乃木坂46久保史緒里、映画初主演に“怖さと期待” 山下美月ら同期の活躍への本音・目標の存在も語る<「左様なら今晩は」インタビュー>
2022.11.15 17:00
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映画「左様なら今晩は」(11月11日公開)で、映画初出演にして初主演を務める乃木坂46の3期生・久保史緒里(くぼ・しおり/21)。常に高い目標を掲げ、舞台やドラマ、ラジオパーソナリティなど幅広いジャンルで活躍する彼女は現在、乃木坂46で演技に力を入れているメンバーの1人。モデルプレスのインタビューでは、作品への役作りや同期メンバーからの刺激、さらには先輩から学んだ「夢を叶える秘訣」について、たっぷりと語ってもらった。
久保史緒里主演「左様なら今晩は」
若者を中心に共感を集める漫画家・山本中学が2019年に「ヤングキング」(少年画報社)にて連載をスタートした「左様なら今晩は」は、ごく普通のサラリーマン・半澤陽平と、陽平の部屋に突如姿を現した幽霊・アイスケとの奇妙な共同生活を描く、歪な2人のハートフルでちょっぴり切ないラブストーリー。実写化した同作では、愛助(アイスケ/久保)は原作とは違うオリジナルのキャラクター設定で、“生きている間に恋愛を経験しなかったウブでピュアな幽霊”に。ある日、同棲していた恋人に振られた陽平(萩原利久)の部屋に愛助が突如姿を現してから、2人の共同生活がスタートする。
久保史緒里、映画初出演の心境語る
― 久保さんは今作で映画初出演にして、初主演となります。まずは、オファーを受けたときの心境から教えてください。久保:映画にはずっと挑戦してみたかったのですが、心のどこかで叶えられない高い目標の1つだと思っていたのでとても驚きました。まさか主演という形で初めてを迎えられるとは思っていなかったので、本当に嬉しかったです。
― 映画に挑戦してみたかった理由は?
久保:私は昔から映画をはじめとした映像作品が大好きで、「この中に自分も入ることができたらな」と憧れを抱いていたんです。それに、グループの先輩方や同期も映画に出ているので、「いつか自分も」という気持ちもありました。
― 幼い頃からの夢を「主演」という形で叶えられたのはすごいことですね。今作は「サラリーマンと幽霊のラブストーリー」となっていますが、幽霊役を演じる上で意識していたことはありますか?
久保:私が演じる愛助と、萩原さんが演じる陽平のやり取りを自然に見せることです。ストーリーの序盤に「愛助が陽平へ言いたいことを躊躇なく伝える」というシーンがあるのですが、そのセリフがすごく面白くて…(笑)。「幽霊と人間」という異色な設定ではありますが、そうしたセリフをラブコメディとして楽しんでいただけるよう、自然な会話をすることは常に意識していました。
― 萩原さんとは、本番前に演技について話し合ったりはしたのでしょうか?
久保:役についてお話する機会は少なかったのですが、現場ではいつも萩原さんが引っ張ってくださっていました。私が人見知りな分、萩原さんのテンションというか、空気感にすごく助けられました。監督もテスト(本番前のリハーサル)で私たちのやり取りを見て、「愛助、すごく可愛い!」「ここは切ないね…」とたくさん声を掛けてくださったので、とても嬉しかったです。
― 久保さん演じる愛助の切ない表情には、何度も引き込まれました…。久保さんは舞台も多く経験されていますが、映画でのお芝居はまた違った難しさもありましたか?
久保:そうですね。舞台は生でその場のお客さんに届けるものですし、「ステージでエネルギーをどこまで出せるか」「遠くのお客さんにどこまで伝えられるか」といったことを意識していたのですが、映画は大きなスクリーンで流れるのでまた違った表現が必要になりました。細かな表情一つひとつまで見られるので「ちょっとの心の揺れで嘘がバレるな」という怖さもあって…。
― 独特の緊張感があるんですね。
久保:舞台は幕が上がったら最後まで止まらないので、何かが起きても「繋いでいかなきゃいけない」という緊張がありますが、「OKが出るまで何度も撮り直す」という映画も、また違った緊張感があります。特に1人のシーンは「孤独との戦い」でした。その点でいうと、愛助と陽平のシーンでは萩原さんが引っ張ってくださったので、本当に感謝しています。
久保史緒里、山下美月ら同期の活躍に刺激
― 乃木坂46では、山下美月さんが現在NHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」に出演されていたり、岩本蓮加さんが今年映画「世の中にたえて桜のなかりせば」で初主演を務めたりと、久保さんの同期・3期生メンバーも“演技”の世界で活躍しています。メンバー同士でそういったお仕事のお話をすることはありますか?久保:メンバーが出ている作品は意外とみんなチェックしています!同期とは演技について直接話すことはあまりなくて、「あれ良かったよ!」と感想を言い合うわけではないのですが、話していると「あ、見てくれてるんだな」と伝わってくるんです(笑)。
― 同期ならではの関係性ですね。周りの活躍から刺激を受けることもありますか?
