<米津玄師「LADY」ロングインタビュー>新曲に込めた想い、“不安”との向き合い方、夢を叶える秘訣
2023.04.05 20:34
アーティストの米津玄師が2023年初となる楽曲「LADY」を3月21日にリリースした。今作はまっすぐなラブソングとなっており、米津玄師の新たな魅力が詰まった1曲となっている。なぜ今のタイミングで「LADY」を制作しようと思ったのか、そして“不安”との向き合い方や夢を叶える秘訣までをたっぷり語ってもらった。
米津玄師、ラブソング「LADY」を書いた理由
― 「LADY」のリリースおめでとうございます!2023年、そして32歳としても1作目の楽曲となりますが、制作のきっかけからお聞かせください。米津:「LADY」の制作はジョージアのタイアップの話から始まりました。去年、コーヒーに突然ハマって。特に缶コーヒーをがばがば飲みながら制作していることが多くて、そのタイミングで今回のお話を頂いたので「非常にいい巡り合わせだな」と。そこに身を投じれば面白いことがあるかなと、作り始めました。
― 恋愛を歌った楽曲でもありますが、テーマも最初から決まっていましたか?
米津:そういうわけでもないんです。「ラブソングを作ろう」という気概も特になく、日常的な生活風景や、ある種の倦怠感を描きたくて。自分も今年で32歳なんですけど、生活が同じことの繰り返しになってくるんですよね。自分がやってきたことに慣れてくると、「新しいものに出会えた」と瞬間的には思うけれども、よくよく考えてみるとそれは昔経験した何かの亜種なんじゃないかと思うことも増えて。そういったある種の倦怠感を、今ちゃんと形にしておいたほうが自分の活動としても良いのではないかって。そういう感覚で作った楽曲かもしれないです。
― そうだったんですね。米津さんの楽曲には珍しく、かなりストレートな歌詞に感じました。「Pale Blue」や「Lemon」とは違った、ポジティブな歌詞になった理由などはありますか?
米津:ここ最近、本当に暗い曲が多かったなと感じるんです。何も考えずに、自分の生理的な欲求をどんどん追いかけていくと、絶対に夜の曲になっちゃうんですよね。そんな自分の生理的欲求に疲れ果てたというか。一曲に長く向き合っていると、転調に転調を繰り返して、情報量を多くして複雑にしてしまう傾向が強くなっていたので、一回ここで歯止めをかけようという思いもありましたね。「LADY」はピアノのリフから始まって、コードもワンループで、基本的にその流れがずっと続いていく。それが平坦で、どこか倦怠感みたいなものが宿ったものになり、その倦怠感とエモーショナルのようなものを行ったり来たりする曲が作れたらいいなと思いながら制作しました。
― 確かに前回の「KICK BACK」は転調も激しく、実際のチェーンソーの音を入れるなどかなり複雑な作り方をされていましたね。
米津:そうですね。そっちの方がもしかしたら今の時代には似つかわしいのかなとは思いますけど。なんか、そういうのにほとほと疲れ果てたんですよね。
― 「KICK BACK」からの「LADY」の振れ幅はすごい衝撃でした。
米津:ふさわしい表現ではないかもしれないですけど、デトックスというか。でもそれが今の自分にとってはすごく必要だったのは確かですね。
― 年齢の変化というよりは、その時のデトックスで歌詞はポジティブに?
米津:「米津玄師としてやってきたことって一体何なんだろう」と今までの活動を思い返してみると、自分の商品的価値を毀損(壊す)することが一個大きな枠としてあったような気がするんですよね。曲を作って、「米津玄師はこういうものだ」と思われたら、そこから抜け出すために壊すというか。そのイメージから離れて行くっていうことを、どんどん繰り返すことによって、土星の輪っかみたいなものを作り上げて、その中心には何もないっていう状況を作っていく。それが活動の一環にあるかもしれないですね。
― 過去のインタビューで「オルタナティブ(主流な方法に変わる新しいもの)として生きていく」と仰っていましたが、通じる部分がありますね。
米津:そうですね。そう生きるというよりは、そう生きざるを得ないという感じです。「三つ子の魂百まで」という言葉もありますけど、今さら別人に変わることはできない。自分はオルタナティブに生まれてきたなっていう実感があり、それは客観的に見ても事実であって。そこから社会的な接点というか、折り合いをつけられる場所はどこなのかって試行錯誤する営み自体が、自分の中でのポップソングを作るということに繋がっていると感じます。
米津玄師、新曲で新たな試みも
― 「M八七」は映画「シン・ウルトラマン」、「KICK BACK」はアニメ「チェンソーマン」と作品に大きく絡んだ楽曲が続いておりましたが、今回はジョージアのCMソングです。CMソングということで制作方法などは変わりましたか?米津:「シン・ウルトラマン」や「チェンソーマン」でやっていたことに比べると、やはり全然違うものがあって。物語に対する音楽って、映画なりアニメなりの“拡張版”であって、基本的にその作品を軸に作らなければいけないし、そうでなければならないと思っています。今回は大枠の理念だけが決まっていて、その中で自由にやらせてもらえました。
― 縛りがなく自由なほうが作りやすい?
