魔法少女である三十路の主人公、正体を隠し通すために取った決死の手段が「代償があまりにも大きい」「綱渡りすぎる隠し方」と話題に【作者インタビュー】

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、ヤングキングBULL(少年画報社刊)にて連載中の『魔法少女三十路』の1エピソード、『大人のテクで正体バレを防いだ魔法少女(35歳)』を紹介する。作者の三倉ゆめさんが、12月11日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、8000件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、三倉ゆめさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。

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会社に伝わってしまったかもしれない、そんな朝のこと

「遂にこの日が…来てしまった」歯ブラシをくわえたまま立ち尽くす、35歳の魔法少女・保守ようこ。先日魔法少女として戦うようこの姿が映像に捉えられ、世界中に拡散されてしまったのだ。魔法少女というキーワードで検索すると、マスクでギリギリ素顔を隠したようこの画像が出てきてしまうほど。

ようこはこの状況に、「そんなの会社の人も見てるに決まってる!!も…もしかしたら…私が魔法少女だってバレてるかもしれないー!!」と頭を抱えるしかなかった。そして仕事に行きたくない気持ちを押さえながら、このタイミングで休むのも怪しいと出勤することに。

「お、おはようございまーす」と会社の扉を開いたようこを出迎えた社員たちのようすは至って普通。しかし魔法少女の話題自体は広がっており、決して油断はできない。しかも一緒に昼食を食べていた同期の佐伯冴子は、「あの魔法少女さ、絶対大人だわ」と魔法少女のプロファイリングにハマっているというではないか。

画像から正確に年齢や属性を見抜いていく冴子は、決定的な証拠として「二の腕のほくろ」を指摘。ちょうど半袖を着ていたようこはその言葉に動揺して、とっさに腕のほくろを隠してしまう。当然怪しまれてしまったようこは、魔法少女ということだけはバレないように決死の手段を取る…。

この漫画を読んだ人たちからは、「発想が面白すぎる」「代償があまりにも大きい」「綱渡りすぎる隠し方」「うさちゃんすやすやでかわいい」など、多くのコメントが寄せられている。

幼いころの疑問を偽りなく描き切る、こだわりの展開

――本作では魔法少女が実は35歳であるというストーリーに新鮮さを感じました。発想のきっかけなどがあればお教えください。

子どもの頃からめんどくさい子でして…(笑)魔法少女ものを見てて、いつもなんで毎回子どもなん？敵全員で襲ったほうが早くない？とかイチャモンつけながら見てたんですが遂に我慢ならず描きだしてしまいました…すみません(笑)

――主人公の友人が魔法少女の正体が大人であることに気づくシーンが非常に印象的でした。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい！」というポイントがあればお教えください。

こだわった点は嘘をつかないと言うかつけない所ですね子どもの頃見てた疑問を偽りなく描いてます普通にマスク被ってるとはいえ、子どもと大人の見分けくらいつきますからね(笑)今後も偽りなく事実をそのまま誇張もせずさらけ出します…！

――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

全部好きなんですけど、特にうさの辛辣な言葉は必見ですよね、、自分の性格の悪さがちゃんとにじみ出ててるなと思い知らされますね笑

――本作は魔法少女がテーマですが、三倉ゆめさんがもし魔法を使えるとしたらどのような魔法を使いたいですか？

漫画が一瞬で完成する魔法。

――今後の展望や目標をお教えください。

メディア化ですね！うさやようこが動いてる所がとにかく見たいです三話のようこが一話丸ごと変身するシーンなんか絶対カオスな映像なりますからね…どんな空気が流れるのか知りたくて仕方ないです(笑)あーあ 誰かアニメやドラマ化してくれないかな…(チラッ

――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします！

時代錯誤な漫画ですが人間の魅力を描いてるつもりです臭いものに蓋をするのではなく臭いものも愛するそれが魔法少女三十路です今後も応援よろしくおねがいします！たくさん周りに広めてくださいっ！