【BTS「BE」グローバル記者会見全文訳】メンバーが全8曲解説・不在のSUGAに触れる場面も
2020.11.20 15:06
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BTSが20日、ニューアルバム「BE(Deluxe Edition)」をリリース。同日記者会見を実施しアルバムに込めた思いなどを語った。ここでは全世界に生中継されたグローバル記者会見の様子を全文掲載する。
本作は新型コロナが引き起こした“新しい日常でも僕たちの人生は続く”というBTSのメッセージ、全世界ファンと世界に向けた慰めを込めたアルバム。メンバーが音楽だけではなく、コンセプト、構成、デザインまでアルバム制作全般に参加した。アルバム準備過程で感じた想いや感情、悩みの痕跡がところどころで見つけられ、最も“BTSらしい”音楽を収録した作品となっている。
リード曲「Life Goes On」を始め、収録曲は全8曲。全世界でヒット中の「Dynamite」も収録された。
なおメンバーのSUGAは最近肩の手術を受け、回復に専念するため今回の会見には出席しなかった。(modelpress編集部)
RM:できるだけ忙しく過ごしました。今回のアルバムは実際は「Dynamite」の活動前から企画をしてきたものです。なので「Dynamite」の活動と並行してこのアルバムを制作しました。
そしてアルバムを作る過程の中で、特徴というのは、僕たちが映像、作業、会議を100%ではないのですが、できるだけラフに皆さんに共有したいと思いました。録画もあったり生中継もしたり、「YouTube」や「V LIVE」でどうやってこの作業をしているのか、どのようにすすめているのかについて、初めてお見せすることができました。元々はとても秘密裏にやってきたのですが、公にして一緒に作ってきたという部分があります。
なのでこのアルバムが発売されたときに、(YouTube等の)Logを振り返って頂き、『あああの時あのような話をしていたのだな』と振り返って頂ければと思います。ファンの皆さんと一緒に作れるように頑張ってきました。そして3ヶ月間、休憩もありましたが活動してきました。
そしてこのジャケットにも出てくると思いますが、カメラの作動法、写真の撮影法なども学びながら、楽しんでアルバムを作っていきました。
JIN:そして僕らがみんな、アルバムの作業を本当に楽しく行いました。ジャケットの撮影から、遠足に行くような気分で楽しく撮影を行いました。曲も僕たちが今感じている感情を表現することに重点を置いて作業したからか、現在と僕を振り返るような時間になった気がします。僕たちの率直な物語にたくさんの方が共感してくださればと思いますし、その分たくさん愛してくださればと思います。
― JIMINさんは音楽プロジェクトマネージャー(PM)を担当されました。
JIMIN:今回のアルバムのPMを担当したJIMINです。今回SUGAさんが提案してくださって、僕がPMを担当することになったのですが、そんな多くの役割をしたわけではなく、メンバーの意見を集めてまとめて会社に送ったり、会社の意見をメンバーに伝えたり、そういった簡単な役割をしてきました。
そして、今回のアルバムのPMとして、アルバムについて紹介すると、僕たちは本作の作業を始めるとき、テーマを決めるときに「Life Goes On」というテーマが出ました。
その時RMさんが僕たちに「何があっても人生は続いていく」と意味を含めて、変わってしまった日常で僕たちが人生を維持していく方法について話したらどうかと意見をくれて、メンバーもみんな共感することになり、「Life Goes On」というテーマを決めることになりました。
そして範囲を次第に広げていって、今回のアルバムを作ることになったのですが、今回のアルバムのタイトルは「BE」です。「BE」という単語の意味自体が大変オープンな意味を与える単語だと思われたので、たくさんの話を盛り込みたかった今回のアルバムにとてもふさわしいと思い、「BE」という風にタイトルを決めることになりました。
― メンバーの高い参加度、そして協業により完成したアルバムということですが、分野ごとに担当者を決めて作業したのですよね。