米津:一概にどちらが作りやすいとは言えないですね。縛りが無いほうが自由にやれるのは確かですけど、自由がいいかと言われるとそうとも言い切れない。なにか制限があって初めて美しくなる瞬間も確実にあるだろうし。「自由に何でもしていいですよ」と、まっさらな砂漠の真ん中にぽつんと立たされたら、何を頼りにしていいのか。道しるべがあればいいんですけど、何もないとほとほと困り果ててしまうこともあると思うので。どっちが良いとは言い切れないですよね。
― 実際の制作はメロディと歌詞どちらから?
米津:今回はトラックから作り始めましたね。自分はギターの弾き語りで作ることが多いんですけど、弾き語りで作ると曲の中にどんどん展開が生まれていっちゃうんですよね。多分これは自分の性質なんですけど、「こういう流れがきて、こう下がっていって、こう上がっていく」みたいな展開を作ってしまうんです。今回は一度それを抜きにして、とにかくトラックでリフのワンループを作って、それに対して音をつけていって、その最後に歌が生まれる感じで作りましたね。それが個人的には新しいというか、あまりやってこなかった作り方でした。
米津玄師、“精神と時の部屋”が作りたい
― 30歳になりサラダを食べるようになったことや、最近コンタクトレンズをするようになったと明かしている米津さん。先日32歳になり新しく始めてみたいことなどはありますか?米津:うーん。“精神と時の部屋”みたいな空間を作りたいとは思っていますね。今ってインターネットの中で色んなものが渦巻いていて、私的な空間ってものがなくなっているじゃないですか。それがすごい窮屈で。そういうところから離れて、自分しかいない隔離された“精神と時の部屋”みたいな空間でずっと音楽とだけ向き合っていたい。デジタルなものではなく、フィジカルな楽器とひたすら向き合っていく事ができたらいいなと思います。「わたしは最後の長い眠りにつく。いろいろな情報を得てきたから、その情報の中だけで考えたいんだ」っていう『寄生獣』のミギーみたいに。そういう時間が自分にも必要なのかなと感じます。
― 電波も届かないような場所で。
米津:そうですね。そういう生活環境を作るしかないのかなと。人間の思考とか生理的欲求って、もとを正すと日々の生活習慣から導きだされるものだと思うので。それを他者に委ねたくないという想いがあって、これは個人的な感覚であると同時に、皆にも必要なんじゃないかなって思いますね。
今は、SNSで私的な空間がとにかく無くなっていて、公になった側面だけで全てを判断されてしまう。それは非常に不健全だなと思うんですよ。人間っていろんなものが渦巻いていて当たり前というか。一貫していないものだし、状態の連続であって、正義に燃えている瞬間もあれば、みんな消えてなくなればいいと思う瞬間もある。それが公になると、他者のまなざしによって一側面が全てだと判断されてしまう。
道徳的に正しくないことを身に宿していたって構わないんですよね。ただそれがまかり通ってしまうと社会的な不安を生んでしまうので、よろしくないと言われているだけで。身に宿しているうちは誰にも何か言われる筋合いはないっていうか。誰しも言えないことは必ずあると思うし、他者との関わりについて今一度向き合ったほうがいいなと思います。
― 米津さんは「人に生かされている」と最近お話されていましたが、広く浅い人との繋がりはあまり必要としていないのでしょうか?
