米倉涼子「ドクターX」続編が決定 舞台&内容も明らかに

2013.08.20 17:19

女優の米倉涼子主演で昨年10月期に放送されたテレビ朝日系ドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子」の続編が10月から放送されることが19日、わかった。

前作は、昨年放送された民放ドラマの中で最高となる平均視聴率19.1%、最終回(2012年12月13日放送)は24.4%を記録(視聴率は関東ビデオリサーチ調べ、関東地区)。あれから1年、「私、失敗しないので!」の名ゼリフと共に、フリーランスの外科医・大門未知子が帰ってくる。

続編も脚本家の中園ミホ氏をはじめ、前作のスタッフが再結集。米倉は「大門未知子が帰ってきました。パート1が終わった後も、『きっとまたやるよね』って話したりもしていたので、実現してとても嬉しいです」と喜びをあらわにしている。

今作で未知子が乗り込むのは、前作の舞台、帝都医科大学付属病院・第3分院の本院。“支店”と呼ばれる分院に対し、“本店”と呼ばれる巨大組織のトップに切り込んでいく。権力を思うままに操る者。その権力におびえる者。病院とはいえ、サラリーマン社会と何ら変わりない構図から生まれる摩擦に悲鳴を上げる組織と、徒党を組まず、ただひたすらに我が道を行く未知子。前回の規模を大きくしのぐ強大な敵陣で、未知子がどんな活躍を見せるのかに期待が寄せられる。

作品について米倉は「今回も期待を裏切らないお話になっています。意外性がたっぷりで『こうやってくるだろうな』って思うのを第1話からしっかり裏切ってくれます。しかも今回は“外科”と付くものはすべてやってしまう、大門未知子のスーパー外科医ぶりもパワーアップしています。4話くらいまで台本を読んだのですが、これから先どんな手術が出てくるのか、楽しみでもあり心配でもあり…。パート1の時に培った、手術シーンの手さばきなども、もう一度しっかりと練習し直して臨まないと、と気合いを入れているところです!(笑)」と話している。

誰にも認められていない医師「ドクターX」とは…

同ドラマでは、成功率や生存率が低く、術式が確立されていない危険なオペにも、臆することなく挑戦する医師のことを、敬意と皮肉を込めて「ドクターX」と呼ぶ。ドクターXは世界中に何人もいると言われるが、その存在は誰にも認められていない。前作ではそんなドクターXの一人である大門未知子が、確執やしきたりに凝り固まった大病院を舞台に数々の騒動を巻き起こしながらも、外科医の本質である手術のスキルや治療に一切の妥協を許さず突き進む姿に、視聴者の熱い共感が寄せられた。

米倉は「大門未知子の凄さもそうなのですが、こんな病気もある、そしてこんな治し方がある、という風な“セカンドオピニオン”的な見方をしていただくものいいですよね。ドラマの中では、難しい病気でも『失敗しない』大門未知子が壮快に治してくれますので、楽しみに見てください。ご期待にはお応えします」とアピール。内山聖子ゼネラルプロデューサーも「おかげさまで、皆様のドクターXが帰ってきました。よりパワフルになった米倉涼子が、より高い巨塔に挑みます。こんな凄い医者、見たことない。この秋一番の痛快エンターテインメントをお約束します。見ないと失敗しますよ(笑)」と自信たっぷりにコメントを寄せている。

ドラマは、前作と同じく「木曜ドラマ」(毎週木曜午後9時~同54分)枠で放送。(モデルプレス)

■第1話あらすじ

米倉涼子/「ドクターX~外科医・大門未知子」続編の放送が決定(C)テレビ朝日
米倉涼子/「ドクターX~外科医・大門未知子」続編の放送が決定(C)テレビ朝日
北海道、旭川の競馬場。大門未知子(米倉涼子)が一般席で競馬に興じている。それとはまるで別世界の馬主席では、年下の美しい男をはべらせ高級毛皮に身を包んだマダムが、シャンパンを飲みながら優雅にレースを眺めていた。

注目の大一番。マダムの持ち馬が、未知子が賭けていた馬の進路を妨害。結果、マダムの馬は失格。未知子が賭けていた馬は、最下位となってしまう。有り金すべてをつぎ込んでいた未知子は、一瞬のうちに帰りの交通費さえない一文無し。一方のマダムの馬が転倒、骨折し、安楽死処分を宣告される。

しかし、一億円の馬を簡単に安楽死などさせられないと、抵抗するマダム。競馬関係者と言い争う場面に出くわした未知子は、「たとえ手術をしても100%失敗する」との獣医の言葉に闘志をたぎらせ、したこともない馬の手術を引き受けてしまう。

「私、失敗しないので」。きっぱり言い放ち、未知子は手術室へと向かうが…。

数週間後、東京に戻った未知子は、帝都医科大学付属病院のカンファレンスに姿を現す。カンファレンスでは、内科統括部長の特別患者で、名前を伏せての入院を希望している大腿骨肉腫患者の治療方針が話し合われていた。医師たちは、患部の下肢温存は不可能と判断。外科統括部長も大腿部切断に同意し、流れ作業のように執刀医を指名する。その決定に、唯一、未知子が異を唱える。

白衣も着けず、露出過多な出で立ちで異議を申し立てる未知子に、カンファレンスは騒然となる。だが未知子は、不審者呼ばわりされてもまるでおかまいなし。堂々と下肢温存を主張する。その、傍若無人さに事務長は激高。力づくで追い出そうとする。

その騒ぎを内科統括部長が一喝。その人こそ、未知子をカンファレンスに呼んだ張本人。北海道で未知子に馬の手術をさせた、あのマダムだった。
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