J-HOPE:そうですね。僕たち自体でプロジェクトマネージャーという職責を決めてやってみました。音楽はJIMINさんが意見を集めたり伝えたりする過程で、それがとても難しいと思うのですが、JIMINさんがとても上手くやってくれたのでありがたいです。
そして音楽だけでなく、アルバムのジャケットだったり、ミュージックビデオなどについてもメンバーが一部参加した部分があります。そういった総括的なビジュアルの部分を担当したのがVさんですね。Vさんもお疲れさまでした。
― ビジュアルの面の説明はVさんに聞いてみたいと思います。
V:まず、ARMYのみなさんによりかっこよく意味のある姿を見せたいと思い僕らが始めたのですが、簡単ではありませんでした。それでもメンバーやARMYの方々がとても応援してくださったので、成功に終えることができたと思います。
まず、メンバーがお互いを撮り合う自然な写真、そして日常をそのまま見せたくて、リラックスした姿を構想しました。実際に以前メンバーと旅行に行ったときにポラロイドカメラを持っていったことがあります。そのときに、メンバーが遊んでいたら、僕がポラロイドカメラで何枚か撮ったのですが、それがとても日常的で自然な写真で。綺麗に撮れた写真があったので、そこからまず最初のアイディアを得ました。
そして実際にRMさんが「部屋」というアイディアを出してくれました。各自の部屋の部屋のコンセプトを決めて、それを綺麗に飾って撮ってみたらどうかというアイディアをくれたのですが、実際にそれが個別コンセプトフォトに入っています。
そして僕がビジュアルの総括を担当することになり、緊張してプレッシャーもあったのですが、ARMYのみなさんやメンバーが応援をしてくれたので、成功することができました。ありがとうございます。
― 今回のビジュアルコンテツテーマは、“平凡な20代の日常”を見せるために頑張ったそうですね。
J-HOPE:はいそうです。Vさんの話の通りメンバーがお互いを撮影しあって、映像を撮りあうととてもナチュラルな自然な演出ができるんです。なのでそのような部分をファンのみなさんに共有したかったと思います。そしてコンセプトクリップでは、いつもスポットライトを受けていた華やかなBTSではなくて、平凡な20代の日常を過ごしている僕たちの姿を盛り込みたいと思いました。
実際に鏡でセルフィーも撮ったり、ふざけ合ったりしながら、本当に楽しく撮影ができたと思います。
RM:まず一曲目の「Life Goes On」という曲ですが、タイトルでもみなさん感じ取られたかと思いますが、今回のアルバムを通じて最も中核的に伝えたいメッセージ。どのような状況があっても人生は続いていくというメッセージを込めた曲です。実は「Dynamite」以前から制作してきたと先程も申し上げましたが、その始まりはおなじなんです。BTSはいつもその都度、今僕たちが何を話せるのか、伝えるべきなのかについて、悩んで、そこから始まってきました。「Dynamite」は、やはり夏は憂鬱なものよりは盛り上がって、リズム感のある曲がいいと思ったので、季節がタイミングよく合って発売することになりました。
「Life Goes On」はそれとは少し雰囲気が違い、重みがあるのですが、同時にとても柔らかい真剣なメッセージを盛り込んでいます。「それでも人生は続いていく」ありきたりでもありますが、僕たちならではの温かい感じで表現したいと思いました。
JIMIN:2番目の曲「Fly To My Room」は、トラックリストが公開されたときに、とても独特だとみなさん感じられたと思います。僕とJ-HOPEさんSUGAさん、Vさんのユニット曲です。ユニークな曲になると考えられていると思いますが、この曲は、今自由に行き来ができない状況の中、これから旅行という概念自体が変わってくるのではないかという疑念ができて、そこから始まった曲です。
思ったよりは憂鬱な曲ではなくて、自分の家や部屋を旅行するというとても楽しい曲なので皆さんたくさん聞いて楽しんでください。