米津:いや、そんなことはないですね。自分のパブリックイメージがどういうものになってるのかよく分かんないですけど、恐らくみんなが思ってるよりも友達が多いし、表層的な会話もする。そういったコミュニティがいくつもあり、その時々によって自分の気分でコミュニケーションするというのが営みの一つになっているんです。
人に頼ることは非常に重要であって、薄く広くなるインターネットでのコミュニケーションを否定するつもりもさらさらないんですよ。そもそも自分はインターネットから生まれてきた人間で。逆に他者抜きという考え方も非常に危険だと思うんですよね。そのバランスは非常に難しい。
ただ他者はコントロールすることができないので、他者に価値の比重を大きく置いてしまうと、その価値が変わっていった瞬間に関係性が崩れさってしまう。その危険性をはらんでいるから、他者に全てを明け渡すことは危険だなと。だからこそ自分の中に他者抜きの“何か”を持った上で、他者と関わるというのが一番バランスとしては美しいと感じます。
米津玄師、ツアータイトル「空想」に込めた想い
― そして2023年のツアー“米津玄師 2023 TOUR / 空想”も直前に控えています。どのようなツアーにしたいですか?米津:基本的にライブっていうのはファン感謝祭だと思ってるんですよ。実のところツアーで表現したい確固たる何かがあるかと聞かれると特にないです。自分は音楽をパソコンの前で聴いてきたので、音楽を聴くのは非常に閉ざされた空間でした。地元にはライブハウスというのも少なく、あまりライブを観に行くという習慣もなかったんです。中高校生の頃にバンドをやっていたので、対バンでライブハウスに出たこともあるんですけどやっぱりここじゃないって感覚がすごくあって。
― 米津さんの中では音楽とライブはそこまで深く繋がっていないんですね。
米津:一堂に集まり皆で空間を作り上げることに感慨が無いんです。だからこそ自分のライブはみんなバラバラで本当にいいなって思うんですよね。思いっきり盛り上がってもいいし、後ろのほうで腕を組みながらつまらなそうに観ていてもいいし、自分の中で完結させようとじっと見続けてるのでもいい。各々が自由に楽しめる空間であって欲しいと思います。それを可能にさせるためには過度な押し付けはしない。こういう風に盛り上がってくださいとか、ここで手を振ってくださいとか。それ自体を否定するつもりはないけれど、ただ自分には似つかわしくなくて。なのでライブは皆が乗っている船を、自分が中にいて動かしている、そんな感じがあります。
― ちなみに空想をツアーテーマにした意味は?
米津:本当に個人的なものでしかないんですけど、空想によって今の自分があるんだなと強く感じています。少年時代は夢見がちというか、現実的ではないところがあって。この道をまっすぐ行ったら、あの映画で観た景色が広がっているかもしれないとか、車で走って車窓に流れていく景色に忍者を走らせる、みたいな。そういった空想がすごく大好きな子供でした。その頃の空想・記憶っていうのが、今の自分を作り上げる大きな要素の一つだったので、今一度それを思い返してタイトルに据えようとなりました。
― これまでの米津さんを表している言葉だったんですね。
米津:自分がどうやって生まれてきたのか、これからどこへ向かっていくのか。それを今年は一度思い返したほうがいいような予感がして。なので自分の立脚点(拠り所とする地点)の名前をつけるのが似つかわしいんじゃないかなと思ってつけました。
米津玄師、“不安“との向き合い方
― 新たに始まった新生活に不安を抱えている読者も多いかと思います。そういった方へなにかメッセージやアドバイス、または、米津さん自身が不安を乗り越えたエピソードなどがあればお聞かせいただけますか?米津:「不安」は自分にとっても興味深い題材で、不安って何だろうと思う瞬間が結構あるんです。不安って抽象的じゃないですか。明確な対象があればそれは不安ではなく「恐怖」ですよね。先端が怖いとか閉所が怖いとか。かたや不安はぼんやりしていて、なんだか分からないけど不安だなと思う。そう考えると「不安なのは当たり前だ」っていう事でしかないんですよね。
― 不安があるのは当たり前?
米津:人間はいつか死ぬじゃないですか。生まれた瞬間から死ぬことを決定づけられていて、死ぬのは不安じゃないですか。恐怖ではないですから。というのも、死んだらどうなるかは誰にもわからない。分からないことには恐怖ができないので、死ぬことは不安だと個人的には感じるんです。となると、人間は生まれてきた瞬間から“死”という不安を抱えて生きていくことが決定付けられているわけです。つまり「不安である」ということをみなまで解決するなと。誰だって不安はあるもので、不安を解消しようとすればするほど、翻って生きているとも言えなくなっていく。だから、生きるって不安を抱えている事とイコールで、不安を抱えている状態は正常である。そういう意識があるだけで、どこかプラスに働くんじゃないかと思います。
― 不安を抱えていること自体が人間の自然な姿だと。
米津:不安に思っていることを不安に思うと、どんどん自家中毒になってしまう。「不安は不安である」という、ある種の開き直りが実はすごく重要なんじゃないかなと感じますね。
― 米津さんも楽曲が書けなくなるかもというような不安を抱くことも?
