渡邊圭祐の“ブレない信念”と夢を叶える秘訣 ベッドシーンで「恥ずかしかった」ことも明かす<「恋のいばら」インタビュー前編>
2023.01.02 07:00
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映画『恋のいばら』(1月6日公開)に出演する俳優の渡邊圭祐(わたなべ・けいすけ/29)。2022年、5本以上の話題作に出演しどんな役も見事に演じ分けた彼がモデルプレスなどのインタビューに応じ、多忙なスケジュールの中でもブレずに持ち続ける信念や夢を叶える秘訣、そして本作の見どころなどをたっぷりと語ってくれた。<インタビュー前編>
「恋のいばら」
女優の松本穂香、玉城ティナがW主演を務める本作は、『アルプススタンドのはしの方』、『女子高生に殺されたい』、『ビリーバーズ』などジャンルを問わず話題作を多数生み出し続け、高い評価を得る鬼才・城定秀夫監督の最新作。図書館で働く桃(松本)は、突然、フラれてしまった元カレ・健太朗(渡邊)のSNSを見て、今カノ・莉子(玉城)の存在を知る。自分とは正反対のイマドキな洗練された莉子に興味を持ち、調べていくうちに、本人を特定。“ある理由”で、莉子に直接会いに行ってしまう。今カノ・莉子と対峙した桃は言う。「リベンジポルノって知っていますか?」そして「彼が撮った2人の秘密の写真データを取り返したい。あと、あなたも撮られてないですか…」と。元カノと今カノ。出会うはずがないふたりが出会った今、“秘密の共犯”が始まろうとしている。
健太朗はカメラマンであり、無邪気にすぐ女性に手を出してしまうという役どころだ。
渡邊圭祐、自身の温度感に近い役「力を抜いて挑んだ」
― まず本作の台本を読んでみての感想を教えてください。渡邊:もしかしたら実際に起こりうる物語なので、“明日は我が身”なストーリーだと思いました。作中ではSNSを使った現代的な仕掛けもたくさんあるので、身近な出来事だと感じました。
― ご自身の演じる役に関してはどのように感じましたか?
渡邊:作品の中で唯一悪となる役どころなので、無邪気にすぐ女性に手を出してしまうところも描かれているのですが、健太朗はすごく純粋な男の子です。リベンジポルノの写真を撮ることも、仕事で写真を撮ることも、原動力の部分は一緒で全部ピュアな心でやっている。ただやっていることを並べてみたら悪に見える。悪いことをしている気はそこまでないのが、そこが健太朗の愛すべきところで、弱さでもあるという印象でした。
― 役作りのために何か準備されたことは?
渡邊:今まで演じた役の中で、一番テンション感などを何も乗せなかった気がします。元々あまりテンションが高い方ではないので、このくらいの温度感の方がこの役にはフィットするかなと。けれど荒廃した空気感は持っていたいと思ったので、地元に帰って、仕事のギアを少し抜きました。僕がそのままこういう人というわけではないですが、すごく力を抜いて臨んだ作品でした。
渡邊圭祐、印象的なシーン&難しかったシーンは?
― ご自身の出演しているシーン、出演してないシーンで印象的なシーンをそれぞれ教えてください。渡邊:出演しているシーンで印象的なのは、莉子と桃のラストシーンのあとに登場する健太朗のシーンです。撮影も印象に残っていますし、この映画の中でも一番スッキリするシーンになっています。そのシーンがくるまでは、物語はどうなってしまうのかとドキドキしながら映画を観ると思うので、「最後そうなるんだ!」と感じる場面という意味でも印象に残っています。出演してないシーンで印象的なのは、その2人のラストシーンです。2人とも、本当に楽しんでいました(笑)。
― 演じていて難しかったシーンはありますか?
渡邊:莉子のリベンジポルノの写真を撮ろうとした時に止められるシーンは、僕が思い描いていた動きと監督が思い描いていた動きが違う形だったので難しかったです。監督の思い描いていた感情の動きにフィットさせるまでに時間がかかりました。
― 監督と話し合ってそのシーンを作り上げたのですね。
渡邊:このシーンが、健太朗はピュアな人だと一番表しているセリフを言っている気がしていました。だから大切に演じたいと思っていたので、監督と良い意味でぶつかれて良かったかなと思います。
渡邊圭祐、監督と作り上げた“健太朗像”
― 公式サイトに掲載されている城定監督のインタビューでは、健太朗について「オリジナルよりも憎めないキャラにしたい」と書かれていました。撮影前に健太朗の人物像についてのお話はされましたか?渡邊:衣装合わせで最初に試していたものから、色を使った衣装になっていたので、監督が最初に考えていた健太朗のイメージカラーから大分変わっていったんだろうな、というのは感じました。僕も台本を読む上では、健太朗ってワイルドな感じで、ひげが生えていて、髪も無造作で、みたいなイメージがあったのでひげを生やしていこうと思っていました。もしひげがあったらまたキャラクターが変わっていたのかもしれないので、そういった意味でも健太朗の人物像を柔らかくしてほしいという監督の思いが伝わりました。
― 監督とのコミュニケーションの中で印象的だったことはありますか?