V:僕が作曲に参加した「Blue & Grey」という曲は、アコースティックギターサウンドが入ったポップバラードのジャンルです。内面の憂鬱で不安な感情をブルー、そしてグレーの色に表現して、歌詞を書いてみました。全体的な内容は少し暗いかもしれませんが、それでもギターのサウンドが穏やかで温かい雰囲気を漂わせますのでみなさん期待して下さい。
JIN:「Telepathy」はレトロポップディスコジャンルの曲です。レトロ風なので、すごく楽しくて、ここにいないSUGAさんが作った曲です。コロナにより、全世界のファンの方に合うことはできない少し切ない現実を、歌詞に盛り込みました。僕たちはファンに会うとき、そしてファンと一緒にする瞬間が一番幸せで、今は少し離れていますが、いつも一緒にいるということを感じている、そういう望みを盛り込んだ曲です。
J-HOPE:6番目の「Dis-ease」という曲は、僕が作曲や作詞にたくさん参加したものです。すごくインパクトのある曲だと思うのですが、人によって自分が持っている心理的な病があると思います。作業はそういった部分から始まりました。僕の場合はパンデミックの状況を経験しながら、休息を与えられたときにその休息を楽しむことができずに不便というか、そういった感じを感じてしまい、そういう部分を職業病に例えていました。BTSが“これから乗り越える”といった部分が得意だと思いますが、そういったポジティブな希望的なメッセージを「Dis-ease」という曲で上手く表現して作業したので、ご関心と愛情をお願いします。
JUNG KOOK:7番目の「Stay」は僕とRMさんとJINさんが参加したユニット曲です。このユニットは多分初めてだと思います。それですごく新しい雰囲気の曲が上手く作られたと思います。胸が高鳴るといいますか、そういうフューチャーハウスの曲です。僕たちが今遠く離れているけど、それでもいつも一緒にいるという意味を含めた曲です。楽しい曲なのでたくさん聞いてください。
― 今回はデジタルで発売された「Dynamite」も含まれていますね。
RM:「Dynamite」をアルバムに入れるかどうか少し考えたのですが、結局収録しました。先程も「Life Goes On」と「Dynamite」はルーツが同じだとお話しました。僕たちはコンサートが長くできない状況。コンサートでは最後に花火とか、華やかで美しく終わりますよね。最後だけはポジティブで希望に満ちた、そういうエネルギーがある「Dynamite」で、守備相応といいますか、ポジティブで、最後のフィナーレのように終わらせたいと思い収録したいと思いました。
― 今回は「Skit」も入ります。
RM:僕たちが3年ぶりに、久々に入れた「Skit」なんですが、もともとはデビューのときからずっと入れてきたんです。「Skit」をレコーディングするときに、僕たちはコンセプトを決めてやると上手くいかなくて、台本が書けなくて、自然にマイクをつけておいて、「Billboard Hot 100」1位をとったときに、洗練されていないマイクをつけたまま声を盛り込みました。聞いてくださると分かると思いますが、「Billboard Hot 100」1位をとったときに「こういう気分だったな」というのをリアルに感じ取れるのではないかと思います。
― 「Life Goes On」のミュージックビデオはJUNG KOOKさんが監督されたと聞きました。
JUNG KOOK:僕が監督というにはまだあまりにも照れくさいですね。普段から映像を撮るのが好きなので、MVの撮影を務めることになりました。担当したのでできるだけ頑張ろうと挑んできました。
曲を聴いた時、僕たちが重要だと考えていたのが真心と現実感でしたが、それをもとにして演出チーム、メンバーと話し合いをして、メンバーが個人的に見せたいもの、感情などがないかと思い、それを聞いて、その意見を反映しようとしました。
感情については、コロナによって、ツアーもキャンセルして、ARMYの皆さんに会えなかった部分、それに対する残念さ、恋しさも表現したいと思いました。
頑張って僕が撮ったカットがミュージックビデオになってとても不思議でしたし、嬉しかったです。そして今回を機に、これから個人的にかっこいいMVを一度撮ってみたいなという夢もできました。とても楽しかったと思います。
― 「BE」を通じて全世界のファンにどのようなメッセージを届けたいですか?