米津:それはそうですね。もちろん不安はあります。でも考えてもしょうがないし、いつかは絶対に書けなくなりますから。ミュージシャンとしての死があって、その不安があるから最後から逆算して今何をすべきかを考える。不安と向き合うからこそ熱意が生まれてくるわけで、不安がなかったら「もういいや」って何もしなくなりますよね。
― 過去のブログではスランプもあったとお話されていましたね。
米津:不安もないハッピーな生活があったとして、俺は不安の無い生活に耐えられるだろうかと思いますよね。たぶん非常に無意味な人生になってしまう。だからある種どこかで割り切る。不安と向き合っていく。そういう風に思うのが、大事なのではないかなと思いますね。
米津玄師の夢を叶える秘訣
― それでは最後に米津さんの「夢を叶える秘訣」を教えてください。米津:夢を叶える。夢を叶えることに接続できるかわからないんですけど、自分も15年弱、音楽を続けてきて何が一番大事だったかと言うと、やっぱり「熱意」と「仲間」なんですよね。そういう少年漫画みたいな結論にしかたどり着かない気がします。もちろんそこには才覚ってものも必要になってくるんですけど。短期的には才能・センスだけでもいいかもしれないけれど、長期的に考えた時に、熱意も仲間もない人間には神様みたいなものが手を差し伸べてくれない。そういう実感が増していく感じがあって。いかに熱意を持って、いかに自分の目的に対して共感してもらえるような仲間を作り出すか。この2つさえあれば、ある程度はなんとかなる。最終的に自分の目的が叶えられるかどうかは別として、少なくともこれは絶対に持っておかなきゃいけない気がしますね。
― 熱意を持っていると同じベクトルの方が集まってくる?
米津:そうですね。どういう形でもいいですが、自分にはこれが必要なんだって世に放つ。それはどこか否定の力な気もするんですよね。「これが嫌いだ」という言い方でもいいし、「これが好きだ」という言い方でもそれ以外のものを薄っすら否定することに繋がる。なにかを否定する熱量みたいなものはすごく重要だと思います。その考えに共感して集まってくる仲間は確かにいるはずなので。それを見落とさずに、いかにその差し伸べてくれた手を受け入れることができるか、それが重要なんじゃないかなと感じます。
― 貴重なお話、ありがとうございました。
一つひとつの質問に対して深く思いを巡らせ、丁寧な言葉で心の内を覗かせてくれた米津さん。かと思えば、場を和ませてくれる茶目っ気もある。そんなギャップも彼の魅力の一つになっているのだろう。
楽曲に関しても彼のことを少し知れたかと思ったら、その後の新譜でとんでもない世界へ連れていってくれる。日本を代表する米津玄師というアーティストのことを、もしかしたらほとんど何も知らないのかもしれない。そして次の新譜が出るまで、新曲「LADY」は彼のことを少し知った気でいさせてくれるのだ。(modelpress編集部)[PR]提供元:ソニー・ミュージックレーベルズ
米津玄師 2023 TOUR / 空想
<公演概要>4/22(土)開場15:30/開演17:00 兵庫 神戸ワールド記念ホール
4/23(日)開場15:30/開演17:00 兵庫 神戸ワールド記念ホール
4/26(水)開場16:30/開演18:00 大阪 大阪城ホール
4/27(木)開場16:30/開演18:00 大阪 大阪城ホール
5/ 2(火)開場16:30/開演18:00 熊本 グランメッセ熊本
5/ 3(水祝)開場15:30/開演17:00 熊本 グランメッセ熊本
5/ 7(日)開場15:30/開演17:00 愛知 日本ガイシホール
5/ 8(月)開場16:30/開演18:00 愛知 日本ガイシホール
5/13(土)開場15:30/開演17:00 宮城 宮城セキスイハイムスーパーアリーナ
5/14(日)開場15:30/開演17:00 宮城 宮城セキスイハイムスーパーアリーナ
5/20(土)開場15:30/開演17:00 北海道北海きたえーる
5/21(日)開場15:30/開演17:00 北海道北海きたえーる
5/27(土)開場15:30/開演17:00 福井 サンドーム福井
5/28(日)開場15:30/開演17:00 福井 サンドーム福井
6/ 3(土)開場15:30/開演17:00 徳島 アスティとくしま
6/ 4(日)開場15:30/開演17:00 徳島 アスティとくしま
6/10(土)開場15:30/開演17:00 広島 広島グリーンアリーナ
6/11(日)開場15:30/開演17:00 広島 広島グリーンアリーナ