渡邊:監督からの言葉で覚えているのが、喫茶店で桃と会話をするシーンで、「とりあえずやってみて」と言われて演じた後に、監督が「なるほどそういう感じね、めちゃくちゃ冷たい目をするね」という言葉をくださって。その時は「(イメージと)違うのかな?」と監督がどのように思い描いていたのか気になりましたが、「今ので良い」と言ってくださったのでそのまま演じることになりました。
― 監督と渡邊さんの出しどころの勝負みたいな感じに?
渡邊:僕たちに寄り添ってもくれるし、でも自分の中にやりたい軸がしっかりある方なので、面白い監督でもあり、すごく信頼を置きながらできる監督だと思いました。
渡邊圭祐、玉城ティナ&松本穂香の印象を語る
― 共演者の玉城さんと松本さんの印象をそれぞれ教えてください。渡邊:お二人ともものすごくサバサバしていて。松本さんに関しては静かな方かなと思っていたのですが、意外とお茶目でありつつも、ちゃんと割り切るところは割り切られる方でした。玉城さんはお人形さんみたいなビジュアルだったので、あまり話されないのかなと思ったら、イケイケな感じで話してくれました(笑)。
僕は最初お一人ずつと撮影していたのでお二人の性格が合うのか心配していましたが、意外と2人が意気投合していて、逆に僕が出遅れる形になってしまいました。
― 2人の女性と接する時に何か意識を変えたことは?
渡邊:特にありませんでした。健太朗ってそんなに器用な人ではないので、誰に対しても平等で、女の子との距離が近い。だからこそモテるので、その部分を本人が意図してしまうと途端に嫌らしく見えてしまう気がして、そういうことはあまり考えないようにしました。
― ちなみに莉子と桃ならどちらとお付き合いしたいですか?
渡邊:消去法みたいになってしまいますが、莉子です。桃のストーカー気質なところは純粋な愛から来ているとはいえ、陰の空気が強すぎるので距離を置きたいかな(笑)。
渡邊圭祐、ベッドシーン撮影で「恥ずかしい」と感じたこと
― 今回ベッドシーンにも挑まれておりますが、共演者同士で事前に話し合ったことはありますか?渡邊:話し合いはしていないです。そう思うと、割と良い関係性が築けていたのかなと思います。こういったシーンは変に遠慮すると「役ではこういう間柄なのに」と、演じる側も映像としても多分気持ち悪いので、思いきり来てもらった方がありがたいんです。女性のお芝居の方が大変なこともあり、玉城さんも「思いきり来てもらった方がやりやすい」と言っていました。けれど「ガッツリ来てくれてありがたかった」とも言っていて、「自分そんなにガッツリ行っていたんだ」と少し恥ずかしくなりました(笑)。ただ本番前もそこまで気まずい感じもなく、準備も特にしていなかったです。
― この作品ではそのポルノ写真に美しさを見出しているのが健太朗の色でもあるのかなと思うのですが、実際にエロティックアートというアートもあるように、健太朗自身も意識の中にこのアートを思い浮かんでいたと思いますか?
渡邊:アートという思いしかないと思っています。莉子に撮影を断られた時の健太朗のセリフも本心なんじゃないかな。本当に美しいと思って、その瞬間を切り取りたいと思っているからカメラを構えているだけ。リベンジポルノとしてどこかに流してやろうみたいな気持ちは無くて、自分の日記のようなものとしてピュアな気持ちで撮影しているだけなので、自分の気持ちに正直ですごくアートを考えている人だと思います。
渡邊圭祐、物語から感じた「明日は我が身」
― 誰に感情移入するかによって受け取り方が非常に変わってくる作品だと思うのですが、渡邊さん自身がこの作品から受け取ったメッセージは?渡邊:“明日は我が身”。僕が10代の頃にこんなにSNSが発達していたら自分にも起こりうることだろうなと思うと怖いので、歳を取っていて良かったと思っています(笑)。健太朗目線で言うと、好きなことに純粋であればあるほど、誰かにとって悪なのだと気づける映画になっているので、意外と学びの多い作品だと思います。
― 本作の「恋人同士では観ないでください」というキャッチコピーはどう思われますか?