JIN:今年みんなが、コロナで止まってしまった状況になってしまいました。とても戸惑い、虚しい1年を過ごしたと思いますが、その虚しくてやるせない気もして、今回のアルバムはその僕たちの感情を率直に盛り込んだものです。なので多くの方も「私も同じだ」「私もそうだ」と共感していただき、お互いに慰め合うことができればと思いました。憂鬱な曲だけではなくて、そのような雰囲気を僕たちならではのスタイルで解釈して、盛り上がる曲もありますし、世界の皆さんに楽しんでいただいた希望の歌「Dynamite」も収録されています。みなさん愛情をお送りください。世界が止まっているように見えても人生は続くので、皆がこの些細な日常、幸せを探せればと思います。皆さん頑張りましょう。
― タイトル曲「Life Goes On」の舞台は、授賞式と年末の舞台を通じて披露できると聞きました。初ステージでは「2020アメリカン・ミュージック・アワード(AMA)」で見られるんですね。
JIMIN:そうです。「Life Goes On」の初ステージは韓国時間で11月23日の午前に開かれる、「2020AMA」で披露されます。初舞台だけでなく、2つの部門でノミネートされているので、とても光栄だと思います。記者のみなさんも、ファンのみなさんも期待してください。
― 韓国時間25日にグラミー賞ノミネート発表があると聞きました。みなさんはどんな感情でしょうか。
RM:1つも緊張していないと言えば嘘ですね。いつもインタビューのときに、次の目標について聞かれたときにいつも話していたのがこのグラミー賞に関することです。緊張していますし、期待しながら25日を待っています。ノミネートされれば光栄ですし、もしできなくても「まあいいか」と楽に考えようとしているのですが、朝方に発表されるということで、僕たちも多分夜ふかしをするのではないかと思います。
J-HOPE:いつも抱負担当はSUGAさんだったので残念ですね。
JUNG KOOK:ちょうどRMさんが話されたように、僕たちが2017年のアルバム以降、3年ぶりに「Skit」を収録することになりました。まず「Billboard Hot 100」1位と発表された日、もともと予定していたレコーディングがあったのですが、あまりにも僕たちにとっても驚きの状況だったので、慌ただしい状況だったんです。僕がなんと言ったのか「Skit」を聞いてみないとわからない状況ですが、それだけすごく感情が溢れ出してきた、それを盛り込んだ「Skit」なので、大変大きな意味が含まれているのではないかと個人的には思います。
― 今回のアルバムについてファンと共有しながら作ることにした理由について
RM:たくさんの方がお考えになると思いますが、そうしなければならない状況だと僕は考えました。コンサートをしたりしながら維持してきたフィジカルなコネクションが途切れてしまうと思ったので、僕たちとしては異例で、食堂の方がソースづくりの秘訣を教えるくらい新しいトライだったのですが、新しい試みをしてみました。するべきだったと思いますし、結果的にもっと繋がりのあるものになったのではないかと思います。
― 個人的な目標について。
JIMIN:やはり予告なしにこういった状況になってしまったので、たくさんの方がつらい状況にあると思います。今回のアルバム自体が、それにも関わらず、人生は続いていくという物語を投げかけたかったと思います。目標があるとしたら、「BE」というアルバムを出して、たくさんの方の慰めになればいいと考えております。はっきりとして目標というよりは、アルバムを出して多くの方々の慰めになればと考えておりますし、そうなればありがたいです。
― 現在世界で最も人気のあるアーティストになりました。これからどのような人になりたいですか?
J-HOPE:この質問に対しての答えはいつも変わってくるのですが、デビューのときはとてもはっきりしていました。チャートで1位になるアーティストになりたい。スタジアムでもなくて、体操競技場でライブができるようになりたいと思っていました。今は精神的に本質的に考えるようになったと思います。この位置が人を作ると思うのですが、僕がどんな人なのかを認知して、もう少し健全に健康にパフォーマンスも表現することが、今の僕としては最終的な目標になるのではないかと思います。僕の望みのアーティスト像だと思います。そして地道に本質を忘れずに、続けて発展していく人になりたいといつも思っています。素敵な質問本当にありがとうございます。
― 数ヶ月で個人的に達成した目標はありますか?
V:先程僕が申し上げましたが今回のアルバムでビジュアルPMになり、初めてやってみることがありました。とても緊張していました。なのでARMYのみなさんに色々と助けてもらったり、少しプレッシャー感じましたがメンバーの意見ももらったり。資料も集めたり、またARMYの皆さんに助けを求めたり。PDFのファイルも初めて作ってみました。参考資料を全てまとめてスタッフの皆さんに説明したり、それが初めてだったのでとても緊張していました。今回のアルバムを機に僕はこんな部分に才能があるんだなと感じることになりました。僕を活用してください。
― 才能があると話すときになぜ躊躇したのですか?
V:話すときにその時の感情が思い浮かんで。本当にぼくはよくできたなと。
RM:はい。本当に上手くやってくれました。
V:あ、終わりですか?
RM:はい、本当によくやってくれました。
― Billboard1位まで成し遂げましたが、これから成し遂げたいことはありますか?
JIN:実はこの質問は、この場には一緒にいられなかったSUGAさんが答えていたのですが、今日は僕がしたいと思います。正直に言いますと、グラミー賞ですね。光栄で、とてもありがたく、「Billboard Hot 100」1位という成績も成し遂げましたが、もう少し欲を出して、グラミー賞のノミネートが発表されるのですが、そこに僕たちの名前が並んだらと思います。BTSファイティン!
