佐藤綺星&橋本恵理子&八木愛月、AKB48の20周年は「もっともっと強く!」
AKB48が、通算10作目となるアルバムにしてグループ史上初となるコンセプトカバーアルバム『なんてったってAKB48』を12月25日(水)に発売する。“アイドル タイムマシン”をコンセプトとする本作では、昭和・平成・令和のアイドルソングをAKB48メンバーがカバー。WEBザテレビジョンでは、2022年に加入した17期生の佐藤綺星(さとう・あいり)と橋本恵理子(はしもと・えりこ)、2023年に加入した18期研究生の八木愛月(やぎ・あづき)の3人に、本作の注目ポイントや今後の展望を語ってもらった。
佐藤綺星&八木愛月「淋しい熱帯魚」は無表情でクールに
――AKB48初のカバーアルバムとなりますが、自分たちの曲を歌うこととの違いはありましたか?
八木:私は綺星さんとのユニットでWinkさんの「淋しい熱帯魚」を歌っています。私たちは普段、ニコニコしているタイプの2人なんですが、「淋しい熱帯魚」は無表情でクールに決める曲だなと思っていたので、いつもと違ったちょっと大人っぽい声質で歌えるように、Winkさんの音源をたくさん聴いて頑張りました。
それから、村山彩希(むらやま・ゆいり)さんがセンターの「なんてったってアイドル」では、私たちも村山さんのきれいな歌声に負けないようにと、盛り上げるように頑張って歌いました。
佐藤:私が参加した「なんてったってアイドル」も「LOVEマシーン」も、オリジナルよりも多い人数で歌っているので、さらに活気溢れる曲になったんじゃないかなと感じています。大人数の力を生かせるように、エネルギーたっぷりに歌ってみました。
あづちゃん(八木)と歌った「淋しい熱帯魚」は、私たちの声が曲に合っているねとスタッフさんに言っていただいたんですが、私たちはこういう大人っぽい曲を歌うのは初めてだったので、淋しい気持ちと内にある情熱的な気持ちを意識してレコーディングしました。
橋本:私は令和の楽曲の「オトナブルー」(新しい学校のリーダーズ)をカバーさせていただきました。普段の歌い方とは全く違う歌い方なんです。レコーディングの時には、ボーカルのSUZUKAさんの声を意識して、リスペクトして歌いました。
普段はかわいい雰囲気の楽曲にユニットで入ることが多いんですけど、今回は大人っぽさも格好良さもユーモアもある楽曲だったので、今までに出したことないような歌声で歌ってみました。ファンの方に聴いていただくのが楽しみです。
橋本恵理子「初めておでこを解禁しました!(笑)」
――MV撮影はいかがでしたか?
八木:タイムスリップしたかのような世界観で、普段は着たことのないような服やヘアメークだったので、やばいです! いつもとは違う自分で撮影したので「はじけてやろう!」と振り切れました。ダンスもすごく楽しく踊れましたし、髪形もいつも違うアンニュイな雰囲気に仕上げてもらって、本当に私じゃないみたい、「こんな八木愛月見たことない!」となるくらいなので、ファンの方の反応がすごく楽しみです。
佐藤:私も前髪をカールさせて薄めの感じで、経験したことがないスタイルでした。ディスコみたいな感じで、みんなで踊りながら楽しく「ヘイ!」ってやったりしたのが、すごく楽しかったです。昔の歌番組っぽいステージでセーラー服を着て歌う場面では、時代が変わっても形が変わっていないセーラー服というのがキーになっているんです。
橋本:私もヘアスタイルがいつもと違う感じです。普段は前髪を分厚くして、おでこは絶対に見えないようにしているんですけど、MVでは前髪が3本くらいになっていて、初めておでこを解禁しました!(笑) リップもマット系の深い赤で現代のメークとは違うので、お母さんの昔のアルバムの写真みたいで、服装も新鮮でした。
みんなでセーラー服を着ているシーンは、全員が同じデザインの衣装を着ることが普段はなかったので新鮮でした。
八木愛月「AKB48はメンバーが切磋琢磨」
――過去から現代までさまざまなアイドルがいますが、今のAKB48の魅力はどんなところにあると思いますか?
橋本:AKB48は大人数のグループだからこその良さがあると思います。例えば劇場でも、公演によって違うメンバーが出演している。それぞれにいろいろな個性があって、それを見守るのが、私自身もファンだったころにすごく楽しかったんです。メンバー同士のワチャワチャ感だったり、メンバー同士が協力していろいろなことを乗り越えていく姿を見られたりするのが、令和の大人数のアイドルグループの良さなんじゃないかなと思います。
佐藤:今のAKB48はチーム制がなくなって、先輩と後輩の垣根がなくなったというか、グループが一つになっている感覚がすごくあります。一丸となって上を目指しているというところが、今のAKB48の良いところだなと思っています。
八木:加入前はただファンとしてAKB48を見ていたんですが、加入してからは、1日に何曲も振り入れを当たり前のようにこなす先輩方はすごいなと感じていました。メンバー1人1人が切磋琢磨し合っているところも今のAKB48の良いところですし、同期8人が頑張っている姿を見ていると、「私も頑張ろう」「負けていられない」という思いが溢れてくるので、全体で頑張っているなという感じがあります。
佐藤綺星、出張公演は「絆が深まりました」
――現在はAKB48劇場の新公演に向けてレッスンをされている時期ですよね(取材時)。工事が終わって新しくなった劇場で、楽しみにしていることはありますか?