渡邊:恋人同士で観ると恋人の全部を疑ってしまう気がするので、このコピーはすごくぴったりだと思います。例えばこの映画を観て、一緒に家に帰って寝て、朝片方が先起きて仕事しようものならそれだけで不安じゃないですか。「人を軽はずみに信用しないように」というのはメッセージでもあるのかなと思います。サスペンスやアクションなどとは違うハラハラを体感できる作品なので、観られる人は恋人同士で観て、付き合いたての方はそれぞれ友達と観に行ってください(笑)。
渡邊圭祐が悲しみを乗り越える方法
― 2022年多くの作品に出演されて大変なこともあったと思いますが、その多忙な1年での悲しみを乗り越えた、もしくは怒りを乗り越えたエピソードがあれば教えてください。渡邊:悲しんでもないし怒ってもないですね。
― 役を演じる時に悔しかったことなどは?
渡邊:悔しいっていう感情はあると思いますが、覚えてないのかな。乗り越えたって感覚がないのかもしれないです。色んな意味で、乗り越えたと思わない。
― そういうことはどなたかに相談されますか?
渡邊:しないです。「悩んでいるだけ無駄、とりあえずやってみれば良いじゃん」と思うタイプなので、悔しいことや悲しいことを乗り越えたというほど壁だと思っていないんだと思います。
― 渡邊さんは“夢を叶える秘訣”でよく「歩みを止めずに進む」と伝えられていると思うのですが、そういう秘訣に繋がっているのでしょうか?
渡邊:そうですね。たまに立ち止まって自分の足元を見ることも大切ですが、そこが行き止まりなわけがない、とりあえず歩いてみたらどこかに行けるよ、と思うんです。多分その行き止まりだと思うところをみんなは壁と言うのだと思いますが、「壁じゃないし。進めるし。勝手に立ち止まっているだけ」という考え方です。
渡邊圭祐の夢を叶える秘訣
― そんな様々な経験を経た渡邊さんの“夢を叶える秘訣”を改めて教えてください。渡邊:止まらずに進むことだと思います。諦めないというより、やり続ける。何かには繋がると思うんです。「もったいない時間を過ごさない」とは言わない。もったいなくても何かに繋がるから。その歩くというのが、細道を歩いているわけではなくて、いろんな選択肢がある大きい道なんです。友達と飲んでいる間も何かに繋がっているし、そういう息抜きも前進ですからって思うタイプなので。ただ生きていれば良いんです。
― 歩みを進めるここ数年で、何か成長を感じたことはありますか?
渡邊:毎年言うのですが、“仕事”というものがなんとなくわかってきて、見える範囲が広がって、より多くのものを吸収できるようになりました。自分の動きだけではなくて周りの動きを見て、その人のためにこうやったらやりやすいかなと考えることが計算してできるようになってきたのかなと思います。「これすごいな」と思えるものも増えて、2年前の何もわからない状態だったらその感性もなかったな、と思えるようになってきました。
インタビュー後編では、渡邊の思う“モテる男性像”や過去のモテ逸話など、恋愛にまつわる質問に答えてもらった。(modelpress編集部)
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インタビューでは、映画「恋のいばら」の撮影時のエピソードなどを語ってくれました✨
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渡邊圭祐(わたなべ・けいすけ)プロフィール
生年月日:1993年11月21日出身地:宮城県
身長:182cm
地元・仙台のモデル事務所でモデルとして活動したのち、アミューズに所属。主な出演作として『仮面ライダージオウ』(テレビ朝日系、2018年)、『推しの王子様』(フジテレビ系、2021年)など。2022年はドラマ『やんごとなき一族』(フジテレビ系)、『チェイサーゲーム』(テレビ東京系、主演)、現在放送中の『私のシてくれないフェロモン彼氏』(TBS系、毎週火曜深夜24時58分~)のほか、映画『鋼の錬金術師』シリーズ、『ブラックナイトパレード』に出演。2023年の待機作には『恋のいばら』(1月6日公開)のほか、映画『わたしの幸せな結婚』(3月17日公開)が控える。
【Not Sponsored 記事】
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