― グローバル生中継をご覧になっている記者のみなさんに挨拶をお願いします。
JIMIN:今回のアルバムは僕たちにとっても、作業をしたり準備をしながら大変慰めとなった曲、アルバムのような気がします。多くの方々、記者の方々もこのアルバムを聴いて慰めとなればいいなと思います。これからも成長していく姿を見守ってくださればと思います。
リード曲「Life Goes On」を始め、収録曲は全8曲。全世界でヒット中の「Dynamite」も収録された。
なおメンバーのSUGAは最近肩の手術を受け、回復に専念するため今回の会見には出席しなかった。(modelpress編集部)
アルバム「BE」の制作過程について
― 「Dynamite」の活動、ニューアルバムの準備だけでも忙しかったと思いますが、どうお過ごしでしたか。RM:できるだけ忙しく過ごしました。今回のアルバムは実際は「Dynamite」の活動前から企画をしてきたものです。なので「Dynamite」の活動と並行してこのアルバムを制作しました。
そしてアルバムを作る過程の中で、特徴というのは、僕たちが映像、作業、会議を100%ではないのですが、できるだけラフに皆さんに共有したいと思いました。録画もあったり生中継もしたり、「YouTube」や「V LIVE」でどうやってこの作業をしているのか、どのようにすすめているのかについて、初めてお見せすることができました。元々はとても秘密裏にやってきたのですが、公にして一緒に作ってきたという部分があります。
なのでこのアルバムが発売されたときに、(YouTube等の)Logを振り返って頂き、『あああの時あのような話をしていたのだな』と振り返って頂ければと思います。ファンの皆さんと一緒に作れるように頑張ってきました。そして3ヶ月間、休憩もありましたが活動してきました。
そしてこのジャケットにも出てくると思いますが、カメラの作動法、写真の撮影法なども学びながら、楽しんでアルバムを作っていきました。
JIN:そして僕らがみんな、アルバムの作業を本当に楽しく行いました。ジャケットの撮影から、遠足に行くような気分で楽しく撮影を行いました。曲も僕たちが今感じている感情を表現することに重点を置いて作業したからか、現在と僕を振り返るような時間になった気がします。僕たちの率直な物語にたくさんの方が共感してくださればと思いますし、その分たくさん愛してくださればと思います。
― JIMINさんは音楽プロジェクトマネージャー(PM)を担当されました。
JIMIN:今回のアルバムのPMを担当したJIMINです。今回SUGAさんが提案してくださって、僕がPMを担当することになったのですが、そんな多くの役割をしたわけではなく、メンバーの意見を集めてまとめて会社に送ったり、会社の意見をメンバーに伝えたり、そういった簡単な役割をしてきました。
そして、今回のアルバムのPMとして、アルバムについて紹介すると、僕たちは本作の作業を始めるとき、テーマを決めるときに「Life Goes On」というテーマが出ました。
その時RMさんが僕たちに「何があっても人生は続いていく」と意味を含めて、変わってしまった日常で僕たちが人生を維持していく方法について話したらどうかと意見をくれて、メンバーもみんな共感することになり、「Life Goes On」というテーマを決めることになりました。
そして範囲を次第に広げていって、今回のアルバムを作ることになったのですが、今回のアルバムのタイトルは「BE」です。「BE」という単語の意味自体が大変オープンな意味を与える単語だと思われたので、たくさんの話を盛り込みたかった今回のアルバムにとてもふさわしいと思い、「BE」という風にタイトルを決めることになりました。
― メンバーの高い参加度、そして協業により完成したアルバムということですが、分野ごとに担当者を決めて作業したのですよね。
J-HOPE:そうですね。僕たち自体でプロジェクトマネージャーという職責を決めてやってみました。音楽はJIMINさんが意見を集めたり伝えたりする過程で、それがとても難しいと思うのですが、JIMINさんがとても上手くやってくれたのでありがたいです。
そして音楽だけでなく、アルバムのジャケットだったり、ミュージックビデオなどについてもメンバーが一部参加した部分があります。そういった総括的なビジュアルの部分を担当したのがVさんですね。Vさんもお疲れさまでした。
― ビジュアルの面の説明はVさんに聞いてみたいと思います。
V:まず、ARMYのみなさんによりかっこよく意味のある姿を見せたいと思い僕らが始めたのですが、簡単ではありませんでした。それでもメンバーやARMYの方々がとても応援してくださったので、成功に終えることができたと思います。