八木:全部が楽しみです。
佐藤:新しい劇場がどうなっているのか、私たちもまだ見ていないんです。「どうなるんだろう?」と思いながらレッスンをしていて。
八木:何も分からないでやっているので、私たちもワクワクしています。
佐藤:今までの劇場にはない演出があるので、楽しみにしていてほしいです! 今までにあった劇場では考えられないような演出だと思います。
橋本:リハーサルをしている時に、「こういう企画があるので」と聞いていたんですけど、「どういう工事をしたらそうなるんだろう!」って。楽屋も新しくなるというので、それもすごく楽しみです。
――劇場の工事期間中は出張公演をされていましたが、何か思い出はありますか?
佐藤:劇場にはある柱がない会場で公演をするのは、視界が良好だなと感じました(笑)。みんなで話し合って作り上げた感じがして、絆が深まりました。出張公演に挑戦した成果があって、この間の2ショット写真会でも「秋田公演で気になって来てみました」と言ってくれる方がいたりして、全国に出張できて良かったなと思いました。秋田公演では、夜にメンバーみんなできりたんぽを食べに行ったりして、すごく楽しかったです。
橋本:大阪と奈良で公演があった時には半分観光みたいな感じでした。大阪公演が終わった後、奈良公演の前に、メンバーと東大寺に行って、鹿に鹿せんべいをあげたりして。奈良で有名な彩華ラーメンも食べて、修学旅行生とかもいたんですけど一緒に楽しんじゃいました(笑)。
八木:私は北海道に行ったんですが、北海道には私のファンの方が何人かいらっしゃって。オンラインお話し会で「なかなか会いに来れない」という悩みをずっと言ってくれていたので、「初めてあづちゃんのパフォーマンスを見てもっと好きになった」と言ってくれて、すごくうれしかったです。
夜には先輩方とご飯に行って、たくさん一緒にお話してくれました。彩希さんがお酒をちょっとだけ飲んでいたんですけど、顔がすごい真っ赤になっていてかわいかったです(笑)。
橋本恵理子、欲しい能力は「難しいダンスでも勝手に動いてくれる(笑)」
――今回のアルバムは12月25日のリリースということで、クリスマスにちなんで「皆さんが今欲しいもの」を聞かせてください。
橋本:私は最近すごく好きになった映画があって、その映画のグッズを買い占めたいです! 「ベイビーわるきゅーれ」という作品なんですけど、私がすごく尊敬している前田敦子さんも出演されていて、グッズがどうしても欲しいんです。だけどもう売り切れてしまっているので、サンタさんの力だったらいけるかなって(笑)。
佐藤:私は寝落ちしてしまうことが多いんですけど、本当に毎朝後悔するんです。後悔すると分かっているのに寝ちゃうんですよね。だから、私は“ずっと起きていられる能力”が欲しいです(笑)。新公演でダンスとか覚えなきゃいけないのに寝ちゃって後悔するので、この期間だけでいいんです! 寝なくても元気でいられる力が欲しいです(笑)。
八木:私は、物で言ったらカメラが欲しいんですけど、能力だったら“頭”が欲しい。ファンの方におバカの意味でよく“おウマシカ”って言われるので、頭が良くなりたい。語彙力も欲しいです! 極めたい!
佐藤:本を読んだらいいんじゃない? 続かなそうだけど…(笑)。
八木:私、3ページくらい読んだら満足しちゃうので、優しい本がいいです。
佐藤:そしたら絵本から始めた方がいい!
八木:そうですね。そんな感じで(笑)。
――ちなみに橋本さんは、能力でいうと欲しいものはありますか?
橋本:一時期すごく思っていたことがあって、「根も葉もRumor」という曲のダンスがすごく難しくて、足をすごく上げるんです。何か透明のものを足に装備して、ライブで「根も葉もRumor」の動きを勝手にしてくれる、みたいな(笑)。そうしたらめっちゃいいのになって。
八木愛月「私はまだ公表していない大きな目標がある」
――では、最後に2025年の目標を聞かせてください。
橋本:2025年はAKB48が20周年を迎える年なので、グループがもっともっと強くなって、AKB48のファンじゃない方にも「今のAKB48ってすごくパワーがあるね」と言われるように、自分ももっと強くなって、パワーを持てるような人になりたいです!
佐藤:私は2025年に成人式を迎えるんですが、20歳で過ごした2024年は私の中でも本当に怒涛の1年だったんです。ドラマで主演を務めたり、センターを経験させていただいたり。自分の中でもうまく行き過ぎているなと不安になるくらい。私は20歳までにセンターに立ちたいという目標があったので、それをかなえられたことがすごく自信につながりました。
2025年の成人式という一区切りで、また一から自分が成長していけるように、ここで止まらないように、どんなお仕事にもどんどん挑戦していって活躍できるようになって、それでAKB48の名前を知ってもらいたいなと思うので、個人でも活躍できるような年にしたい。AKB48の新劇場と新公演を愛していただけるようにたくさん劇場にも立ちたいですし、いろいろなポジションにも挑戦してみたいなと思います。
八木:私は3月で20歳になるんですが、AKB48も20周年を迎える年なので、すごく節目の年だなと思います。私はまだ公表していない大きな目標があるんですけど、それを堂々と大きな声で言えるような人になりたいなと思っています。
それと、AKB48としては「NHK紅白歌合戦」に出てみたいです! 私が言えるようなことじゃないかもしれないんですけど、そういう大きい舞台に憧れをずっと持っているので、20周年の節目の年で、「紅白歌合戦」に出られるような活動を、AKB48全体で協力し合って成し遂げたいです。
◆取材・文=山田健史
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