<きょうだい差別はなぜ?>親が子どもへの愛情に差をつけてしまう現実。ゆがんだ心理のせいなの?
2026.01.03 10:25
提供:ママスタ☆セレクト

親がわが子を差別するなんてあってはならない。そう頭ではわかっていても、現実にはきょうだい間で愛情に大きな差をつけてしまう親は存在します。一方は大切に可愛がるのに、もう一方には明らかに冷たい態度を取る母親の存在は、子どもに一生消えない傷を負わせてしまうこともあるでしょう。今回のテーマは、まさにこの「わが子への差別」についてです。
『自分の子どもを差別する母親の気持ちがよくわかりません』
投稿者さんが投げかけたのは、自分の子どもを差別する母親の心理に対する根本的な疑問でした。たとえば娘が2人いるとして、下の子とだけ親密に過ごし、上の子には自分からはまったく関わろうとしない母親。さらに子どもたちが成人し家庭をもってからも、下の子の家族とだけ旅行したり頻繁に会ったりする一方で、上の子の家族とは完全に線引きをするという状況です。不仲ではないものの、まるで他人を扱うかのような冷たい態度を取る母親の行動は、やはり「上の子への愛情が希薄なのではないか」と問いかけています。
ママたちの実体験「きょうだい間差別」のリアル
投稿者さんが投げかけた問題に対して、ママたちからは「わかる」「ウチもそうだった」という共感の声が。痛々しい実体験にもとづくコメントが多数寄せられました。
下の子のほうが可愛いみたい
『悲しいけどいるよね、そういう人。ウチの母もほかの人に「どっちも好きだけど、下の子のほうが可愛いし性格が好き」って言っててショックだったのを覚えてる』
『上の子が嫌いって人、いるよね。私の周りにもいる。上の子の孫の成長なんて興味ないけど、下の子のほうの孫にはベッタリで、授業参観や学校行事にも駆けつけるお婆ちゃん』
ママたちからは生々しいコメントが寄せられました。大人になってから思い出してもつらいのに、子どものころに大好きな親から差別を受けるのは、自分の存在が否定されるような苦しい体験だったでしょう。
上がひいきされて、私はいないもの扱い
差別は上の子だけに限定されるわけではありません。下の子が優遇されるケースもあれば、もちろん上の子がひいきされるケースもあります。
『私は年子姉妹の妹だけど予定や金銭面までも姉ばかり優先する母親だったわ。だから今は絶縁してるよ』
『母親は姉ばかりひいきして可愛がり、私はこき下ろされ、いないものとして扱われた。妹でも差別されることもあります』
家族の集まりや旅行に呼ばれなかった
差別の形は露骨なひいきだけでなく、情報からの隔離として表れることもあります。
『親類で集まるってときにも私にだけ教えてくれない。悪意しか感じない。私には何も知らされず、父、母、姉だけで海外旅行へいってたときはショックだったなあ』
親族間の集まりや家族旅行といった、重要な機会や幸せなイベントから、一方の子どもとその家族だけを排除する行為も。これは「あなたは家族として認めていない」という、非常に強烈なメッセージとなって、子どもの心に突き刺さることもあるでしょう。
差別をする親の心理は……自覚なくやっている?
なぜ自分の腹を痛めて産んだわが子に、このような濃淡をつけてしまうのでしょうか。ママたちの考察は、親のもつ歪んだ心理にまで踏み込んでいます。
1. 子どもを「自分の所有物」としか見ていない
子どもの人格を尊重せず、「自分の好みに合うか」「自分の期待に応えてくれるか」といった基準だけで子どもを評価しているケースです。ひいきされる子は親の理想を映す鏡であり、冷遇される子は親の気に入らない部分を投影する存在になってしまっているのかもしれません。
2. 嫌いな誰かと重ねて見て、拒絶してしまう
親が冷遇するわが子のなかに、過去の自分自身や嫌いな親族の姿を重ねて見てしまう場合もあるようです。たとえば冷遇されている子が、親が嫌っている親戚に顔立ちや性格が似ている場合「その子を攻撃することで嫌いな相手を攻撃しているつもり」になってしまうという、非常にゆがんだ心理状態ともいえるでしょう。
3. 家庭内に敵をつくって安心したい
『どこでも敵がいないと、うまく人間関係をまわせない人なんだと思う。自分が仲間外れにされないように、必死なんじゃない?』
これは非常に鋭い指摘です。家庭内という最も安全なはずの場所で「敵役」や「見下す対象」をつくることで、親自身の不安定な精神状態を保っているというのです。自分が孤立しないよう、あるいは自分の居場所を脅かされないよう、無意識にわが子を敵として設定し、仲間(ひいきする子)と団結することで安心感を得ているのかもしれません。
差別は単なる好みの問題で済まされない。子どもに一生の傷をつくる
そしてママたちの最大の怒りは、差別をする親がこの行為を些細な好みの違い程度にしか思っていないという点に向けられています。
『差別された側にとっては一生消えない傷を負わされるのに、差別した側にとっては些細な好みの違いくらいの軽い認識。毒親どころか、立派な虐待だと思う』
『毒親だと思う。精神や人格が歪むほどの差別やひいきをしてるようなのは、親としてだいぶ問題があるよね』
愛情に差をつけられ冷遇されて育った子どもが負う傷は、精神的・人格的な成長にまで影響を及ぼす、深刻なものです。親の差別は単なる「ひいき」ではなく、精神的な虐待であるという認識をもつべきです。
投稿者さんが例にあげたケースでは、冷遇されている上の子にとって親の愛情の有無を探ることは、無意味で苦痛な行為になりそうです。そして差別をする親を変えることは非常に困難です。不仲ではないものの「他人のような線引き」をされているのであれば、もはや「自分の家庭と人生を守るために、自分から適切な距離を取る」という判断が必要な時期にきているのかもしれません。親から与えられなかった愛情を、今度は自分自身、そして自分の家庭を「差別されない無条件の愛」で満たしていくことが、過去の傷を癒す第一歩となるのではないでしょうか。
文・motte 編集・いけがみもえ イラスト・Ponko
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