まず、メンバーがお互いを撮り合う自然な写真、そして日常をそのまま見せたくて、リラックスした姿を構想しました。実際に以前メンバーと旅行に行ったときにポラロイドカメラを持っていったことがあります。そのときに、メンバーが遊んでいたら、僕がポラロイドカメラで何枚か撮ったのですが、それがとても日常的で自然な写真で。綺麗に撮れた写真があったので、そこからまず最初のアイディアを得ました。
そして実際にRMさんが「部屋」というアイディアを出してくれました。各自の部屋の部屋のコンセプトを決めて、それを綺麗に飾って撮ってみたらどうかというアイディアをくれたのですが、実際にそれが個別コンセプトフォトに入っています。
そして僕がビジュアルの総括を担当することになり、緊張してプレッシャーもあったのですが、ARMYのみなさんやメンバーが応援をしてくれたので、成功することができました。ありがとうございます。
― 今回のビジュアルコンテツテーマは、“平凡な20代の日常”を見せるために頑張ったそうですね。
J-HOPE:はいそうです。Vさんの話の通りメンバーがお互いを撮影しあって、映像を撮りあうととてもナチュラルな自然な演出ができるんです。なのでそのような部分をファンのみなさんに共有したかったと思います。そしてコンセプトクリップでは、いつもスポットライトを受けていた華やかなBTSではなくて、平凡な20代の日常を過ごしている僕たちの姿を盛り込みたいと思いました。
実際に鏡でセルフィーも撮ったり、ふざけ合ったりしながら、本当に楽しく撮影ができたと思います。
「BE」各収録曲の説明
― タイトル曲から紹介をお願いします。RM:まず一曲目の「Life Goes On」という曲ですが、タイトルでもみなさん感じ取られたかと思いますが、今回のアルバムを通じて最も中核的に伝えたいメッセージ。どのような状況があっても人生は続いていくというメッセージを込めた曲です。実は「Dynamite」以前から制作してきたと先程も申し上げましたが、その始まりはおなじなんです。BTSはいつもその都度、今僕たちが何を話せるのか、伝えるべきなのかについて、悩んで、そこから始まってきました。「Dynamite」は、やはり夏は憂鬱なものよりは盛り上がって、リズム感のある曲がいいと思ったので、季節がタイミングよく合って発売することになりました。
「Life Goes On」はそれとは少し雰囲気が違い、重みがあるのですが、同時にとても柔らかい真剣なメッセージを盛り込んでいます。「それでも人生は続いていく」ありきたりでもありますが、僕たちならではの温かい感じで表現したいと思いました。
JIMIN:2番目の曲「Fly To My Room」は、トラックリストが公開されたときに、とても独特だとみなさん感じられたと思います。僕とJ-HOPEさんSUGAさん、Vさんのユニット曲です。ユニークな曲になると考えられていると思いますが、この曲は、今自由に行き来ができない状況の中、これから旅行という概念自体が変わってくるのではないかという疑念ができて、そこから始まった曲です。
思ったよりは憂鬱な曲ではなくて、自分の家や部屋を旅行するというとても楽しい曲なので皆さんたくさん聞いて楽しんでください。
V:僕が作曲に参加した「Blue & Grey」という曲は、アコースティックギターサウンドが入ったポップバラードのジャンルです。内面の憂鬱で不安な感情をブルー、そしてグレーの色に表現して、歌詞を書いてみました。全体的な内容は少し暗いかもしれませんが、それでもギターのサウンドが穏やかで温かい雰囲気を漂わせますのでみなさん期待して下さい。
JIN:「Telepathy」はレトロポップディスコジャンルの曲です。レトロ風なので、すごく楽しくて、ここにいないSUGAさんが作った曲です。コロナにより、全世界のファンの方に合うことはできない少し切ない現実を、歌詞に盛り込みました。僕たちはファンに会うとき、そしてファンと一緒にする瞬間が一番幸せで、今は少し離れていますが、いつも一緒にいるということを感じている、そういう望みを盛り込んだ曲です。
J-HOPE:6番目の「Dis-ease」という曲は、僕が作曲や作詞にたくさん参加したものです。すごくインパクトのある曲だと思うのですが、人によって自分が持っている心理的な病があると思います。作業はそういった部分から始まりました。僕の場合はパンデミックの状況を経験しながら、休息を与えられたときにその休息を楽しむことができずに不便というか、そういった感じを感じてしまい、そういう部分を職業病に例えていました。BTSが“これから乗り越える”といった部分が得意だと思いますが、そういったポジティブな希望的なメッセージを「Dis-ease」という曲で上手く表現して作業したので、ご関心と愛情をお願いします。