6/14(水)開場16:30/開演18:00 埼玉 さいたまスーパーアリーナ
6/15(木)開場16:30/開演18:00 埼玉 さいたまスーパーアリーナ
6/28(水)開場16:30/開演18:00 神奈川横浜アリーナ
6/29(木)開場16:30/開演18:00 神奈川横浜アリーナ
7/ 1(土)開場15:30/開演17:00 神奈川横浜アリーナ
7/ 2(日)開場15:30/開演17:00 神奈川横浜アリーナ
米津玄師(よねづ・けんし)プロフィール
ハチ名義でボカロシーンを席巻し、2012年本名の米津玄師としての活動を開始。2018年、TBS金曜ドラマ「アンナチュラル」の主題歌として「Lemon」を書き下ろし“ミリオン”セールスを記録。「第96回ドラマアカデミー賞」にて最優秀ドラマソング賞を受賞。日本レコード協会にて史上最速の300万DL認定など数々の記録を樹立。同年、NHK2020応援ソングとして、Foorin「パプリカ」を発表。
「Lemon」は年間を通して支持が拡大し続け、年間ランキングチャートを総なめにし、MV6.9億回再生を突破、デジタル・フィジカル合算300万セールス突破と年度を象徴する楽曲となった。年末には紅白歌合戦に初出場、初のテレビ歌唱が大きな話題を呼び、翌年2019年の年間ランキングでも2年連続で年間ランキングを席巻。Billboard JAPANでは日米初となる2年連続での首位、オリコン週間カラオケランキングでは歴代1位となる「連続1位獲得週数85週」を記録するなど、音楽史に残る数々の快挙を成し遂げた。
2019年、菅田将暉「まちがいさがし」をプロデュース。映画「海獣の子供」主題歌として「海の幽霊」をリリース。 Foorin「パプリカ」のセルフカバーを発表。TBSドラマ「ノーサイド・ゲーム」の主題歌、シングル「馬と鹿」をリリースし、フィジカル・デジタル合算で120万セールスを記録、その後開催され社会現象となったラグビーWCでも楽曲が使用されるなど大きな反響を呼んだ。そして12月には、「NHK2020ソング」として、嵐の「カイト」を制作。紅白歌合戦にて嵐により初披露された。
2020年、TBSドラマ「MIU404」主題歌として「感電」を書きおろし、5thアルバム「STRAY SHEEP」を発売。
発売翌週にミリオンセールスを突破。その後150万枚までセールスを伸ばしオリコン合算アルバムランキングで200万ポイントを突破。2020年の年間ランキングは46冠を獲得した。また、ユーザー数3億5,000万人を誇るゲーム「FORTNITE」での革新的な全世界バーチャルライブの開催や、「ユニクロ」とのコラボTシャツの全世界販売、「GIVENCHY」新作コレクションへ各国の著名人と共に参加する等、意欲的な活動が国内外共に大きく評価された。グローバルチャートIFPIでは世界7位にランクイン、「Forbes」が選ぶアジアのデジタルスター100に選出。日本国内では、芸術選奨文部科学大臣新人賞(大衆芸能部門)を受賞するなどの結果を残した。
2021年、TBSドラマ「リコカツ」主題歌として「Pale Blue」、NTV「news zero」テーマ曲として「ゆめうつつ」を発表。
2022年、「PlayStation」CMとして「POP SONG」を書き下ろし、自身も出演。映画「シン・ウルトラマン」主題歌として「M八七」を書き下ろし、TVアニメ「チェンソーマン」のOPテーマとして「KICK BACK」を書き下ろした。「KICK BACK」は、SpotifyグローバルランキングでTOP50にランクインと国内アーティスト初の記録を達成。さらに、「オリコン週間シングルランキング」(12/5付)ではソロアーティストとしては令和初となる初週売上30万枚越えを果たし、初登場1位を獲得。Billboard JAPANアニメチャートでは21週連続首位を記録している。
MVに関しては、「Lemon」が8億回再生突破、と日本人アーティスト初の記録を更新し続けているだけでなく、1億回再生が15作品という圧倒的な記録を達成し(『Lemon』 『アイネクライネ』 『LOSER』 『ピースサイン』 『灰色と青(+菅田将暉)』 『orion』 『Flamingo』 『感電』 『打上花火』 『パプリカ』 『春雷』 『馬と鹿』 『海の幽霊』 Foorin『パプリカ』 菅田将暉『まちがいさがし』)、公式YouTubeチャンネル登録者数は673万人を突破している。
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