久保:たくさんあります!私も「朝ドラ」への出演は目標だったので、美月が先陣を切って走り出したことはすごいなと感じましたし、「自分も見上げているだけじゃダメだな」という思いにもなりました。
― 久保さんは、演技に力を入れていきたいという思いが強いんですね。
久保:そうですね。グループの外で戦っていく上では“数いるアイドルの中の1人”にならないことが重要だと思っているので、最近は「そのためには何をしたら良いのか」ということをすごく考えています。でも私はすごく引っ込み思案で緊張しいなので、未だに外の現場に行くと心臓が潰れそうになるくらい緊張してしまって…。その緊張が初日だけではなく撮影期間中ずっと続いてしまうので、直していかないとなと思っています。
そして「役の幅を広げること」も1つの目標です。今回の幽霊役もそうですし、色々なジャンルに対応できることを強みにできたらなと思っています。自分で自分の幅を狭めないように、一つひとつのお仕事と向き合っていきたいです。
久保史緒里の夢を叶える秘訣
― モデルプレス読者の中には今、夢を追いかけている読者もたくさんいます。そういった読者に向けて、“映画初主演”という夢を叶えた久保さんが今思う「夢を叶える秘訣」を教えてください。2021年6月のインタビューでは「夢への自信だけは持っておくこと」とお話されていました。久保:去年のインタビューで「夢への自信だけは持っておくこと」と答えたこと、はっきり覚えています!今思うと“それっぽい”ことを言っていて、何だかかっこいいですね…(照れ笑い)。でも、今でも根本的には変わっていないと思います。私は負けず嫌いなので、乃木坂46のオーディションを受けたときも、雑誌『Seventeen』のオーディションのときも「絶対になるんだ!」という強い気持ちを持って挑戦していましたし、諦めずに思い続けることはすごく大切です。
ほかに挙げるとするならば、「夢を叶えるまでの過程」を大事にすることだと思います。夢を叶えるまでに時間がかかることもありますが、私はその時間を全部「貯金」だと考えていて…。夢を叶えるまでに「いかに人間として成熟できるか」、「中身のある人間になれるか」ということを常に意識しているんです。夢は唐突に叶うよりも、努力をした上で叶えた方が「自分が頑張ったから、成長できたから叶えられたんだ」と自分を認めてあげることもできるので、苦しいときこそ「今は素敵な人間になるための時間なんだ」と思いながら前向きに進んでいます。
― 夢を叶えるまでの時間は「貯金」という考え方、すごく良いですね…。
久保:私は割と「過程」が長い21年間だったので、そういう考え方になったのかもしれません。乃木坂46の先輩方も「過程」を大切にされているので、グループに入ってからも「先輩方みたいな素敵な人柄になりたい」という思いで活動しています。
― 直接的な言葉ではなく、先輩方の姿勢を見て学ぶことが多いのでしょうか?
久保:言葉をいただく機会もありますが、背中を見て学ぶことが多いです。それこそ、先日グループを卒業された1期生の樋口日奈さんの姿勢からは、たくさんのことを学んできました。卒業セレモニーのスピーチでは「辛いことの方が多い乃木坂人生だった」とお話されていましたが、樋口さんはそんなことを感じさせないくらいいつも笑顔で、いつもみんなを温めてくれるような存在で…。そういう人に自分もなりたいなと思っているんです。
樋口さんが今すごく輝いているのも、色々なところで活躍されているのも、これまでの「過程」を大切にしてきたからこそだと思います。素敵な人は現場でも愛されるし、それは色々な夢を叶えることにも繋がると思うので、私もそうなれるよう頑張っていきたいです!
― 素敵なお話ありがとうございました!
(modelpress編集部)
久保史緒里(くぼ・しおり)プロフィール
2001年7月14日、宮城県出身。血液型はO型。星座はかに座。身長は161cm。『Seventeen』の専属モデル。2016年、「乃木坂46 3期生オーディション」に合格してデビュー。20thシングル『シンクロニシティ』にて初の選抜メンバーに。2021年には『クロシンリ 彼女が教える禁断の心理術』で連続ドラマ初主演に抜てきされたほか、舞台「夜は短し歩けよ乙女」で初W主演、2022年2月より『乃木坂46のオールナイトニッポン』でメインパーソナリティーを務め、来年には映画「探偵マリコの生涯で一番悲惨な日」の公開が控えるなど、あらゆるフィールドでの活躍を見せている。
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