JUNG KOOK:7番目の「Stay」は僕とRMさんとJINさんが参加したユニット曲です。このユニットは多分初めてだと思います。それですごく新しい雰囲気の曲が上手く作られたと思います。胸が高鳴るといいますか、そういうフューチャーハウスの曲です。僕たちが今遠く離れているけど、それでもいつも一緒にいるという意味を含めた曲です。楽しい曲なのでたくさん聞いてください。
― 今回はデジタルで発売された「Dynamite」も含まれていますね。
RM:「Dynamite」をアルバムに入れるかどうか少し考えたのですが、結局収録しました。先程も「Life Goes On」と「Dynamite」はルーツが同じだとお話しました。僕たちはコンサートが長くできない状況。コンサートでは最後に花火とか、華やかで美しく終わりますよね。最後だけはポジティブで希望に満ちた、そういうエネルギーがある「Dynamite」で、守備相応といいますか、ポジティブで、最後のフィナーレのように終わらせたいと思い収録したいと思いました。
― 今回は「Skit」も入ります。
RM:僕たちが3年ぶりに、久々に入れた「Skit」なんですが、もともとはデビューのときからずっと入れてきたんです。「Skit」をレコーディングするときに、僕たちはコンセプトを決めてやると上手くいかなくて、台本が書けなくて、自然にマイクをつけておいて、「Billboard Hot 100」1位をとったときに、洗練されていないマイクをつけたまま声を盛り込みました。聞いてくださると分かると思いますが、「Billboard Hot 100」1位をとったときに「こういう気分だったな」というのをリアルに感じ取れるのではないかと思います。
― 「Life Goes On」のミュージックビデオはJUNG KOOKさんが監督されたと聞きました。
JUNG KOOK:僕が監督というにはまだあまりにも照れくさいですね。普段から映像を撮るのが好きなので、MVの撮影を務めることになりました。担当したのでできるだけ頑張ろうと挑んできました。
曲を聴いた時、僕たちが重要だと考えていたのが真心と現実感でしたが、それをもとにして演出チーム、メンバーと話し合いをして、メンバーが個人的に見せたいもの、感情などがないかと思い、それを聞いて、その意見を反映しようとしました。
感情については、コロナによって、ツアーもキャンセルして、ARMYの皆さんに会えなかった部分、それに対する残念さ、恋しさも表現したいと思いました。
頑張って僕が撮ったカットがミュージックビデオになってとても不思議でしたし、嬉しかったです。そして今回を機に、これから個人的にかっこいいMVを一度撮ってみたいなという夢もできました。とても楽しかったと思います。
― 「BE」を通じて全世界のファンにどのようなメッセージを届けたいですか?
JIN:今年みんなが、コロナで止まってしまった状況になってしまいました。とても戸惑い、虚しい1年を過ごしたと思いますが、その虚しくてやるせない気もして、今回のアルバムはその僕たちの感情を率直に盛り込んだものです。なので多くの方も「私も同じだ」「私もそうだ」と共感していただき、お互いに慰め合うことができればと思いました。憂鬱な曲だけではなくて、そのような雰囲気を僕たちならではのスタイルで解釈して、盛り上がる曲もありますし、世界の皆さんに楽しんでいただいた希望の歌「Dynamite」も収録されています。みなさん愛情をお送りください。世界が止まっているように見えても人生は続くので、皆がこの些細な日常、幸せを探せればと思います。皆さん頑張りましょう。
― タイトル曲「Life Goes On」の舞台は、授賞式と年末の舞台を通じて披露できると聞きました。初ステージでは「2020アメリカン・ミュージック・アワード(AMA)」で見られるんですね。
JIMIN:そうです。「Life Goes On」の初ステージは韓国時間で11月23日の午前に開かれる、「2020AMA」で披露されます。初舞台だけでなく、2つの部門でノミネートされているので、とても光栄だと思います。記者のみなさんも、ファンのみなさんも期待してください。
― 韓国時間25日にグラミー賞ノミネート発表があると聞きました。みなさんはどんな感情でしょうか。
RM:1つも緊張していないと言えば嘘ですね。いつもインタビューのときに、次の目標について聞かれたときにいつも話していたのがこのグラミー賞に関することです。緊張していますし、期待しながら25日を待っています。ノミネートされれば光栄ですし、もしできなくても「まあいいか」と楽に考えようとしているのですが、朝方に発表されるということで、僕たちも多分夜ふかしをするのではないかと思います。
