだわった点や見て欲しいポイントがあればお教えください。
まず、愛護センターのイメージが“かわいそうな犬たちがいる”や“処分機”というイメージが強く、そもそもその認識が正しいのか、取材して確認することから始めました。2か所の愛護センター様に協力していただいたのですが、結果は大きく違いました。現在、処分機は使われておらず、認識はアップデートする必要があると思いました。
他にも、保護活動者さん視点や知人、ヤフー知恵袋を読み漁るなど、色んな角度から情報収集に力を入れました。愛護センターや保護活動と聞くと重苦しいイメージで、辛いエピソードが取り上げられがちではありますが、ぜひ一歩踏み出し、愛護センター職員さんの声を読んでみて欲しいです。
――本作を描くために取材をされたとのことですが、特に印象的だったお話があればお教えください。
センター職員さんの「葛藤」の部分です。行政の職員である以上、やりたくてもできないことがあります。でも、中にはプライベートで動物のために動いている職員さんもいます。
センター職員さんに殺処分をシステム的に行っているというイメージを持っている人もいたのですが、職員さんの生の声は「殺したくて働いている人なんかいない、守るために働いている」というものでした。センターも活動者も動物を助けたい者同士、同じ方向を向いて力を合わせていきたい。そんな言葉をマンガにしました。
――「保護活動の課題がよく分かる」「セリフが刺さった」など大きな反響がありましたが、コメントを読んだ時のお気持ちをお教えください。
一番嬉しいのは、「~を知れて良かった」「~の印象が変わった」など、全く知らない、興味がないところから意識してもらえるようになったコメントをいただけた時です。真逆の意見を持っている人もいると思います。でも、この作品を通して「世の中にはこんな人もいるんだ」と思ってもらえたら嬉しいです。
――動物をこれから飼おうとしている人に向けてメッセージをお願いします。
“自分がいま飼える環境にあるのか?”や“生涯どのくらいお金がかかるのか?”など、今はネットがあるので、飼う前によく調べてほしいなと思います。
丁度今制作している「看取りシェルター編」(32話から掲載)では、命を飼うことの、楽しいことだけじゃなく最後の別れも来る部分を題材にしています。読んでいただければ幸いです!
――3月には『全部救ってやる(3)』が発売予定とのことですが、どんなお話かお教えいただけますか?
124頭のチワワを火事が起きた犬舎からレスキューする話がメインです。しかし、主人公以外に現場に駆けつけた保護活動団体のDEFFENDと活動方針の部分で衝突します。
実は、いろんな保護活動者さんから「活動者同士の揉め事も描いて欲しい」という要望が多かったんです。なので「命を救う者同士の衝突」というのも書かれています。新キャラでくるみという関西弁の子が登場しますが、僕はお気に入りです。
活動者と方もお話を聞いていると、色んな人たちがいます。揉め事も多いし、お金や承認欲求目的になってしまう人もいるそうです。そんなイメージが混在して保護活動自体が悪いものに見える人もいる。
なので、活動者すべてが正義ではなく、人間が何か間違えたりすることもあるという裏側の面や葛藤の部分も描いて改めてクリーンに見てもらいたいと思いました。
――最後に、作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いいたします。
まずは身近な動物(犬やネコ)を描いていますが、作品が続けば、動物園、水族館の海の保護活動、バードストライクを防ぐための野鳥調査をなど、動物と携わる様々な人達のことを描きたいと思っています。今後も『全部救ってやる』の応援をよろしくお願いいたします!
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