「第40回 向田邦子賞贈賞式」に登壇した吉田恵里香氏(C)モデルプレス

「恋せぬふたり」脚本家・吉田恵里香氏、性的マイノリティ題材に私見「消耗してしまう危険性も嗅ぎ取ります」

2022.05.24 20:52

「第40回 向田邦子賞贈賞式」が24日に都内で開催され、女優の岸井ゆきのと俳優の高橋一生がW主演を務めたNHKよるドラ「恋せぬふたり」の脚本を手掛けた吉田恵里香氏が受賞。性的マイノリティをテレビドラマで扱うことについて語った。

「向田邦子賞」は、故・向田邦子さんのテレビドラマの脚本家としての功績を讃え、現在のテレビ界を支える優秀な脚本作家に贈られるもの。前年度に放送されたテレビドラマを対象に、選考委員がノミネート作品を選定し、本選を含めて4回の討議を経て受賞作品を決定している。

吉田恵里香氏、受賞に感謝

吉田恵里香氏(C)モデルプレス
吉田恵里香氏(C)モデルプレス
アロマンティック・アセクシュアル(※アロマンティックとは、恋愛的指向の一つで他者に恋愛感情を抱かないこと。アセクシュアルとは、性的指向の一つで他者に性的に惹かれないこと。どちらの面でも他者に惹かれない人を、アロマンティック・アセクシュアルと呼ぶ)を題材にした「恋せぬふたり」で受賞した吉田氏は「向田先生は、テレビドラマも小説も随筆も幅広く執筆されていて、ずっと憧れていてなんとなく向田先生のようになりたいなと思いながら日々執筆をして参りましたので、向田先生の名前が付いた賞をいただけて本当に光栄です。選考委員の皆さん、主催者の皆さん、改めまして本当にありがとうございます」と喜びの気持ちを語った。

濱正悟、吉田恵里香氏、北香那 (C)モデルプレス
濱正悟、吉田恵里香氏、北香那 (C)モデルプレス
また「『恋せぬふたり』に限る話ではないですが、映像作品はもちろん脚本家1人で作るものではないと思います。演者さん、ディレクターさん、プロデューサーさん、それに小道具さん、照明さん、数多くのスタッフの皆さんはもちろんなんですけども、私の場合は特に家族の支えなしでは書くことはできませんでした」と回想。

「いつも支えてくれた夫、両親、そして大好きな息子に、本当に感謝しています。そして大学生のころから私を支えてくださった事務所の皆さんにも本当に感謝しています。いつもご迷惑をかけて申し訳ないです」と周囲の人々に感謝の気持ちを示し「この賞は、スタッフさん、関わった方、そしてその関わった方を支えている皆さん、全てで獲った賞だと思っています。本当に、重ね重ねありがとうございました」とも話していた。

吉田恵里香氏「恋せぬふたり」経て感じたこと

吉田恵里香氏(C)モデルプレス
吉田恵里香氏(C)モデルプレス
作品に関しては「アロマンティック・アセクシュアルという性的嗜好・恋愛的嗜好を持った方が登場するドラマとなっています。このドラマを通じて、アロマンティック・アセクシュアルについて知った方、自分がアロマンティック・アセクシュアルだというカミングアウトができたよという方、いろんな方がいらっしゃいました。このドラマを通じて、少しでもアロマンティック・アセクシュアルという方々がいるということを、世間の方が知っていただけて認知していただけたことは、すごく嬉しく『テレビドラマってまだまだやるじゃん』と思っております」と笑顔。

そして「アロマンティック・アセクシュアルなど、性的マイノリティの方をドラマの中で消耗してしまう、消耗品として扱ってしまう、ネタとして扱ってしまう危険性も私は同時に嗅ぎ取ります。ですので私は今後も持続的に正しい知識で、アロマンティック・アセクシュアルの方に関わらず、性的マイノリティの方に関わらず、生きづらさを感じている方、生きにくさを感じている方に希望を与えられる、生きやすさを感じていただける、ちょっと肩とか背中に『とんとん』と手を置けるような作品を目指して行きたいなと思っておりますし、今のテレビドラマ、もっとそういう作品が増えていけばいいなと思っております。私もベストを尽くします。頑張ります」と語っていた。

岸井ゆきのからビデオメッセージも

岸井ゆきの (C)モデルプレス
岸井ゆきの (C)モデルプレス
この日は、同作のキャストである濱正悟と北香那も出席していたほか、同じくドラマのキャストである岸井ゆきのから祝福のビデオメッセージが寄せられた。