J-HOPE:いつも抱負担当はSUGAさんだったので残念ですね。
海外記者からの質問
― アルバムにここ最近含まれていない「Skit」が今回は含まれていますが重要な意味はありますか?JUNG KOOK:ちょうどRMさんが話されたように、僕たちが2017年のアルバム以降、3年ぶりに「Skit」を収録することになりました。まず「Billboard Hot 100」1位と発表された日、もともと予定していたレコーディングがあったのですが、あまりにも僕たちにとっても驚きの状況だったので、慌ただしい状況だったんです。僕がなんと言ったのか「Skit」を聞いてみないとわからない状況ですが、それだけすごく感情が溢れ出してきた、それを盛り込んだ「Skit」なので、大変大きな意味が含まれているのではないかと個人的には思います。
― 今回のアルバムについてファンと共有しながら作ることにした理由について
RM:たくさんの方がお考えになると思いますが、そうしなければならない状況だと僕は考えました。コンサートをしたりしながら維持してきたフィジカルなコネクションが途切れてしまうと思ったので、僕たちとしては異例で、食堂の方がソースづくりの秘訣を教えるくらい新しいトライだったのですが、新しい試みをしてみました。するべきだったと思いますし、結果的にもっと繋がりのあるものになったのではないかと思います。
― 個人的な目標について。
JIMIN:やはり予告なしにこういった状況になってしまったので、たくさんの方がつらい状況にあると思います。今回のアルバム自体が、それにも関わらず、人生は続いていくという物語を投げかけたかったと思います。目標があるとしたら、「BE」というアルバムを出して、たくさんの方の慰めになればいいと考えております。はっきりとして目標というよりは、アルバムを出して多くの方々の慰めになればと考えておりますし、そうなればありがたいです。
― 現在世界で最も人気のあるアーティストになりました。これからどのような人になりたいですか?
J-HOPE:この質問に対しての答えはいつも変わってくるのですが、デビューのときはとてもはっきりしていました。チャートで1位になるアーティストになりたい。スタジアムでもなくて、体操競技場でライブができるようになりたいと思っていました。今は精神的に本質的に考えるようになったと思います。この位置が人を作ると思うのですが、僕がどんな人なのかを認知して、もう少し健全に健康にパフォーマンスも表現することが、今の僕としては最終的な目標になるのではないかと思います。僕の望みのアーティスト像だと思います。そして地道に本質を忘れずに、続けて発展していく人になりたいといつも思っています。素敵な質問本当にありがとうございます。
― 数ヶ月で個人的に達成した目標はありますか?
V:先程僕が申し上げましたが今回のアルバムでビジュアルPMになり、初めてやってみることがありました。とても緊張していました。なのでARMYのみなさんに色々と助けてもらったり、少しプレッシャー感じましたがメンバーの意見ももらったり。資料も集めたり、またARMYの皆さんに助けを求めたり。PDFのファイルも初めて作ってみました。参考資料を全てまとめてスタッフの皆さんに説明したり、それが初めてだったのでとても緊張していました。今回のアルバムを機に僕はこんな部分に才能があるんだなと感じることになりました。僕を活用してください。
― 才能があると話すときになぜ躊躇したのですか?
V:話すときにその時の感情が思い浮かんで。本当にぼくはよくできたなと。
RM:はい。本当に上手くやってくれました。
V:あ、終わりですか?
RM:はい、本当によくやってくれました。
― Billboard1位まで成し遂げましたが、これから成し遂げたいことはありますか?
JIN:実はこの質問は、この場には一緒にいられなかったSUGAさんが答えていたのですが、今日は僕がしたいと思います。正直に言いますと、グラミー賞ですね。光栄で、とてもありがたく、「Billboard Hot 100」1位という成績も成し遂げましたが、もう少し欲を出して、グラミー賞のノミネートが発表されるのですが、そこに僕たちの名前が並んだらと思います。BTSファイティン!
― グローバル生中継をご覧になっている記者のみなさんに挨拶をお願いします。
JIMIN:今回のアルバムは僕たちにとっても、作業をしたり準備をしながら大変慰めとなった曲、アルバムのような気がします。多くの方々、記者の方々もこのアルバムを聴いて慰めとなればいいなと思います。これからも成長していく姿を見守ってくださればと思います。
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