兒玉咲子を演じた岸井は「自分の気持ちを吐露するシーンとかは、長かったりセリフが多かったりしたんですけど、覚えにくいってことは一切なくて。思ったことを考えてから言葉にするっていうよりかは、考えていることを今紡ぎながらしゃべっていくっていうシーンが多くて。咲子の気持ちがすごく分かったし、私自身もその言葉について考えながらしゃべることができたので、私も咲子と一緒に成長することができました。ありがとうございました」と撮影を振り返り「本当におめでとうございます。また吉田さんと一緒に何か物語を作っていけたらいいなと思っています。今日は本当におめでとうございました!」と吉田氏に笑顔で呼びかけていた。(modelpress編集部)

【Not Sponsored 記事】

関連リンク

関連記事

  1. 高橋一生“完璧”の声に恐縮 誤解されやすい悩み明かす
    高橋一生“完璧”の声に恐縮 誤解されやすい悩み明かす
    モデルプレス
  2. 岸井ゆきの、高校時代の苦い思い出・恋愛を語る 初のフォトエッセイ決定
    岸井ゆきの、高校時代の苦い思い出・恋愛を語る 初のフォトエッセイ決定
    モデルプレス
  3. 高橋一生、俳優人生の今後語る「35歳までと思っていた」
    高橋一生、俳優人生の今後語る「35歳までと思っていた」
    モデルプレス
  4. 嵐・櫻井翔、高橋一生の徹底したこだわりに焦る「設定が違う」
    嵐・櫻井翔、高橋一生の徹底したこだわりに焦る「設定が違う」
    モデルプレス
  5. 高橋一生、柴咲コウとのバディで手応え「コウさんとじゃないと無理」徹底した体づくりも明かす<「インビジブル」インタビュー>
    高橋一生、柴咲コウとのバディで手応え「コウさんとじゃないと無理」徹底した体づくりも明かす<「インビジブル」インタビュー>
    モデルプレス
  6. 香取慎吾、3年ぶり主演映画 ヒロインは初共演の岸井ゆきの<犬も食わねどチャーリーは笑う>
    香取慎吾、3年ぶり主演映画 ヒロインは初共演の岸井ゆきの<犬も食わねどチャーリーは笑う>
    モデルプレス

「ニュース」カテゴリーの最新記事

  1. 「さよなら」って書いてあったのは伏線だった?エヴァ完全新作に衝撃!
    「さよなら」って書いてあったのは伏線だった?エヴァ完全新作に衝撃!
    らいばーずワールド
  2. 乃木坂46梅澤美波、卒業を発表 5月東京ドームで卒コン開催へ「幸せでした」3代目キャプテンとして活動
    乃木坂46梅澤美波、卒業を発表 5月東京ドームで卒コン開催へ「幸せでした」3代目キャプテンとして活動
    モデルプレス
  3. ゆんが声出ず「声帯炎」診断。鼻からカメラ検査の結果に動揺広がる
    ゆんが声出ず「声帯炎」診断。鼻からカメラ検査の結果に動揺広がる
    らいばーずワールド
  4. Aぇ! group小島健、15,000字超えインタビューでグループへの想い&ファンの絆語る HANAは本誌初登場【BACKSTAGE PASS】
    Aぇ! group小島健、15,000字超えインタビューでグループへの想い&ファンの絆語る HANAは本誌初登場【BACKSTAGE PASS】
    モデルプレス
  5. 人気VTuberプロジェクト、運営会社の不正会計疑惑を受け活動休止を発表
    人気VTuberプロジェクト、運営会社の不正会計疑惑を受け活動休止を発表
    らいばーずワールド
  6. あいのり・桃、ドバイでまさかの体調不良「体力に限界があることを知った。笑」
    あいのり・桃、ドバイでまさかの体調不良「体力に限界があることを知った。笑」
    ENTAME next
  7. 大人気YouTuberグループが解散を発表「すぐに活動を終えるという選択肢も…」
    大人気YouTuberグループが解散を発表「すぐに活動を終えるという選択肢も…」
    らいばーずワールド
  8. Travis Japan川島如恵留、“IQ上位2%”天才集団「MENSA」入会していた「ミラクル9」で初告白
    Travis Japan川島如恵留、“IQ上位2%”天才集団「MENSA」入会していた「ミラクル9」で初告白
    モデルプレス
  9. 有村架純(33)、ベッドでの“無防備な姿”に反響「彼氏とお泊まりっぽい」「突き抜けた可愛さ」
    有村架純(33)、ベッドでの“無防備な姿”に反響「彼氏とお泊まりっぽい」「突き抜けた可愛さ」
    ABEMA TIMES

あなたにおすすめの記事